制御工学ⅡＢ

科目基礎情報

学校	宇部工業高等専門学校	開講年度	平成31年度 (2019年度)
授業科目	制御工学ⅡＢ
科目番号	0076	科目区分	専門 / 必修
授業形態	講義	単位の種別と単位数	学修単位: 1
開設学科	制御情報工学科	対象学年	5
開設期	前期	週時間数	前期:2
教科書/教材	「制御工学の基礎」田中正吾編（森北出版）
担当教員	長峯 祐子

到達目標

①ナイキストの安定判別法導出の詳細を理解できる。
②フルビッツの安定判別法、ナイキストの安定判別法及び簡易化されたナイキストの安定判別法を使用することができ、制御系の安定性を判別することができる。

ルーブリック

	理想的な到達レベルの目安	標準的な到達レベルの目安	最低限の到達レベルの目安(可)	未到達レベルの目安
評価項目1	ナイキストの安定判別法導出の詳細を理解できる。	ナイキストの安定判別法の導出を理解できる。	ナイキストの安定判別法の導出の概略を理解できる。	ナイキストの安定判別法の導出を理解できない。
評価項目2	フルビッツの安定判別法、ナイキストの安定判別法及び簡易化されたナイキストの安定判別法を使用することができ、制御系の安定性を判別することができる。	ナイキストの安定判別法及び簡易化されたナイキストの安定判別法を理解できる。	フルビッツの安定判別法を理解することができる。	フルビッツの安定判別法、ナイキストの安定判別法及び簡易化されたナイキストの安定判別法を使用することができない。

教育方法等

概要:

第２学期開講
制御系の安定性解析法を学習する。

授業の進め方・方法:

第4学年の制御工学Ⅰで修得した古典制御理論の基礎知識をふまえ、引き続き、制御系の安定判別、性能評価とその応用、および周波数応答法に基づく制御系設計の基本的考え方を講義します。この講義では制御工学Ⅰをはじめとする関連科目の知識を必要とする箇所があります。そのため、予習･復習に際して、これまで学習した内容に関して理解が不十分な部分については、再度復習することが望まれます。
この科目は学修単位科目のため、事前・事後学修としてレポートを実施します。

注意点:

積分計算、逆ラプラス変換の計算、複素数の計算、複素平面の概念、開ループ・一巡伝達関数及び、閉ループの伝達関数の導出、伝達関数の極の複素平面内での位置の把握、また、その位置からの制御系の安定性・不安定性の確認、インパルス応答・ステップ応答の概念およびその導出など、制御工学Ⅰでの学習内容を再度しっかりと復習し、それを基礎にして制御工学ⅡＢで応用力を身につけていきましょう。教科書に記載されている例題の具体的な計算をWebclassで掲載予定です。参考にしてください。

授業計画

		週	授業内容	週ごとの到達目標
前期
	1stQ
		1週	シラバスの説明 制御系の安定性６ ・フルビッツの安定判別法	シラバスから学習の意義、授業の進め方、評価方法を理解できる。 フルビッツの方法により安定性を判別できる。
		2週	制御系の安定性７ ・ナイキストの安定判別法	ナイキストの安定判別法の概略を理解できる。
		3週	制御系の安定性８ ・ナイキストの安定判別法	ナイキストの安定判別法導出の概略を詳細に理解できる。
		4週	制御系の安定性９ ・ナイキストの安定判別法	ナイキストの安定判別法を、式を用いて導出できる。
		5週	簡易化されたナイキストの安定判別法	簡易化されたナイキストの安定判別法を理解できる。
		6週	簡易化されたナイキストの安定判別法 ナイキストの安定判別法に関する例題１	例題の安定性を、ナイキストの安定判別法及び、簡易化されたナイキストの安定判別法を用いて判別できる。
		7週	ナイキストの安定判別法に関する例題２	例題の安定性を、ナイキストの安定判別法及び、簡易化されたナイキストの安定判別法を用いて判別できる。
		8週	期末試験
	2ndQ
		9週	試験の答案返却および解答の解説 授業改善アンケートの実施	試験問題の解説を通して、間違った箇所を正しく理解できる。 また、授業改善アンケートを実施する。
		10週
		11週
		12週
		13週
		14週
		15週
		16週

評価割合

	試験	発表	相互評価	態度	ポートフォリオ	その他	レポート	合計
総合評価割合	80	0	0	0	0	0	20	100
基礎的能力	80	0	0	0	0	0	20	100
専門的能力	0	0	0	0	0	0	0	0
分野横断的能力	0	0	0	0	0	0	0	0