科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 統計
科目番号 0006 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 「確率統計」 岡本和夫著 (実教出版)、「確率統計演習」 岡本和夫著 (実教出版)
担当教員 廣原 志保

到達目標

(1)いろいろな確率を求めることができる。
(2)確率の加法定理、余事象の確率、排反事象の確率を理解できる。
(3)条件付き確率を計算でき、確率の乗法定理、独立事象の確率を理解できる。
(4)1次元および2次元のデータを整理して、平均・分散・相関係数・回帰直線を求めることができる。
(5)区間推定および仮説検定を理解し、具体的な問題に利用できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
いろいろな確率を求めることができる。 事象の確率を説明するこ とができ、様々な事象の 確率を計算できる。 事象の確率を説明するこ とができ、基本的な事象 の確率を計算できる。 事象の確率を説明するこ とができない。または基 本的な事象の確率を計 算できない。
確率の加法定理、余事象の確率、排反事象の確率を理解できる。確率の加法定理や余事 象の確率を用いて、様々 な確率を計算できる。 確率の加法定理や余事 象の確率を用いて、基本 的な事象の確率を計算 できる。確率の加法定理、余事 象、排反事象を理解でき ない。またはそれらを用 いて、基本的な事象の確 率を計算できない。
条件付き確率を計算でき、確率の乗法定理、独立事象の確率を理解できる。 条件付き確率を説明する ことができ、乗法定理や ベイズの定理を利用して 種々の確率を求めること ができる。 条件付き確率を説明する ことができ、乗法定理を 利用して基本的な確率を 求めることができる。 条件付き確率を説明する ことができない。
)1次元および2次元のデータを整理して、平均・分散・相関係数・回帰直線を求めることができる。 平均・分散・相関係数・回 帰直線を説明することが でき、求めることができ る。 平均・分散・相関係数を 説明することができ、大 きな間違いがなく、これら を求めることができる。 平均・分散・相関係数を 説明することができな い。
区間推定および仮説検定を理解し、具体的な問題に利用できる。区間推定・仮説検定を説 明することができ、正しく 区間推定・仮説検定を行 うことができる。 区間推定・仮説検定を説 明することができ、大き な間違いがなく問題に対 して利用できる。 区間推定・仮説検定を説 明することができない。 または問題に対して利用 できない。

学科の到達目標項目との関係

教育目標 (E) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
いろいろな確率を求めること、また1次元および2次元のデータを整理して、平均・分散・相関係数・回帰直線を求めること、および区間推定および仮説検定を理解する。
授業の進め方・方法:
復習やレポート内容の定着を確認するために,毎授業開始時に前回授業内容の小テストを行う。
注意点:
この教科は再試験を実施しないことから、小テストなど毎回しっかり勉強すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 確率の基本性質
確率で用いる用語と事象の確率を理解できる。
確率の加法定理および余事象の確率を理解できる。
2週 条件付き確率 独立試行、反復試行の確率、条件付き確率、事象
の独立を理解できる。
3週 確率の計算
いろいろな確率の計算ができる。
ベイズの定理を理解できる。
4週 データの整理
1変量のデータから度数分布表を作成することができる。
平均値などの代表値を理解し、計算ができる。
5週 分散・標準偏差
分散と標準偏差を理解し、計算ができる。
仮平均を用いた平均値および分散の計算ができ
る。
6週 相関係数
共分散、相関係数を理解し、計算できる。
回帰直線の意味を理解し、方程式を求めることができる。
7週 確率分布(1)
確率変数の定義を理解できる。
平均および分散を理解し、計算できる。
8週 中間試験
4thQ
9週 確率分布(2)
確率変数 aX+b、確率変数の和を理解できる。
独立な確率変数の積を理解できる。
これらの確率変数の平均および分散を計算できる。
10週 二項分布・正規分布 連続的な確率変数を理解できる。
二項分布、正規分布を理解できる。
確率変数の標準化を理解できる。
11週 正規分布の応用
二項分布および正規分布に従う確率変数について、正規分布表を用いた確率の計算ができる。
正規分布の身近な問題へ応用することができる。
12週 母集団と標本
母集団に関する用語を理解できる。
標本平均を理解できる。
中心極限定理を理解できる。
13週 母平均の推定 母平均の推定を理解し、信頼区間を求めることができる。
14週 母平均・母比率の検定
仮説検定の考え方を理解できる。
母平均および母比率の検定を行うことができる。
15週 学年末試験
16週 まとめ 試験問題の解説を通じて間違った箇所を理解できる。
また授業評価アンケートを行う。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学関数のグラフと座標軸との共有点を求めることができる。3
独立試行の確率、余事象の確率、確率の加法定理、排反事象の確率を理解し、簡単な場合について、確率を求めることができる。3
条件付き確率、確率の乗法定理、独立事象の確率を理解し、簡単な場合について確率を求めることができる。3
1次元のデータを整理して、平均・分散・標準偏差を求めることができる。2

評価割合

試験小テストレポート態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合701515000100
基礎的能力305500040
専門的能力305500040
分野横断的能力105500020