到達目標
1. コロイド・界面化学の基本的な現象を理解して,身のまわりの現象を説明できる。
2. 量子化学の基礎を理解して,原子軌道や分子軌道を説明できる。
3. 原子核反応と放射線を理解して,放射性物質の取り扱いを説明できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安(優) | 標準的な到達レベルの目安(良) | 最低限の到達レベルの目安(可) | 未到達レベルの目安(不可) |
評価項目1 | コロイド・界面化学の基本的な現象を理解して,身のまわりの現象や応用技術を説明できる。 | コロイド・界面化学の基本的な現象を理解して,身のまわりの現象を説明できる。 | コロイド・界面化学の基本的な現象を説明できる。 | コロイド・界面化学の基本的な現象を理解できず,身のまわりの現象を説明できない。 |
評価項目2 | 量子化学の基礎を理解して,理論計算をふまえて原子軌道や分子軌道を説明できる。 | 量子化学の基礎を理解して,原子軌道や分子軌道を説明できる。 | 量子化学の基礎を説明できる。 | 量子化学の基礎を理解できず,原子軌道や分子軌道を説明できない。 |
評価項目3 | 原子核反応と放射線を理解して,放射性物質の取り扱いを説明でき,エネルギー利用について考察できる。 | 原子核反応と放射線を理解して,放射性物質の取り扱いを説明できる。 | 原子核反応と放射線の基礎を説明できる。 | 原子核反応と放射線を理解できず,放射性物質の取り扱いを説明できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
第3学期開講
物理化学Ⅰ~Ⅲで学んだ内容の発展として,コロイド・界面化学の現象を学ぶ。また,古典物理学から量子化学への発展過程を学び,原子軌道や分子軌道への応用を学ぶ。さらに,原子核反応と放射線の基礎を通して放射性物質の取り扱いを学ぶ。
授業の進め方・方法:
教科書に沿って進める。
授業では例題や演習問題は説明しないので,自ら学習すること。
この科目は学修単位科目のため、事前・事後学習としてレポートを実施する。
注意点:
ここで学ぶ内容は物理化学Ⅰ~Ⅲおよび無機化学を基礎としているので,それらの内容をしっかり復習しておくこと。
毎回レポートを課すので必ず提出すること。
再試験は実施しない。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
13章 コロイド・界面化学(1) |
コロイドと界面の定義を説明できる。 コロイドの安定性を説明できる。
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2週 |
13章 コロイド・界面化学(2) |
表面張力を説明できる。 固体面の濡れ性を説明できる。
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3週 |
13章 コロイド・界面化学(3) 14章 量子化学の基礎(1) |
界面活性剤の役割を説明できる。 古典物理学から量子力学への発展過程を説明できる。
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4週 |
中間試験 14章 量子化学の基礎(2) |
13章の試験を実施する。 ボーアの原子モデルを説明できる。
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5週 |
14章 量子化学の基礎(3) |
シュレーディンガー方程式を説明できる。
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6週 |
14章 量子化学の基礎(4) 15章 原子核反応と放射線(1) |
量子化学に基づいて原子軌道や分子軌道を説明できる。 原子核の構成を説明できる。
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7週 |
15章 原子核反応と放射線(2) |
半減期を利用して計算できる。 放射線の利用法について説明できる。
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8週 |
定期試験 |
全範囲の試験を実施する。
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4thQ |
9週 |
試験返却 |
定期試験を返却し,解説する。
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10週 |
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11週 |
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12週 |
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13週 |
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14週 |
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15週 |
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 物理化学 | 放射線の種類と性質を説明できる。 | 4 | |
放射性元素の半減期と安定性を説明できる。 | 4 | |
年代測定の例として、C14による時代考証ができる。 | 4 | |
核分裂と核融合のエネルギー利用を説明できる。 | 4 | |
評価割合
| 試験 | レポート | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 40 | 100 |
知識の基本的な理解 | 40 | 10 | 50 |
思考・推論・創造への適用力 | 20 | 30 | 50 |