遺伝子・細胞工学

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 遺伝子・細胞工学
科目番号 0022 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 配布資料
担当教員 根來 宗孝

到達目標

①遺伝子工学の技法を相互に関連づけて説明し、カラムクロマトグラフィーおよびアミノ酸配列分析法および質量分析計によるタンパク質同定方法を整理できる。                            ②制限酵素、ベクターおよび遺伝子導入方法についてを整理できる。
③生体分子の塩基配列による特異的検出方法(プローブの設計と標識法、ハイブリダイゼーション法の原理と実際およびハイブリダイゼーション法)についてを整理できる。
④遺伝子の解析方法、増幅方法および発生工学・再生医療への応用について整理できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1遺伝子工学の技法を相互に関連づけて説明し、カラムクロマトグラフィーおよびアミノ酸配列分析法などによるタンパク質同定方法についてについて整理できる。遺伝子工学の技法を相互に関連づけて説明し、カラムクロマトグラフィーについてについて整理できる。遺伝子工学の技法を相互に関連づけて説明できる。遺伝子工学の技法を相互に関連づけて説明できない。加えてカラムクロマトグラフィーおよびアミノ酸配列分析法などによるタンパク質同定方法についてについて整理できない。
評価項目2制限酵素、ベクターおよび遺伝子導入方法について整理できる。制限酵素、遺伝子導入方法についてについて、3種類のうち2種類について整理できる。制限酵素、ベクターおよび遺伝子導入方法について、3種類のうち1種類について整理できる。制限酵素、ベクターおよび遺伝子導入方法について整理できない。 
評価項目3プローブの設計と標識法、ハイブリダイゼーション法について整理できる。プローブの設計と標識法、ハイブリダイゼーション法について、3種類のうち2種類について整理できる。プローブの設計と標識法、ハイブリダイゼーション法について、3種類のうち1種類について整理できる。プローブの設計と標識法、ハイブリダイゼーション法について整理できない。
評価項目4遺伝子の解析方法、増幅方法および発生工学・再生医療への応用について整理できる。遺伝子の解析方法、増幅方法および発生工学への応用について3種類のうち2種類について整理できる。遺伝子の解析方法、増幅方法および発生工学への応用について3種類のうち1種類について整理できる。遺伝子の解析方法、増幅方法および発生工学・再生医療への応用について整理できない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE (d)-(3) 説明 閉じる
教育目標 (C)① 説明 閉じる

教育方法等

概要:
病気の診断、バイオ医薬品の創製、遺伝子治療、細胞治療、再生医療など工学領域においても現在最も期待されている技術の一つがバイオテクノロジーである。本講義では、遺伝子や細胞の
操作などバイオテクノロジーに関する基本的知識や態度を習得する。
授業の進め方・方法:
私が実際に行った実験データを提示して、アミノ酸配列解析や塩基配列解析方法の理解を深めていきます。また、犯罪捜査などに活用されている遺伝子多型に加え、ips細胞に関しても学習します。
注意点:
資料プリント(授業で扱う例題、まとめのノートなど)を整理し、繰り返して知識の定着に努めよう。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 遺伝子工学の概要
タンパク質分析法Ⅰ
遺伝子工学の技法を相互に関連づけて理解し、カラムクロマトグラフィーについて整理することができる。
2週 タンパク質分析法Ⅱ アミノ酸配列分析法および質量分析計によるタンパク質同定方法について整理することができる。
3週 遺伝子操作に必要なツール
制限酵素について整理することができる。ベクターについて理解することができる。
4週 遺伝子導入法・生体分子の特異的検出I リポフェクション法、エレクトロポレーション法などについて整理することができる。 プローブの設計と各種標識法を整理することができる。
5週 生体分子の特異的検出II ハイブリダイゼーション法の原理と実際を整理することができる。各種ハイブリダイゼーション法について整理することができる。
6週 遺伝子の解析・遺伝子の増幅Ⅰ 核酸塩基配列決定法を整理することができる。PCR法およびRTーPCR法の原理と実際を整理することができる。
7週 遺伝子の増幅 Ⅱ
発生工学・再生医療への応用
遺伝子多型( SNP、DNA鑑定など)について整理することができる。トランスジェニック動物,ips細胞について整理することができる。
8週 期 末 試 験
2ndQ
9週 答案返却・解答解説
全体の学習事項のまとめ
試験問題の解説を通じて間違った箇所を確認できる。
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他レポート合計
総合評価割合700000030100
基礎的能力30000001040
専門的能力40000002060
分野横断的能力00000000