化学C

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 化学C
科目番号 41014 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 改訂新編化学(東京書籍)/ダイナミックワイド図説化学、ニューグローバル化学(東京書籍)
担当教員 福地 賢治

到達目標

「化学」の基本的な考え方の中で、以下の項目の修得を目標とする。  ①1編物質の状態:1章物質の状態、2章気体の性質、3章溶液の性質、4章化学結合と固体の構造について説明できる。②2編化学反応とエネルギー:1章化学反応と熱・光について説明できる。                                

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1物質の状態、気体の性質について実例を示し、説明できる。状態方程式を使い、気体の分子量、混合気体等の複雑な計算ができる。 物質の状態、気体の性質について説明できる。状態方程式を使い、気体の分子量、混合気体等の標準的な計算ができる。物質の状態、気体の性質について説明できる。状態方程式を使い、気体の分子量、混合気体等の基本的な計算ができる。 物質の状態、気体の性質について説明できない。状態方程式を使い、気体の分子量、混合気体等の基本的な計算ができない。
評価項目2溶液の性質、化学結合と固体の構造について実例を示し、説明できる。希薄溶液の性質から分子量を計算することができる。溶液の性質、化学結合と固体の構造について説明できる。希薄溶液の性質から分子量の標準的な計算をすることができる。溶液の性質、化学結合と固体の構造について説明できる。希薄溶液の性質から分子量の基本的な計算をすることができる。溶液の性質、化学結合と固体の構造について説明できない。希薄溶液の性質から分子量を計算することができない。
評価項目3化学反応とエネルギーについて、反応熱と熱化学方程式を実例を示し、説明できる。ヘスの法則を使い、複雑な計算をすることができる。化学反応とエネルギーについて、反応熱と熱化学方程式を説明できる。ヘスの法則を使い、標準的な計算をすることができる。化学反応とエネルギーについて、反応熱と熱化学方程式を説明できる。ヘスの法則を使い、基本的な計算をすることができる。化学反応とエネルギーについて、反応熱と熱化学方程式を説明できない。ヘスの法則を使い、標準的な計算をすることができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
化学A・Bに続き、教科書に沿って、物質工学科の専門化学の基礎知識をより詳しく習得する(第3学期開講)。
授業の進め方・方法:
シラバスの計画に沿って、教科書の内容を説明する。演習、小テスト、課題レポート等も行う。
注意点:
関数電卓を毎回持参すること。予習と復習が重要です。覚えるのではなく、理解する習慣を身につける。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 化学Cのガイダンスと化学A・Bの復習
1-1 物質の状態 その1
改訂新編化学と専門化学の関係を理解する。物質の三態を説明できる。
2週 1-1 物質の状態 その2 相(固・液・気体)間の状態変化を説明できる。
3週 1-2 気体の性質 その1 気体の性質・法則を説明できる。
4週 1-2 気体の性質 その2 気体の状態方程式を理解し、応用できる。
5週 1-3 溶液の性質 その1 溶解のしくみ、固体の溶解度、溶液の濃度、気体の溶解度を説明できる。
6週 1-3 溶液の性質 その2 希薄溶液の性質(沸点上昇、凝固点降下、浸透圧)を理解し、分子量を求めることができる。
7週 1-3 溶液の性質 その3 コロイド粒子・コロイド溶液の性質、コロイド溶液の種類を説明できる。1~7回のまとめと、演習問題を行う。
8週 中間テスト
1-4 化学結合と固体の構造 その1
中間まとめのテスト
結晶の種類と性質を説明できる。
4thQ
9週 中間試験の返却と解説
1-4 化学結合と固体の構造 その2
金属結晶・イオン結晶の構造を説明できる。
10週 1-4 化学結合と固体の構造 その3 分子結晶の構造、共有結合の結晶と非晶質を説明できる。1-4のまとめを行う。
11週 2-1 化学反応と熱・光 その1 反応熱と熱化学方程式を説明できる。
12週 2-1 化学反応と熱・光 その2 熱量の定義とヘスの法則を説明でき、その応用を計算できる。
13週 2-1 化学反応と熱・光 その3 結合エネルギーと反応熱の関係、化学反応のおける光の放出・吸収を説明できる。
14週 1-4と2-1のまとめと総合演習 8~13回のまとめと演習問題を行う。
15週 期末試験
16週 期末試験の返却と解説。化学Cのまとめとアンケート

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学化学(一般)化学(一般)酸化還元反応について説明できる。3
イオン化傾向について説明できる。3
金属の反応性についてイオン化傾向に基づき説明できる。3
ダニエル電池についてその反応を説明できる。3
鉛蓄電池についてその反応を説明できる。3
一次電池の種類を説明できる。3
二次電池の種類を説明できる。3
電気分解反応を説明できる。3
電気分解の利用として、例えば電解めっき、銅の精錬、金属のリサイクルへの適用など、実社会における技術の利用例を説明できる。3
ファラデーの法則による計算ができる。3

評価割合

定期試験小テスト・演習等レポート等合計
総合評価割合602020100
知識の基本的な理解 【知識・記憶、理解レベル】60201090
総合的な学習経験と創造的思考力001010