到達目標
①法律上の家族について説明できる。民法上の家族の規定と、現実社会における家族の問題を説明できる。
②基本的人権の意味を説明できる。また、「新しい人権」、とりわけ自己決定権について自己の見解をまとめ、他者に説明することができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 最低限のレベルの目安(可) | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 法律上の「家族」と、現実社会の「家族」の在り方が必ずしも一致しないという現状について、自己の見解を説明できる。 | 家族であることから生じる権利と義務を答えることができる。 | 自分自身を起点として、自己の「法律上の家族」を答えることができる。 | 法律上の家族の範囲を答えられない。 |
評価項目2 | 生命や身体に関する自己決定について憲法で保障すべきかどうか、自己の見解を説明できる。 | 1つの権利を「人権」として憲法で保障することの効果を説明できる。 | 基本的人権の歴史的な位置づけを説明できる。 | 基本的人権がどのような経緯で必要とされるに至ったのか説明できない。
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学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
第4学期開講
「法学」の講義全体としては「憲法」、「刑法」、「民法」を主軸に、関連する法律を確認する。本講義では、「民法」の家族に関する部分、および、「憲法」の役割や、近代憲法制定の歴史的背景、現代社会における憲法問題を学ぶ。ただし講義の中で法律相談を行うわけではない。具体的なケースを上げながら、法律の根底にある「法の目的・役割」を探っていく。
授業の進め方・方法:
講義は教科書、および配布資料を中心に進める。原則的に一つの単元が終了した際には小テストを行う。また、学修単位科目であるので、講義外の事前・事後学習が必要である。
注意点:
日本は法の支配する立憲国家である。日本における様々な制度の背景には法が存在し、これらの制度が我々の生活を支えている。法学を学習する際には、我々の生活と法が密接な関係にあることを念頭に置く必要がある。成績は、学期末の試験に加え、講義の際に行う小テスト、講義中のグループワークの成果を総合的に評価する。小テストは、原則として一つの単元が終了するごとに行うので、講義の中で、しっかりと講義の内容を理解しておく必要がある。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
4thQ |
9週 |
【第1回】シラバス説明、民法Ⅲ・家族法 |
法学Aの復習。法律上の家族の範囲について説明できる。
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10週 |
【第2回】民法Ⅲ・家族法 |
民法と現実社会のずれを理解し、現在、どのような法律改正が行われているかを説明できる。
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11週 |
【第3回】民法Ⅲ・家族法 |
家族法の後半部分、相続について仕組みを説明できる。法定相続の計算ができる。
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12週 |
【第4回】憲法Ⅰ・基本原理 |
近代憲法の制定過程、「人の支配」から「法の支配」への変遷について説明できる。大日本帝国憲法と日本国憲法の役割の違いを説明できる。日本国憲法の基本原理を説明できる。
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13週 |
【第5回】憲法Ⅱ・統治機構 |
日本における三権分立と国民主権のかかわりを説明できる。
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14週 |
【第6回】憲法Ⅲ・基本的人権 |
基本的人権の意味と意義を説明できる、また、その世界的位置づけを説明できる。 自由権と社会権の違いを、双方が主張されるに至った歴史的背景を含めて説明できる。
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15週 |
【第7回】憲法Ⅲ・基本的人権 |
基本的人権に関するグループワークを行う。
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16週 |
【第2学期期末試験】 【第8回】試験返却 |
期末試験を返却し、解説を行う。解説終了後、解答用紙は回収する。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 期末筆記 | 期末レポート | 小テスト | 事前・事後学習 | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 10 | 15 | 15 | 100 |
基礎的能力 | 40 | 5 | 5 | 5 | 55 |
専門的能力 | 20 | 5 | 10 | 10 | 45 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |