信号処理

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 信号処理
科目番号 0091 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 制御情報工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 後期:2
教科書/教材 プリントを配布する
担当教員 江原 史朗

到達目標

信号のフーリエスペクトル解析,ディジタル信号処理システムに関する基礎的な知識を修得し,信号の周波数解析やシステム解析ができるようになることを目標とする.
(1)離散フーリエ変換を用いて信号の周波数を求めることができる.
(2)移動平均法、デジタルフィルタを用いて必要な信号を取り出す方法が説明できる.
(3)相関関数,ウィーナー・ヒンチンの定理について説明できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1離散フーリエ変換を用いて信号の周波数を求めることについて詳細に説明し,そのプログラムを作成できる.離散フーリエ変換を用いて信号の周波数を求めることについて詳細に説明できる.離散フーリエ変換を用いて信号の周波数を求める基本事項が説明できる.離散フーリエ変換を用いて信号の周波数を求める基本事項が説明できない.
評価項目2移動平均法、デジタルフィルタを用いて必要な信号を取り出すことについて詳細に説明し,そのプログラムを作成できる.移動平均法、デジタルフィルタを用いて必要な信号を取り出すことについて詳細に説明できる.移動平均法、デジタルフィルタを用いて必要な信号を取り出す基本事項が説明できる.移動平均法、デジタルフィルタを用いて必要な信号を取り出す基本事項が説明できない.
評価項目3相関関数,ウィーナー・ヒンチンの定理について詳細に説明できるとともに,さまざまな問題に応用できる.相関関数,ウィーナー・ヒンチンの定理について説明できるとともに,その応用例も説明できる.相関関数,ウィーナー・ヒンチンの定理に関する基本事項が説明できる.相関関数,ウィーナー・ヒンチンの定理に関する基本事項が説明できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
第3学期開講
フーリエ解析,フーリエ変換について学習する
周波数解析、デジタルフィルタ、相関関数について学習する
授業の進め方・方法:
演習問題を課題として課す.演習問題は答えを覚えるのではなく,解き方,考え方を理解すること.
注意点:
フーリエ変換の結果(周波数領域)と元信号(時間領域)との関係を理解し,フーリエ変換はどういった操作を行うものか理解してほしい.
フーリエ級数,フーリエ変換は4年次の応用数学で学習した内容なので復習しておくことが望ましい.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
アナログとデジタル
授業の進め方、評価方法について説明できる
アナログ信号のデジタル化について説明できる
標本化、量子化について説明できる
2週 離散フーリエ変換 離散フーリエ変換について説明できる
離散フーリエ変換のプログラムが実行できる
3週 周波数解析・窓関数 離散フーリエ変換を用いて信号の周波数を求めることができる
窓関数について説明できる
4週 移動平均法 移動平均法の計算ができる
5週 デジタルフィルタ デジタルフィルタを用いて必要な信号を取り出す方法が説明できる
6週 相関関数、ウィーナー・ヒンチンの定理 相関関数について説明できる
ウィーナー・ヒンチンの定理について説明できる
7週 応用問題 信号処理に関する応用問題
8週 定期試験
4thQ
9週 試験返却 試験問題の解説を通じて間違った箇所を理解できる
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野その他の学習内容ディジタル信号とアナログ信号の特性について説明できる。4
情報を離散化する際に必要な技術ならびに生じる現象について説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合80000020100
知識の基本的な理解3000001040
思考・推論・創造への適用力300000535
汎用的技能200000525
態度・志向性(人間力)0000000
総合的な学習経験と創造的思考力0000000