機器分析Ⅱ

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 機器分析Ⅱ
科目番号 0073 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 「入門機器分析化学」 庄野_脇田編著 (三共出版)
担当教員 廣原 志保

到達目標

電磁波分析のうち磁気分光法(NMR・ESR)とX線分析法および,その他分析(質量分析・熱分析・分離分
析・電気分析)の原理原則を学び,実測定に適用できるように習得を目指す。
(1) 磁気分光法の原理・測定方法・解析方法を整理できる。
(2) X線分析法の原理・測定法・解析方法を整理できる。
(3) その他分析(質量分析・熱分析・分離分析・電気分析)の原理・測定法・解析法を整理できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの 目安(可)未到達レベルの目安
磁気分光法の原理・測定方法・解析方法を整理できる。磁気分光法の原理原則 を理解し,応用問題を4/5以上説明することができる。 磁気分光法の原理原則 を理解し,応用問題を2/3以上説明することができる。 磁気分光法の原理原則 を理解し,応用問題を半分以上説明することができる。 磁気分光法の原理原則 を理解し,応用問題を説明することができない。
X線分析法の原理・測定法・解析方法を整理できる。X線分光法の原理原則を理解し,応用問題を4/5以上説明することができる。 X線分光法の原理原則を理解し,応用問題を2/3以上説明することができる。X線分光法の原理原則を理解し,応用問題を半分以上説明することができる。X線分光法の原理原則を理解し,応用問題を説明することができる。
その他分析(質量分析・熱分析・分離分析・電気分析)の原理・測定法・解析法を整理できる。その他分析(質量分析・熱分析・分離分析・電気分析)の原理原則を理解し,応用問題を4/5以上説明することができる。 その他分析(質量分析・熱分析・分離分析・電気分析)の原理原則を理解し,応用問題を2/3以上説明することができる。 その他分析(質量分析・熱分析・分離分析・電気分析)の原理原則を理解し,応用問題を半分以上説明することができる。 その他分析(質量分析・熱分析・分離分析・電気分析)の原理原則を理解し,応用問題を説明することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
電磁波分析のうち磁気分光法(NMR・ESR)とX線分析法および,その他分析(質量分析・熱分析・分離分
析・電気分析)の原理原則を学び,実測定に適用できるように習得を目指す。
授業の進め方・方法:
予習および復習をすること。
復習の確認として、小テストを行う。また定期的にレポートを課す。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 質量分析 質量分析の装置構成を学び,主として質量分離部について理解する。実例を通して,マススペクトルの解析方法を理解する。

2週 クロマト分析
種々のクロマトを学び,その原理を理解する、実例を通して,種々クロマトの使用方法・解析方法を理解する。
3週 X線分析、熱分析 、電気分析
X線分析、熱分析 、電気分析を理解する。
4週 磁気分光分析1
1H, 13C NMR

核磁気共鳴の解析法を理解する。実例を通して,解析の手順と特殊な解析(濃度変化による化学シフト・溶媒和による消失)を理解する。
5週 磁気分光分析2
2D NMR、ESR
COSY, HSQCなどの化合物解析を理解する。電子スピン共鳴の原理を理解する。核磁気共鳴スペクトルとの違いを理解する。実例を通して,解析法を理解する。
6週 化合物同定(構造解析) IR,MS,NMR,EAなどを用いて化合物の構造解析法を理解する。
7週 期末試験
8週 期末試験の解説
授業改善アンケートの実施
試験問題の解説を通じて,自分の理解している箇所・理解していない箇所を確認する。
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野分析化学錯体の生成について説明できる。4
光吸収について理解し、代表的な分析方法について説明できる。4
Lambert-Beerの法則に基づく計算をすることができる。4
イオン交換による分離方法についての概略を説明できる。4
溶媒抽出を利用した分析法について説明できる。4
無機および有機物に関する代表的な構造分析、定性、定量分析法等を理解している。4
クロマトグラフィーの理論と代表的な分析方法を理解している。4
特定の分析装置を用いた気体、液体、固体の分析方法を理解し、測定例をもとにデータ解析することができる。4

評価割合

試験小テストレポート態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合701515000100
基礎的能力305500040
専門的能力305500040
分野横断的能力105500020