到達目標
(1)微生物の植菌・培養法、無菌操作を検討できる。
(2)顕微鏡の取り扱い方を整理できる。
(3)遺伝子工学実験の基礎を整理できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 最低限な到達レベルの目安(可) | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 無菌操作、および滅菌法について検討でき、かつ実践できる。 | 無菌操作、および滅菌法について説明できる。 | 滅菌法について知っている。 | 滅菌法について知らない。 |
評価項目2 | 顕微鏡の原理を整理でき、実際、不自由なく使いこなせる。 | 顕微鏡の原理を理解でき。顕微鏡で微生物を観察できる。 | 顕微鏡で微生物を観察できる。 | 顕微鏡で微生物の観察ができない。 |
評価項目3 | 遺伝子工学の原理を整理でき、大腸菌の形質転換実験ができる。 | 遺伝子工学の原理を説明できる。 | 遺伝子工学の原理を知っている。 | 遺伝子工学の概念を知らない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
第3-4学期開講
微生物学実験は「見る」ことが大切です。他の化学実験とは違って、直感的に理解しやすい実験です。微生物学の基本である滅菌法、無菌操作をしっかりマスターしましょう。そして、意外と遺伝子工学実験が簡単なこともわかるでしょう。
検量線を作成することで、データ・AI技術の利活用に必要な基本的なスキル(データの取得、可視化、分析)を使うことができます。
授業の進め方・方法:
微生物という肉眼では見ることができない対象物を扱うために、微生物学に独自な操作方法を理解する必要がある。本実験と平行で学習する、微生物学IIの内容の実践編にもあたるので、座学の微生物学の勉強も怠らないこと。
注意点:
物理や化学の実験と異なり、対象物が微生物、すなわち生き物である。刻々と微生物の状態が変化していることを念頭におき、実験を行うこと。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス、ピペットマン使用方法習得 |
無菌操作や画線培養法を行うことができる。
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2週 |
タンパク定量
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タンパク質の定量ができる。
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3週 |
酵素活性(検量線づくり)
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酵素活性測定用の検量線を作成することができる。
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4週 |
アミラーゼ酵素活性測定
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アミラーゼの酵素活性を測定することができる。
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5週 |
プレートづくり |
遺伝子工学とグラム染色用の寒天プレートを作製することができる。
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6週 |
バイオハザード、画線培養 |
微生物の取り扱いに関するバイオハザードについて説明する。
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7週 |
遺伝子工学-1 |
プラスミドの抽出を行うことができる。
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8週 |
遺伝子工学-2 |
制限酵素処理を行うことができる。
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4thQ |
9週 |
遺伝子工学-3 |
PCRを行うことができる
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10週 |
遺伝子工学-4 |
DNA電気泳動を行うことができる
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11週 |
遺伝子工学-5 |
形質転換を行うことができる。
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12週 |
発表会 |
物質工学科の研究内容を理解できる。
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13週 |
顕微鏡の取り扱い・植菌 |
顕微鏡での観察の仕方等、基本的な取り扱い方を説明する。
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14週 |
グラム染色 |
細菌の分類の基礎となるグラム染色の実験を行う。
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15週 |
片付け、実技試験 |
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 化学・生物系分野【実験・実習能力】 | 生物工学実験 | 光学顕微鏡を取り扱うことができ、生物試料を顕微鏡下で観察することができる。 | 4 | 後2,後3 |
滅菌・無菌操作をして、微生物を培養することができる。 | 4 | 後1,後3,後8,後9,後13 |
適切な方法や溶媒を用いて、生物試料から目的の生体物質を抽出し、ろ過や遠心分離等の簡単な精製ができる。 | 4 | 後9,後12 |
分光分析法を用いて、生体物質を定量することができる。 | 4 | 後4,後5 |
クロマトグラフィー法または電気泳動法によって生体物質を分離することができる。 | 4 | 後10,後11,後12 |
酵素の活性を定量的または定性的に調べることができる。 | 4 | 後6,後7 |
評価割合
| レポート | 技術点 | 実技試験 | ノートチェック | 態度点 | 合計 |
総合評価割合 | 45 | 20 | 20 | 10 | 5 | 100 |
基礎的能力 | 20 | 15 | 10 | 5 | 5 | 55 |
専門的能力 | 20 | 5 | 10 | 5 | 0 | 40 |
分野横断的能力 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 |