倫理B

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 倫理B
科目番号 42005 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 倫理(竹内整一ほか、東京書籍)
担当教員 小川 泰治

到達目標

① 現代社会が抱える諸テーマの基本的な知識・背景を理解し、自己および他者の生き方と関係づけながらその課題について他者と共に考察できる。
②自身が今問題と感じていることを「問い」として表現・考察し、それをもとに他者と共にさらに考察していくことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1 【基本的な知識・理解とその考察】現代社会が抱える諸テーマの基本的な知識・背景を理解し、自己および他者の生き方と関係づけながらその課題について他者と共に考察できる。現代社会が抱える諸テーマの基本的な知識・背景を理解し、その課題について他者と共に考察できる。現代社会が抱える諸テーマの基本的な知識・背景を理解し、その課題について考察できる。現代社会が抱える諸テーマの基本的な知識・背景を理解できていない。
評価項目2 【哲学エッセイの作成】自身が今問題と感じていることを「問い」として表現・考察し、それをもとに他者と共にさらに考察していくことができる。自身が今問題と感じていることを「問い」として表現・考察し、それをもとに他者と共有できる。自身が今問題と感じていることを「問い」として表現・考察できる。自身が今問題と感じていることを「問い」として表現・考察できていない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
第2学期開講
1. 現代の社会が抱える諸テーマ(高度情報社会、生命倫理、ジェンダー・家族、文化と宗教)を取り上げ、それらの基本的な知識・背景や現代を生きるわたしたちに突き付けられている課題を検討していく。
2. 並行して受講者自身が「問い」を設定し、「哲学する」ために、哲学エッセイの作成を課し、授業内での相互評価により完成を目指す。
講義で取り上げるテーマと受講者が哲学エッセイで選ぶ「問い」は必ずしも強く関係する必要はないが、「哲学する」姿勢や方法を身に付けるという意味で両者は相補的な関係にある。
授業の進め方・方法:
この科目は学習単位科目のため、事前・事後学習としてポートフォリオ(「大福帳」)や小テスト、エッセイ課題を実施する。

1. 「現代の課題を考える」①~④の回(授業計画を参照)では、事前に該当する教科書や配布プリントを指示し、学習しておくこと。授業は事前学習を前提に、内容確認のための小テストおよび問題背景のさらなる理解やディスカッションに充てる。
2.「哲学エッセイ課題の読み合わせ・相互評価」①、②の回(授業計画を参照)では、事前に受講者自身が「問い」を設定する哲学エッセイ(1000字から2000字程度を予定)の作成を課す。授業では各自の哲学エッセイの読み合わせと相互評価を行う。

なお、「大福帳」と呼ばれる形式でのポートフォリオを適宜授業事後の課題とする。
注意点:
教員からは以下のことをお約束します。
・みなさんにとって意味のあることだと信じた内容を一生懸命授業します。
・評価や授業の進め方を含むさまざまなことについて理不尽なやり方をしません。
・ほぼすべての正当なしかたでなされた質問、問い合わせ、要望については真摯に対応します。

受講生のみなさんには以下のことを約束してもらうようお願いをします。
・一緒に授業を受けているクラスメイトにも、授業担当者にも、迷惑となる言動はしないてください。
・教室を授業を真面目に楽しみ、哲学しようとしている人のための空間にすることに協力してください。

※授業計画は,授業の進捗や実際の社会の動向などの状況に応じて内容や順番を変更する可能性があります。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 導入:哲学対話 授業の概要を理解できる
2週 現代の課題を考える①:高度情報社会―今、何を信用して生きればよいのか? ・テーマについての小テストに十分に答えることができる
・テーマについて、現代どのような課題があるのかを指摘し、考察できる
3週 哲学エッセイ課題の読み合わせ・相互評価① ・哲学エッセイの作成を通して自身の問いと考えを表現できる
・相互評価を通して自身の考えの不十分なところ、改善点を見出せる
4週 現代の課題を考える②:生命倫理―結局、命を大切にするってどういうこと? ・テーマについての小テストに十分に答えることができる
・テーマについて、現代どのような課題があるのかを指摘し、考察できる
5週 現代の課題を考える③:ジェンダー・家族―男らしさ・女らしさっていったいなんだろう? ・テーマについての小テストに十分に答えることができる
・テーマについて、現代どのような課題があるのかを指摘し、考察できる
6週 現代の課題を考える④:文化と宗教ー異なる価値観の人どうしは共に生きていけるのか? ・テーマについての小テストに十分に答えることができる
・テーマについて、現代どのような課題があるのかを指摘し、考察できる
7週 哲学エッセイ課題の読み合わせ・評価② ・哲学エッセイの作成を通して自身の問いと考えを表現できる
・相互評価を通して自身の考えの不十分なところ、改善点を見出せる
8週 定期試験 第2学期の内容について試験を行う。
2ndQ
9週 定期試験返却・解説 試験を返却し、解説を行う。
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3
公民的分野人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。3
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3

評価割合

試験エッセイ小テストポートフォリオ合計
総合評価割合30302020100
知識の基本的な理解 【知識・記憶、理解レベル】20020040
思考・推論・創造への 適用力【適用レベル】102001040
汎用的技能 【理解レベル】050510
態度・志向性(人間力) 【理解レベル】050510
総合的な学習経験と 創造的思考力【  】00000