化学工学Ⅲ

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 化学工学Ⅲ
科目番号 0010 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 「化学工学の基礎」鈴木善孝著(東京電機大学出版会)
担当教員 福地 賢治

到達目標

化学工学Ⅲでは、蒸留、ガス吸収、抽出操作を習得し、応用できることを目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1蒸留に関する理論が説明でき、基礎的な問題がすべてできる。蒸留に関する理論が説明でき、基礎的な問題が1つはできる。蒸留に関する理論が説明できる。蒸留に関する理論が説明できない。
評価項目2ガス吸収に関する理論が説明でき、基礎的な問題がすべてできる。ガス吸収に関する理論が説明でき、基礎的な問題が1つはできる。ガス吸収に関する理論が説明できる。ガス吸収に関する理論が説明できない。
評価項目3抽出に関する理論が説明でき、基礎的な問題がすべてできる。抽出に関する理論が説明でき、基礎的な問題が1つはできる。抽出に関する理論が説明できる。抽出に関する理論が説明できない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE (d)-(2) 説明 閉じる
教育目標 (C)① 説明 閉じる

教育方法等

概要:
第1学期と第2学期にそれぞれ週1回開講
蒸留、ガス吸収、抽出の分離操作を理解する。
授業の進め方・方法:
5年の前期では、代表的な分離操作である蒸留、ガス吸収、液液抽出を学ぶが、例題や章末問題を通じて、理解を深める。授業中の計算問題の対応に、必ず関数電卓を持参する必要がある。また、状態図への作図のために、目盛付きの定規(できれば30cm)が必要になる。
注意点:
化学工学では、物理化学の応用として、工業物理化学と呼ばれていた時期もあり、分離操作の代表的な蒸留は、気液平衡を利用している。また、ガス吸収は、ガスの溶解度を利用している。さらに、抽出は、液液平衡を利用しているので、物理化学との関連性を考慮すると理解が深まる。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス シラバスから学習の意義、授業の進め方、評価方法を理解し、自学自習に活用できる。
2週 5章 蒸留(1) 蒸留の基礎理論を説明できる。
3週 5章 蒸留(2) 各種蒸留方法と操作を説明できる。
4週 5章 蒸留(3) 精留装置と操作を説明できる。
5週 5章 蒸留(4) 還流比および物質収支・熱収支を説明できる。
6週 5章 蒸留(5) 共沸蒸留と抽出蒸留を説明できる。
7週 5章 蒸留(6) 蒸留の練習問題を解くことができる。
8週 中間試験 5章 蒸留の試験問題を解くことができる。
2ndQ
9週 6章 ガス吸収(1) 吸収の基礎理論を説明できる。
10週 6章 ガス吸収(2) 吸収の物質収支と主な吸収装置を説明できる。
11週 6章 ガス吸収(3) 充填式吸収装置の計算ができる。
12週 7章 抽出(1) 抽出装置を説明できる。
13週 7章 抽出(2) 抽出の理論を説明できる。
14週 7章 抽出(3) 液ー液抽出の計算ができる。
15週 期末試験 ガス吸収と抽出の試験問題を解くことができる。
16週 まとめ 試験問題の解説を通じて、間違った箇所を理解できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度レポートその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力4000010050
専門的能力4000010050
分野横断的能力0000000