ジェネリックスキルⅢ

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 ジェネリックスキルⅢ
科目番号 43013 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 テーマに関連した資料を適宜配布
担当教員 仙波 伸也

到達目標

1. 技術者としてのキャリアパスとジェネリックスキルの要素を知り,キャリア設計の重要性を理解できる。
2. 情報技術が社会に及ぼす影響について理解し,技術者として取るべき行動が理解できる。
3. 技術経営(MOT)の事例を通して,イノベーション創出,経営管理,経済的価値創出のための立案への技術者の関わりを理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)最低限のレベルの目安(可)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1技術者としてのキャリアパスとジェネリックスキルの要素を理解し,自らの未来を模索するとともに,本校での学修内容と関連づけることができる。技術者としてのキャリアパスとジェネリックスキルの要素を理解し,自らの未来を模索できる。技術者としてのキャリアパスとジェネリックスキルの要素を理解・整理できる。技術者としてのキャリアパスとジェネリックスキルの要素を理解・整理できない。
評価項目2情報技術が社会に及ぼす影響について理解し,技術者として取るべき行動について他者とディスカッションできる。情報技術が社会に及ぼす影響について理解し,技術者として取るべき行動について自ら考えることができる。情報技術が社会に及ぼす影響について理解しできる。情報技術が社会に及ぼす影響について理解しできない。
評価項目3技術経営の観点において,イノベーション創出,経営管理,経済的価値創出のための立案への技術者の関わりを理解できる。技術経営の観点において,イノベーション創出,経営管理の必要性を理解できる。技術経営の観点において,イノベーション創出の必要性を理解できる。技術経営の観点において,イノベーション創出の必要性を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本科目は現代の技術者が有するべきジェネリックスキル(汎用的能力)の修得を目指すものであり,その内容は多岐にわたります。前半では,情報倫理,グローバリゼーション・異文化多文化理解,技術経営(MOT)を取り上げ,グローバル社会に対応可能な視野拡大を目指します。後半では職務適正,履歴書,労働法制といった就職活動に必要不可欠な情報への理解を深めて,就職活動への準備を整えます。全体を通して,ジェネリックスキルの伸長についてのPDCAサイクルを回しながらキャリア形成の充実化を図ります。
授業の進め方・方法:
本講義のほとんどは動画配信授業による講義であり,レポートによる評価を行います。学習内容をまとめる能力と学びから得たことの実践が大切です。PROGテストを受験し,企業人として活躍するために必要な能力について考え、高専生活の目標を立てて実践します。
注意点:
Teamsを活用した授業になります。動画は必ず視聴して下さい。出席確認、課題提出について、自己管理を行ってください。
本講義では,教員から降ってくる知識を吸収するのみという受け身型の学習を想定していません。主体的に学び,知の構造化を図って自らの視野を広げるとともに,将来のキャリア形成について真剣に考えて下さい.
なお,外部講師の都合により,授業内容に掲げた開催週が変更となる場合があります。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス/ポートフォリオ ジェネリックスキルⅢについて,評価方法や授業内容等の説明を行う。
2週 長期学外学修・プロジェクト学習の事前教育 長期学外学修(語学研修・海外研修)およびプロジェクト学習の準備を行い,これらの目的を把握するとともに,リスク管理や目標設定の重要性を理解できる。
3週 グローバリゼーションと異文化・多文化理解 グローバリゼーションが進むにつれて起こる,国による相違点と類似点を理解できる。
4週 技術経営(1) 技術経営(MOT)の概要と経営管理の必要性を理解できる。イノベーション創出のためのマネジメント・新技術導入の必要性を理解できる。
5週 技術経営(2) MOTによる経済的価値創出のための戦略立案の必要性を理解できる。
6週 情報倫理(技術視点) 高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。
7週 AIデータサイエンス(技術) データ・AIの活用領域の広がりを理解し,データ・AIが社会の課題を解決できる基本的なツールであることを説明できる。
データ・AI利活用における具体的な事例をもとにして,現場では複数の技術が組み合わされて実現していることを説明できる。
8週
2ndQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週
後期
3rdQ
1週 ポートフォリオ/PROG(リテラシ) 現在の自分を客観的に見つめ,その状態を言語化するとともに,「社会人として備えるべき能力」を伸ばすための学習計画を立てることができる。
2週 ポートフォリオ/PROG(コンピテンシ) 現在の自分を客観的に見つめ,その状態を言語化するとともに,「社会人として備えるべき能力」を伸ばすための学習計画を立てることができる。
3週 職務適性テスト 職務適性テストを受検し,社会人基礎力と自身の有する能力との差異および自身の適性と職業との関連を把握できる。
4週 企業人講話(インターンシップに向けて) 4年次に実施されるインターンシップへ向けた企業理解を進めるとともに,エンジニア・社会人としての心構えを認知できる。
5週 労働法制 労働法について重要性と概要を説明できる。
6週 履歴書を書く 履歴書の基本的な書き方について理解できる。
7週 ポートフォリオ/PROG解説会 現在の自分を客観的に見つめ,その状態を言語化するとともに,「社会人として備えるべき能力」を伸ばすための学習計画を立てることができる。
8週 まとめ 1年間で学んだ知識を整理するとともに,PROG試験の結果を振り返り,自身のジェネリックスキルのレベルを把握して将来に向けた学習計画を立てることができる。
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。3
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。3
グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国や地域の経済的・社会的な発展に対して科学技術が果たすべき役割や技術者の責任ある行動について説明できる。3
分野横断的能力態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。3
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。3
企業等における技術者・研究者等の実務を認識している。3
企業が国内外で他社(他者)とどのような関係性の中で活動しているか説明できる。3
調査、インターンシップ、共同教育等を通して地域社会・産業界の抱える課題を説明できる。3
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。3
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。3
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合00000100100
知識の基本的な理解000007070
思考・推論・創造への適応力000003030
汎用的技能0000000
態度・志向性(人間力)0000000
総合的な学習経験と創造的思考力0000000