図学B

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 図学B
科目番号 0052 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 制御情報工学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 「機械製図」林 洋次監修(実教出版) (文科省検定本 工業302) [第2学期購入済み]
担当教員 落合 積

到達目標

各種マニュアル等に記載されている図面の内,簡単な図面のよみかきができるようになることを目標とする.
① スケッチの必要性と方法を理解し,簡単な物体に適用できる。
② ねじの種類や用途と製図法についてJIS規格を理解し,簡単な製図ができる。
③ 歯車の種類や用途と製図法についてJIS規格を理解し,簡単な製図ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1スケッチの必要性と方法を理解し,複雑な物体にも正確に適用できる。スケッチの必要性と方法を理解し,簡単な物体では正確に適用できる。スケッチの必要性と方法を理解し,簡単な物体に適用できる。スケッチの必要性と方法を理解していない。
評価項目2ねじの種類や用途と製図等について、JISに関する知識や技能を身につけ、複雑な製図も正確にできる。ねじの種類や用途と製図法について、JISに関する知識をある程度もち,簡単な製図が正確にできる。ねじの種類や用途と製図法についてJIS規格を理解し,簡単な製図ができる。ねじの種類や用途と製図法について、JISに関して理解していない。
評価項目3歯車の種類や用途と製図等について、JISに関する知識や技能を身につけ、複雑な製図も正確にできる。歯車の種類や用途と製図法について、JISに関する知識をある程度もち,簡単な製図が正確にできる。歯車の種類や用途と製図法についてJIS規格を理解し,簡単な製図ができる。歯車の種類や用途と製図法について、JISに関して理解していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
第3学期開講
図面は,設計者の意思を表現したものであり,その意思を理解するためには図面をよみとる知識が必要がある.本科目では,簡単な図面のよみかきができるようになることを目標としており,その基礎知識を,説明と演習を通して実践的に学習する.本科目では図学Aの知識を活用して,機械要素の製図を中心に実施する.

授業の進め方・方法:
本科目では,基礎的知識を活用して,機械要素(ねじと歯車)について,講義をした後,その演習を行い,知識を習得する.
注意点:
授業の中で、頻繁に課題図面の提出(レポート)を求める。この課題は授業で得られた知識を、図面をかくという実技を通じて、より確かなものにするためのものであるので、指定された期日までに必ず完成して提出すること。なお、提出期限を過ぎたレポートは、超過日数に応じてペナルティを科し、1週間を超えた場合は評価は0
(未提出)となるので、十分注意をすること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 スケッチの基本 スケッチの必要性、スケッチの方法が説明できること。
2週 スケッチ(1) ノギスの使い方を理解し、実際のVブロックをノギスを用いて必要な寸法を測定し、スケッチがかけること。
3週 スケッチ(2) スケッチしたVブロックの製作図が描けること。
4週 写図 教科書の製図例を見ながら、その図がトレースできること。また、プロが描いた図面の寸法記入法を理解し、それを自分の製作図に反映できること。
5週 穴に関する寸法表記 穴の位置、穴の大きさの表記が正しく行えること。このとき、測定値が必ずしも寸法数値とならない場合もあることが理解できること。
6週 スケッチ(3) 穴のあいた実際の板をノギスを使用して必要な寸法を測定し、スケッチが描けること。
7週 スケッチ(4) スケッチした穴のあいた板のスケッチの製作図が描けること。
8週 ねじの基本 ねじの種類、各部の名称が言えること。また、ねじの表し方が言えること。
4thQ
9週 ねじの製図(1) ねじの簡略化図示法が理解できること。
10週 ねじの製図(2) おねじの外径を基準として各部の寸法を定義した六角ボルトを略画で描けること。
11週 歯車の基本 歯車の種類、各部の名称が言えること。また、モジュール、歯数を使って、歯車の各部の寸法が求められること。
12週 歯車の製図(1) 歯車の簡略図示法が理解できること。また、かみあっている歯車の軸間距離が計算できること。
13週 歯車の製図(2) 歯車単体はもとより、かみあっている1対の歯車を略画でき描けること。
14週 歯車の製図(3) 歯車単体はもとより、かみあっている1対の歯車を略画でき描けること。
15週 定期試験
16週 試験返却 試験解説により、間違った箇所を理解する。
これまでの学習事項のまとめを行う。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート(作成図面)合計
総合評価割合40000060100
基礎的能力400000040
専門的能力0000000
態度・志向性(人間力)【主体性・自己管理力】000006060