到達目標
食品工学の基礎を学ぶ。代表的な食品の製造工程、保存方法において化学工学、物理化学の知識がどのよう応用されているかを理解し説明できるようになる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1
食品の製造工程 | 代表的な食品の製造工程について2つ以上説明できる。 | 代表的な食品の製造工程について1つ以上説明できる。 | 代表的な食品の製造工程について説明できない。 |
評価項目2
食品の製造装置 | 食品の具体的な製造装置について2つ以上説明できる。 | 食品の具体的な製造装置について1つ以上説明できる。 | 食品の具体的な製造装置について説明できない。 |
評価項目3
食品の保存方法 | 食品の保存方法について2つ以上説明できる。 | 食品の保存方法について1つ以上説明できる。 | 食品の保存方法について説明できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
食品工学の製造工程や装置について、化学工学、物理化学の知識および理論を関連づけて学習する。題材とする食品としては粉体を扱う小麦粉製品製造に関する技術、流体を扱う飲料製品に関する技術、冷凍、解凍技術を用いる食品保存技術を題材にして学習する。
この授業は廃液および廃棄物処理の実務を行った教員が担当する。
授業の進め方・方法:
授業はパワーポイントで作成した教材を用いて説明し、資料を配布する。本授業は学修単位なので、自学自習の課題を毎回課す。自学自習の学習を評価するために授業の最初に15分程度の予習・復習の課題を小テスト形式で実施する。学修の修得状況を確認するために最終回に期末テストを実施する。
注意点:
食品工学の授業は化学工学と物理化学の知識が必要である。とくに化学工学の粉体、乾燥、流体、冷凍の単位操作を復習して欲しい。化学工学と物理化学の教科書を準備して授業や自学自習に取り組んで欲しい。
新型コロナウィルスの影響により対面授業から遠隔授業に切り替える可能性がある。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
週 ガイダンス 食品工学とは |
授業のガイダンスを行う。 食品工学とはなにかを説明する。
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2週 |
小麦粉の分類と用途、粉体の扱い |
スパゲッティを例として食品の水分の測定方法、水分と食品の関係について理解し説明できる。
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3週 |
食品の水分と保存性・乾燥方法 |
スパゲッティを例として食品の水分の測定方法、水分と食品の関係について理解し説明できる。
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4週 |
飲料物(牛乳、インスタントコーヒー、焼酎の製造工程) |
牛乳、インスタントコーヒー、焼酎の製造工程を例として殺菌、乾燥、蒸留装置とその技術について理解し説明できる。
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5週 |
マヨネーズとマーガリンの特性と製造工程 |
マヨネーズとマーガリンの特性、製造工程を理解し説明できる。
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6週 |
食品の保存 |
生成食品などの冷蔵、冷凍技術および解凍技術について理解し説明できる。
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7週 |
食品工場の安全管理 |
食品工場の安全管理について理解し説明できる。
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8週 |
期末試験 |
授業で学習した内容を理解し説明できるか評価する。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 化学工学 | SI単位への単位換算ができる。 | 4 | |
管径と流速・流量・レイノルズ数の計算ができ、流れの状態(層流・乱流)の判断ができる。 | 4 | |
バッチ式と連続式反応装置について特徴や用途を理解できる。 | 4 | |
生物工学 | 原核微生物の種類と特徴について説明できる。 | 4 | |
真核微生物(カビ、酵母)の種類と特徴について説明できる。 | 4 | |
微生物の増殖(増殖曲線)について説明できる。 | 4 | |
微生物の培養方法について説明でき、安全対策についても説明できる。 | 4 | |
アルコール発酵について説明でき、その醸造への利用について説明できる。 | 4 | |
食品加工と微生物の関係について説明できる。 | 4 | |
評価割合
| レポート | 復習の課題 | 期末試験 | | | | 合計 |
総合評価割合 | 30 | 30 | 40 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 15 | 15 | 20 | 0 | 0 | 0 | 50 |
専門的能力 | 15 | 15 | 20 | 0 | 0 | 0 | 50 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |