簿記論Ⅲ

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 簿記論Ⅲ
科目番号 51026 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 経営情報学科 対象学年 1
開設期 4th-Q 週時間数 4
教科書/教材 (H29)商業338 新簿記 新訂版 安藤英義(実教出版)
担当教員 田川 晋也

到達目標

本科目の到達目標は以下の通りである。
(1)試算表を作成することができる。
(2)精算表及び財務諸表を作成することができる。
(3)財務諸表の意味を説明でき、貸借対照表と損益計算書を作成できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの 目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1試算表を作成することができる。試算表を概ね作成することができる。試算表を作成する方法を知っている。試算表を作成することができない。
評価項目2精算表及び財務諸表の作成することができる。精算表及び財務諸表の作成することが概ねできる。精算表及び財務諸表の作成する方法をしっている。精算表及び財務諸表の作成することができない。
評価項目3原資証憑や伝票をもとに仕訳をすることができる。原資証憑や伝票をもとに仕訳をすることが概ねできる。原資証憑や伝票をもとに仕訳をする方法を知っている。原資証憑や伝票をもとに仕訳をすることができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
第4学期開講。合計試算表、残高試算表、合計残高試算表の作成、決算整理から精算表の作成、財務諸表の作成について学ぶ。
授業の進め方・方法:
簿記論Ⅰ・Ⅱに引き続き、決算の意味と手続きに関する知識と技能を習得することによって、簿記一巡の流れについての理解を深める。さらに、試算表、精算表、財務諸表の作成などについても学習し、日商簿記検定3級合格を確実なものにしていくとともに、上級簿記への連携も視野に入れて学習を進める。
注意点:
簿記論Ⅲでは、期末における決算を中心として、授業を進めていきます。決算は正確に経営成績と財政状態を計算することに不可欠、また重要な一環です。決算および財務諸表の作成は、簿記論Ⅰで学習した各種取引の仕訳や記帳に基づいて、行うことです。勉強した内容をしっかり復習する必要があります。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
4thQ
9週 ①ガイダンス、試算表の作成
②試算表の作成
・シラバスを通じて、学習の意義や授業の進め方、および評価方法などを説明できる。
・合計試算表の作成ができる。
・残高試算表の作成ができる。
10週 ③試算表の作成、決算整理仕訳
④決算整理仕訳、帳簿の締め切り
・合計残高試算表の作成ができる。
・決算整理仕訳ができる。
・帳簿の締め切りができる。
11週 ⑤決算整理後試算表の作成、精算表の作成、
⑥株式会社の取引の仕訳、精算表の作成
・決算整理後試算表の作成ができる。
・精算表の作成ができる。
12週 ⑦財務諸表の作成
⑧中間試験
・財務諸表の作成ができる。
・①~⑦について理解度の確認ができる。
13週 ⑨証憑に基づく仕訳
⑩伝票に基づく仕訳
・証憑に基づく仕訳と転記ができる。
・伝票に基づく仕訳と転記ができる。
14週 ⑪本支店会計の取引の仕訳
⑫本支店の財務諸表の合併
・本支店会計の取引仕訳と転記ができる。
・本支店合併財務諸表を作成できる。
15週 ⑬総復習1
⑭総復習2
・⑨~⑫までの理解度を確認することができる。
・①~⑫までの理解度を確認することができる。
16週 ⑮定期試験
⑯答案返却・解答解説、全体の学習事項のまとめ、授業改善アンケートの実施
・試験問題の解説を通じて、間違った箇所を説明できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学経済・ビジネス系分野会計複式簿記の基本的な仕組みについて説明できる。4
各種取引について仕訳および転記することができる。4
試算表を作成できる。4
決算整理手続きができる。4
財務諸表を作成できる。4
会計帳簿の種類と役割について説明できる。4
財務会計の役割、法規制について説明できる。3
財務会計の基本原則について説明できる。3
貸借対照表の区分と内容について説明できる。3
損益計算書の区分と内容について説明できる。3
財務諸表の各項目の認識および測定方法について説明できる。3
キャッシュフローの計算書の区分と内容について説明できる。3
連結財務諸表の連結の範囲について説明できる。3
連結財務諸表の作成について説明できる。3
財務諸表分析の指標について説明できる。3
会計基準のグローバル化について説明できる。3

評価割合

試験小テスト合計
総合評価割合7030100
基礎的能力101020
専門的能力301040
思考・推論・創造への 適用力301040