分光学の基礎である光と物質の相互作用を習得する。電磁波分析のうち振動分光法・吸光蛍光分光法・原子分光分析の原理原則を学び,実際の測定に適用できるよう習得を目指す。
(1) 光と物質の相互作用を考察できる。
(2) 振動分光法の原理・測定法・解析方法を整理できる。
(3) 吸光・蛍光分光分析法および原子分光分析の原理・測定法・解析法を整理できる。
概要:
分光学の基礎である光と物質の相互作用を習得する。電磁波分析のうち振動分光法・吸光蛍光分光法・原子分光分析の原理原則を学び,実際の測定に適用できるよう習得を目指す。
授業の進め方・方法:
予習および復習をすること。4学期制のため週2回の授業が基本である。復習の確認として、前回の授業の範囲の小テストを毎回行う。
注意点:
この教科は再試験を実施しないことから、小テストなど毎回しっかり勉強すること。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
機器分析の概要 |
機器分析の種類と特徴が理解できる。
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2週 |
分光学の基礎1(小テスト)
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分光学の基本原理。光の性質。Bohrの原子モデルと電子のエネルギー準位。エネルギーの吸収、発散の関係が説明できる。
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3週 |
分光学の基礎2(小テスト)
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分光学の基本原理。物質波と電子の軌道、4つの量子数および光の吸収、発散との関係が説明できる。
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4週 |
分光学の基礎3(小テスト) |
分光学の基本原理。光のスペクトル、色と原子および分子のエネルギー吸収、発光との関係について説明できる。
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5週 |
吸光光度法・蛍光光度法1(小テスト) |
吸光・蛍光光度分析の装置構成を学ぶ。LambertBeerの法則を学び、等吸収点等を理解する。
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6週 |
吸光光度法・蛍光光度法2(小テスト)
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データ解析法を習得する。
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7週 |
吸光光度法・蛍光光度法3(小テスト)
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発色(呈色)試薬の役割、応用例を説明できる。
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8週 |
中間試験 |
中間試験を実施する
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4thQ |
9週 |
赤外分光・ラマン分光1(小テスト)
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分子の基準振動、振動モードと赤外活性・ラマン活性が説明できる。
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10週 |
赤外分光・ラマン分光2(小テスト) |
赤外吸収スペクトル分析の原理、装置、分析例を理解する。
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11週 |
赤外分光・ラマン分光3(小テスト) |
ラマンスペクトル分析の原理、装置、分析例を理解する。
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12週 |
原子吸光分析1(小テスト) |
原子吸光分析の原理、装置、分析例が理解できる。
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13週 |
原子吸光分析2(小テスト) |
フレームレス原子吸光法の原理、装置が理解できる。
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14週 |
原子吸光分析3(小テスト) |
発光分光法の励起法が理解できる。ICP発光分析と原子吸光法の違いを説明できる。
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15週 |
期末試験 |
全範囲を対象に試験を実施する。
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16週 |
期末試験の解説 |
試験問題の解説を通じて,自分の理解している箇所・ 理解していない箇所を確認
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 分析化学 | 光吸収について理解し、代表的な分析方法について説明できる。 | 4 | 後5,後6,後7,後9,後10,後12,後13 |
Lambert-Beerの法則に基づく計算をすることができる。 | 4 | 後5,後6 |
無機および有機物に関する代表的な構造分析、定性、定量分析法等を理解している。 | 4 | 後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14 |
特定の分析装置を用いた気体、液体、固体の分析方法を理解し、測定例をもとにデータ解析することができる。 | 4 | 後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14 |