社会科学

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 社会科学
科目番号 45001 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 5
開設期 3rd-Q 週時間数 2
教科書/教材 使用しない
担当教員 濵本 千恵子

到達目標

①環境問題について、民法や刑法など、法の観点から説明できる。                     
②刑法や民法などの一般的な法律と環境法の性質の違いについて、自由主義の視点から説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1法解釈と環境問題に関する理解が、ともに相当レベルに達しており、今後の課題を含めて、客観的・論理的に説明できる。法解釈と環境問題に関する理解が、ともに一定レベルに達しており、かなり客観的・論理的に説明できる。法解釈と環境問題に関する理解のどちらかが少し物足りないが、それなりに一貫性のある説明ができる。法解釈と環境問題に関する理解が、どちらとも少し物足りないが、問題点は説明できる。
評価項目2刑法や民法などの一般的な法律と環境法の性質の違いについて、自由主義の視点から説明できる。刑法や民法などの一般的な法律と環境法の性質の違いを簡単に説明できる。環境法の特徴を説明できる。環境法の特徴を説明できる。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
第1学期開講
技術者が関心を持つべき環境問題について、現実の訴訟の場面でどのような点が争われたのか、判例を使用しながら確認する。また、近代法の基本的な概念である自由主義、およびこの概念に基づく刑法や民法と、環境保護のための法律が異なる視座を有することを確認し、環境法のあるべき姿について検討する。
授業の進め方・方法:
講義は学生によるグループワークが中心となる。各グループに環境問題に関する判例を割り当て、これらの判例の概要・争点等を講義の際に報告する。また、これらの報告を補う形で教員が講義を実施する。
注意点:
学生自身が他の学生にどれだけ事例をわかりやすく、簡潔に説明できるかが重要である。古い事例・日本の事例だけでなく、世界各地で生じている問題についても多くの情報を収集するため、ニュース、新聞等を活用してほしい。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 Ⅰ部の導入 シラバスの概要を説明できる。
2週 環境と法1 不法行為としての公害 一般的不法行為と特殊不法行為の違いを説明できる。
3週 環境と法1 不法行為としての公害 公害事件に関する資料を読み、事件の概要及び争点、判例の立場を説明できる。
4週 環境と法1 不法行為としての公害 公害事件に関する資料を読み、事件の概要及び争点、判例の立場を説明できる。
5週 環境と法2 原告適格 「人間以外が訴訟を提起すること」の問題点を説明できる。
6週 環境と法3 刑事事件としての公害 公害等、企業の起こした事件を「刑事訴訟」として扱う際の問題を説明できる。地球と自然災害の関わりについて説明できる。
7週 環境と法3 国家間における公害事件訴訟 公害が国境を越えて他国に影響を及ぼす場合に、法的にどのような手続きが可能かを説明できる。
8週 中間試験 Ⅰ部の内容について時間内にレポートを作成する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文社会科学社会公民的分野自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,後2,後3,後4,後5,後6,後7
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3前2,前3,前4,前5,前6,後2,後3,後4,後5,後6,後7

評価割合

期末試験報告事後レポート確認テスト合計
総合評価割合50201515100
基礎的能力4020151590
専門的能力00000
分野横断的能力1000010