機器分析Ⅰ

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 機器分析Ⅰ
科目番号 0024 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 「入門機器分析化学」 庄野_脇田編著 (三共出版)
担当教員 廣原 志保

到達目標

分光学の基礎である光と物質の相互作用を習得する。電磁波分析のうち振動分光法・吸光蛍
光分光法・原子分光分析の原理原則を学び,実際の測定に適用できるよう習得を目指す。
(1) 光と物質の相互作用を考察できる。
(2) 振動分光法の原理・測定法・解析方法を整理できる。
(3) 吸光・蛍光分光分析法および原子分光分析の原理・測定法・解析法を整理できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
光と物質の相互作用を考察できる光と物質の相互作用の 基礎を理解し,応用問題 を明瞭に説明することが できる。 光と物質の相互作用の 基礎を理解し,基礎問題 を明瞭に説明することが できる。 光と物質の相互作用の 基礎を理解していないた め,問題を説明すること ができない。
振動分光法の原理・測定法・解析方法を整理できる振動分光法の原理原則 を理解し,応用問題を明 瞭に説明することができ る。 振動分光法の原理原則 を理解し,基礎問題を明 瞭に説明することができ る。 振動分光法の原理原則 を理解していないため, 問題を説明することがで きない。
吸光・蛍光分光分析法および原子分光分析の原理・測定法・解析法を整理できる吸光・蛍光・原子分光分 析法の原理原則を理解 し,応用問題を明瞭に説 明することができる。 吸光・蛍光・原子分光分 析法の原理原則を理解 し,基礎問題を明瞭に説 明することができる。 吸光・蛍光・原子分光分 析法の原理原則を理解 していないため,問題を 説明することができな い。

学科の到達目標項目との関係

JABEE (d)-(3) 説明 閉じる
教育目標 (C)① 説明 閉じる

教育方法等

概要:
分光学の基礎である光と物質の相互作用を習得する。電磁波分析のうち振動分光法・吸光蛍
光分光法・原子分光分析の原理原則を学び,実際の測定に適用できるよう習得を目指す。
授業の進め方・方法:
予習および復習をすること。
復習の確認として、毎回の小テストを行う。また定期的にレポートを課す。
注意点:
この教科は再試験を実施しないことから、小テストなど毎回しっかり勉強すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 分光学の基礎1 光と物質の相互作用に関連して,電磁波の種類,電磁波と化学情報の関係・物質の構造とエネルギー準位を習得する。
2週 分光学の基礎2
光と物質の相互作用に関連して,量子化学の基礎を学ぶ。周期律表の規則性を説明できる。
3週 分光学の基礎3
光と物質の相互作用に関して、物質の光の吸収・放出を学ぶ。水素エネルギー準位と電子遷移を習得する。
4週 振動分光法1 電磁波分析における振動分光法の位置を学ぶ。
5週 振動分光法2 振動分光分析の装置原理図を学ぶ。
6週 振動分光法3
振動分光分析の装置原理図を通して,回折格子・検出器・フーリエ変換・干渉計(マイケルソンモーレー)を学ぶ。
7週 中間まとめ試験
8週 赤外・ラマンスペクトル 赤外吸収分光法並びにラマン分光分析を学び,赤外吸収分光法と対比することで,各々の分析方法の利点・欠点を知る。また具体例を通して解析手順を習得する。
4thQ
9週 吸光・蛍光光度分析1

吸光・蛍光光度分析の装置構成を学ぶ。LambertBeerの法則を学び、データ解析法を習得する。
10週 吸光・蛍光光度分析2 軌道の対称性と吸収スペクトルの関係を学ぶ。有機化合物、金属錯体を通して、データ解析法を習得する。
11週 吸光・蛍光光度分析3 振動分光法と吸光・蛍光光度分析の関係牲を学ぶ。
吸光・蛍光光度分析の装置構成を学ぶ。
12週 吸光・蛍光光度分析4 LambertBeerの法則をび,データの解析方法(等吸収点など)
を習得する。
軌道の対称性と吸収スペクトルの関係を学ぶ。具体例(有機分子・金属錯体)を通して,スペクトルの変化を学び,データ解析法を習得する。
吸光・蛍光・燐光の関係を学ぶ。蛍光・燐光の発光過程(消光)を学び,実例を通してデータ解析方法を習得する。
13週 原子分光分析1,2 原子吸光分析と吸光光度分析の関連性を学び,原子
吸光分析の原理を習得する。
14週 原子分光分析3 原子吸光分析と原子発光分析の違いを学び、原子発光分析の原理を習得する。また測定事例を通して、適用方法を知る。
15週 期末試験
16週 期末試験の解説
授業改善アンケートの実施
試験問題の解説を通じて,自分の理解している箇所・
理解していない箇所を確認

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験小テストレポート態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合701515000100
基礎的能力305500040
専門的能力305500040
分野横断的能力105500020