到達目標
共有結合の一つの形態である配位結合により生じる金属錯体は化学反応の触媒や金属の分離などで広く用いられている。
(1)典型元素と遷移元素について的確なイメージを持ち、それぞれの違いが説明できる。
(2)金属錯体の成り立ちが説明できる。
(3)電気化学の基礎的な考え方が理解できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
到達目標(1) | 典型元素と遷移元素について的確なイメージを持ち、各元素の物性の違いを説明することができる。 | 典型元素と遷移元素について的確なイメージを持ち、各元素の物性の違いを理解している。 | 典型元素と遷移元素について的確なイメージを持ち、各元素の物性の違いを理解できていない。 |
到達目標(2) | 金属錯体の異性体や磁性の違いを説明できる。 | 金属錯体の異性体や磁性の違いを理解している。 | 金属錯体の異性体や磁性の違いを理解できていない。 |
到達目標(3) | 標準電極電位から電池の電位を求め、電気化学に関する物理量を求めることができる。 | 化学電池の基礎的な説明ができる。 | 化学電池を説明できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
いずれの単元でも、その単元に関係する技術用語を覚えることが重要である。
授業の進め方・方法:
授業と簡単な演習を組み合わせて授業を進める。
注意点:
演習を必ず行うこと。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス sブロック元素 |
授業の進め方を理解する。 sブロック元素の物性や反応性について理解する。
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2週 |
pブロック元素 |
pブロック元素の物性や反応性について理解する。
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3週 |
d及びfブロック元素 |
d及びfブロック元素の物性や反応性について理解する。
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4週 |
錯体の定義・命名法 |
錯体の生成について理解する。 命名ができる。
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5週 |
錯体の配位数と構造 |
配位数と構造について理解する。
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6週 |
錯体の異性現象 |
錯体の異性現象について理解する。
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7週 |
中間試験 |
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8週 |
原子価結合理論 磁性 |
原子価結合理論の基礎と磁性について理解する。
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4thQ |
9週 |
静電結晶場理論
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配位子による軌道分裂を理解し、高スピン錯体と低スピン錯体について理解する。
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10週 |
錯体の安定性 錯体の吸収スペクトル |
錯体の光吸収および生成定数について理解する。
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11週 |
キレート効果 有機金属化合物 |
キレート効果と有機金属化合物について理解する。
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12週 |
溶液の伝導率 強電解質と弱電解質 |
強電解質と弱電解質、イオン独立移動の法則を理解する。
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13週 |
可逆電池とその起電力 |
標準酸化還元電位について理解し、電池の起電力を求めることができる。
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14週 |
まとめその1 |
本講義内容の全体を見直し理解する。
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15週 |
期末試験 |
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16週 |
まとめ |
本講義内容の全体を見直し理解する。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 演習レポート | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 30 | 100 |
基礎的能力 | 70 | 30 | 100 |