卒業研究Ⅱ

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 卒業研究Ⅱ
科目番号 55004 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 13
開設学科 経営情報学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 13
教科書/教材
担当教員 松野 成悟,田川 晋也,岸川 善紀,荒川 正幹,挾間 雅義,根岸 可奈子,伊藤 勉,中村 英人

到達目標

①自主的に新しい情報や知識を習得し,課題への継続的な取り組みができる。
②研究の目的を理解し,実験を計画して遂行し,結果を整理して解析できる。
③研究の目的・方法・結果・考察・結論などをまとめて,論文を作成できる。
④研究成果の資料を作成して発表し,説明・説得することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1自主的に新しい情報や知識を習得し、課題への継続的な取組みができる。新しい情報や知識を習得し、課題への継続的な取組みができる。情報や知識を習得し、課題への取組ができる。情報や知識を習得し、課題への取組ができない。
評価項目2研究の目的を理解し、研究を計画して遂行し、結果を整理して解析できる。研究の目的を理解し、研究を遂行し、結果を整理して解析できる。研究の目的を理解し、結果を整理して解析できる。研究の目的を理解し、結果を整理して解析できない。
評価項目3研究の目的・方法・結果・考察・結論などをまとめて、優れた論文を作成できる。研究の目的・方法・結果・考察・結論などをまとめて、良好な論文を作成できる。研究の目的・方法・結果・考察・結論などをまとめて、論文を作成できる。研究の目的・方法・結果・考察・結論などをまとめて、論文を作成できない。
評価項目4研究成果の資料を作成して優れた発表し、分かりやすく説明・説得することができる。研究成果の資料を作成して良好な発表し、説明・説得することができる。研究成果の資料を作成して発表し、説明・説得することができる。研究成果の資料を作成して発表し、説明・説得することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
下記のテーマから取り組む研究テーマを選択して、1年間研究に取り組む。指導教員と相談しながら、研究を遂行するために必要な知識を獲得していき、研究計画も自ら立案できるようになる。得られた実験結果を解析し、報告できるようになる。1年間の研究成果を卒業論文にまとめることができる。また、わかりやすい表現でプレゼンテーションを行うことができる。
授業の進め方・方法:
1.スケジュール
(1) 研究準備(調査・予備実験など)(4月)、(2) 各種調査・実験・データ整理・解析・考察など(5月~2月)、(3) 卒業研究発表会(2月上旬)、(4) 卒業論文提出(2月下旬)
2.卒業論文
卒業論文は、所定の様式に従って作成し、定められた日時までに必ず提出する。
3.卒業研究発表
卒業研究の内容は、卒業研究発表会で必ず発表する。
(1) 卒業研究発表会は原則として公開とし、学外者、教員および経営情報学科4、5年生の多人数を対象としてプレゼンテーションを行う。
(2) 発表予稿集として、研究概要をA4用紙1枚にまとめ提出する。
(3) わかりやすい表現でプレゼンテーションを行う。
4.その他
 必要に応じて、中間発表会を行う。
注意点:
・レポート作成は4月、7月、10月、12月を標準とする。ただし、研究室毎に提出時期を変更したり、提出回数を増やす場合がある。
・ 指導教員との連絡を密にし、よく相談して研究を行う。
・ 学生間や各研究グループ間での議論を活発に行う。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 指導教員 テーマ
2週
3週 松野 成悟 1.企業間連携における情報共有のモデル分析とその応用
2.経営情報学に関する理論的・実証的研究
4週 田川 晋也 1.企業活動と財務情報の関連性分析
2.財務情報を用いた実証分析
3.会計基準導入過程に関する研究
5週 岸川 善紀 1.経営工学的手法を用いた地域活性化支援方策に関する研究
2.品質管理手法を用いた品質改善に関する研究
3.サプライチェーン・リスク・マネジメントに関する研究
6週 荒川 正幹 1.人工知能
2.統計的データ解析
3.パズルプログラミング
7週 挾間 雅義 1.SCMを用いた経営への応用
2.経営工学手法を用いた社会現象への応用
3. 統計的手法を用いた社会事象への応用
8週 根岸 可奈子 1.日系企業の国際的活動に関する研究
2.日本市場における外資系多国籍企業の活動に関する研究
3.特定の外国市場ないし地域に関する研究
2ndQ
9週 山根 陽一 1.企業価値評価に関する研究
2.財務報告システムに関する研究
3.簿記学習における特性に関する研究
10週 伊藤 勉 1.情報技術と企業広告
2.企業組織のネットワーク分析
11週 中村 英人 1.オープンデータを活用した地域分析・課題解決に関する研究
2.政府及び自治体情報システムに関する研究
3.産業連関表を用いた地域分析に関する研究
12週
13週
14週
15週
16週
後期
3rdQ
1週
2週
3週
4週
5週
6週
7週
8週
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3前1
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3前1
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3前1
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3前1
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3前1
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3前1
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3前1
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3前1
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3前1
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3前1
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3前1
工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。3前1
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。3前1
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。3前1
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。3前1
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。3前1
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。3前1
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。3前1
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。3前1
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。3前1
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。3前1
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。3前1
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3前1
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3前1
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3前1
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3前1
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3前1
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3前1
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3前1
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3前1
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3前1
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3前1
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3前1
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3前1
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3前1
複数の情報を整理・構造化できる。3前1
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3前1
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3前1
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3前1
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3前1
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3前1
事実をもとに論理や考察を展開できる。3前1
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3前1
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3前1
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3前1
目標の実現に向けて計画ができる。3前1
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3前1
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。3前1
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3前1
法令やルールを遵守した行動をとれる。3前1
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3前1
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。3前1
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。3前1
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。3前1
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3前1
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。3前1
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。3前1
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。3前1
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。3前1

評価割合

レポート実験データ・資料レポート卒業論文卒業研究発表会・発表予稿集合計
総合評価割合20304010100
知識の基本的な理解5105222
思考・推論・創造への適用力51010328
汎用的技能51010530
態度・志向性(人間力)505010
総合的な学習経験と創造的思考力0010010