到達目標
①環境問題について、民法や刑法など、法の観点から説明できる。
②刑法や民法などの一般的な法律と環境法の性質の違いについて、自由主義の視点から説明できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 最低限の到達レベルの目安(可) | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 法解釈と環境問題に関する理解が、ともに相当レベルに達しており、今後の課題を含めて、客観的・論理的に説明できる。 | 法解釈と環境問題に関する理解が、ともに一定レベルに達しており、かなり客観的・論理的に説明できる。 | 法解釈と環境問題に関する理解のどちらかが少し物足りないが、それなりに一貫性のある説明ができる。 | 法解釈と環境問題に関する理解が、どちらとも少し物足りないが、問題点は説明できる。 |
評価項目2 | 刑法や民法などの一般的な法律と環境法の性質の違いについて、自由主義の視点から説明できる。 | 刑法や民法などの一般的な法律と環境法の性質の違いを簡単に説明できる。 | 環境法の特徴を説明できる。 | 環境法の特徴を説明できる。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
第1学期開講
技術者が関心を持つべき環境問題について、現実の訴訟の場面でどのような点が争われたのか、判例を使用しながら確認する。また、近代法の基本的な概念である自由主義、およびこの概念に基づく刑法や民法と、環境保護のための法律が異なる視座を有することを確認し、環境法のあるべき姿について検討する。
授業の進め方・方法:
講義は学生によるグループワークが中心となる。各グループに環境問題に関する判例を割り当て、これらの判例の概要・争点等を講義の際に報告する。また、これらの報告を補う形で教員が講義を実施する。
注意点:
学生自身が他の学生にどれだけ事例をわかりやすく、簡潔に説明できるかが重要である。古い事例・日本の事例だけでなく、世界各地で生じている問題についても多くの情報を収集するため、ニュース、新聞等を活用してほしい。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
シラバス説明・環境法の導入
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シラバスの概要を説明できる。
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2週 |
不法行為としての公害 |
一般的不法行為と特殊不法行為の違いを説明できる。
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3週 |
不法行為としての公害
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公害事件に関する資料を読み、事件の概要及び争点、判例の立場を説明できる。
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4週 |
不法行為としての公害 |
公害事件に関する資料を読み、事件の概要及び争点、判例の立場を説明できる。
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5週 |
原告適格・刑事事件としての環境問題
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「人間以外が原告となること」の問題を説明できる。公害等、企業の起こした事件を「刑事訴訟」として扱う際の問題を説明できる。
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6週 |
国家間における公害事件訴訟 |
公害が国境を越えて影響を及ぼす場合の、法的手続きを説明できる。
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7週 |
期末試験
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講義の内容について試験を実施する。
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8週 |
試験返却 |
期末試験を返却し、解説を行う。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 公民的分野 | 自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。 | 3 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6 |
現代社会の考察 | 現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5,前6 |
評価割合
| 期末試験 | 報告 | 事後レポート | 確認テスト | 合計 |
総合評価割合 | 50 | 20 | 15 | 15 | 100 |
基礎的能力 | 40 | 20 | 15 | 15 | 90 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 10 | 0 | 0 | 0 | 10 |