国語ⅠB

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 国語ⅠB
科目番号 41002 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 「精選国語総合 改訂版」(三省堂)、「ステップアップ高校漢字問題集」(東京書籍)、「カラー版新国語便覧」(第一学習社)
担当教員 薄井 信治

到達目標

①漢文や漢詩の背景と要点を理解でき、短い説明文が書ける(復習カード、定期試験)
②漢文や漢詩、漢語についての質問に答えられる(口頭試問、定期試験)
③漢詩を鑑賞し、鑑賞文を指定の形式で書ける(レポート)
④訓点や句法を理解できる(定期試験、小テスト)
⑤漢文の教材を用いた意見文が書ける(レポート)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1復習カードに、要点を適切な説明文で3行以上、3つ書ける。復習カードに、要点を3行以上、2つ書ける。復習カードに、要点を箇条書きで3行以上、3つ書ける。復習カードが提出できない。
評価項目2口頭試問に9割以上正答できる。口頭試問に8割以上正答できる。口頭試問に7割以上正答できる。口頭試問に5割しか正答できない。
評価項目3漢詩の鑑賞文を指定の形式で、かつ説得力ある文章で書ける。漢詩の鑑賞文を指定の形式と字数で書ける。漢詩の鑑賞文を指定の形式で書ける。漢詩の鑑賞文を提出できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
第3学期開講。
検定教科書を用いる。授業では音読と訓点に重点を置く。詩文の背景の説明を詳しく行う。
授業の進め方・方法:
教科書本文を読解し、内容理解の確認のために口頭試問を行う。
注意点:
 漢文は非常に完成度の高い人工言語である。そして訓読漢文は日本人が血肉としてきたものである。訓読することで、省略されることの多い主語や目的語が分かり、品詞や時制が分かるようになる。
 日本語は、いつ、どこで、だれが、といったことを曖昧なままで使うことができる言語である。そんな日本語にとって、訓読漢文は外してはならない芯なのである。訓読漢文に親しみ、読めるようになって、日本語の力を向上させて欲しい。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
(漢文入門)①
漢文を学習する意味を理解できる。
訓読を理解し、訓読漢文の読み方を理解できる。
2週 (漢文入門)② 漢文を学習する意味を理解できる。
訓読を理解し、訓読漢文の読み方を理解できる。
3週 (漢文入門)③ 漢文を学習する意味を理解できる。
訓読を理解し、訓読漢文の読み方を理解できる。
4週 (故事成語)① 「故事成語」の文章を元に訓読漢文の読み方を理解できる。
5週 (故事成語)② 「故事成語」の文章を元に訓読漢文の読み方を理解できる。
6週 (漢詩)① 漢詩とはどういうものかを理解できる。
 ・唐詩の読解の仕方を理解し、鑑賞できる。
7週 (漢詩)② 漢詩とはどういうものかを理解できる。
 ・唐詩の読解の仕方を理解し、鑑賞できる。
8週 (漢詩)③ 漢詩とはどういうものかを理解できる。
 ・唐詩の読解の仕方を理解し、鑑賞できる。
 ・鑑賞文の書き方を理解でき、実際に鑑賞文を書くことができる。
4thQ
9週 (史話)① 「史話」の文章を元に史話の読み方を理解できる。
10週 (史話)② 「史話」の文章を元に史話の読み方を理解できる。
11週 (論語)① 「論語」を読み、孔子や弟子の生き方、考え方を理解できる。
12週 (論語)② 「論語」を読み、孔子や弟子の生き方、考え方を理解できる。
13週 意見文を書く① 「論語」の文章を元に意見文を書く準備ができる。
14週 意見文を書く② 「論語」の文章を元に意見文を書くことができる。
15週 定期試験
16週 試験返却・解説 試験解説により、訓読漢文についての理解を深める。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。2
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。2

評価割合

試験小テストレポート口頭試問復習カード合計
総合評価割合6010101010100
知識の基本的な理解401010101080
思考・推論・創造への適用力20000020
汎用的技能000000