国際経営論

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 国際経営論
科目番号 55013 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 経営情報学科 対象学年 5
開設期 3rd-Q 週時間数 4
教科書/教材 無し。毎回レジュメを配布する。
担当教員 根岸 可奈子

到達目標

・国際経営論における基本事項や用語を説明できる。
・国際経営論に関する理論を説明できる。
・国際的な企業活動の事例を分析することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1国際経営論に属する様々な分野の基礎事項の意味を正確に把握し説明することができる国際経営論に属する様々な分野の基礎事項の意味を正確に把握し説明することができる国際経営論に属する様々な分野の基礎事項の意味を正確に把握し説明することができない。
評価項目2OLI,内部化理論、組織や経済の発展段階について説明できると同時に、独自の考察するを述べることができる。OLI,内部化理論、組織や経済の発展段階について説明できると同時に、一般的に指摘されている問題点についても説明できる。OLI,内部化理論、組織や経済の発展段階について説明できない。
評価項目3指定された産業やキーワードから適切な対象企業を選択し情報を集め分析し、独自の考察を述べることができる。指定された産業やキーワードから適切な対象企業を選択し情報を集め分析できる。指定された産業やキーワードから適切な対象企業を選択し情報を集めることができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
ICTの発達とグローバリゼーションにより,企業の経営活動は国内や地域内に留まらず、地球規模のものへと変わってきた。そこで、毎回具体的で身近な企業を例に取り上げながら、現代企業がどのように国際的な経営を行っているのかを考察していく。
授業の進め方・方法:
講義中はパワーポイントのスライドを用いたレジュメ(穴埋め形式)をもとに、進める。
注意点:
穴埋めをして満足するのではなく特徴や流れ、傾向を理解するために適宜メモをとりましょう。
レポートは提出期限を過ぎたりフォーマットが指定したものと異なる場合は受け取りませんので注意してください。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 1.講義紹介
2.多国籍企業のFDI
1.講義の進め方、評価方法について説明できる。
2.多国籍企業の活動を分析する主軸となるFDIについて理解し説明できる。
2週 3.進出方法と事業展開
4.国際的配置戦略
3.産業や企業の発展段階から、適切な海外進出方法を選択できるとともに、多角化に関連する基本的な戦略を理解し、主に日系企業の海外展開について分析できるようになる。
4.企業がなぜどのようにして特定の場所に拠点を配置するのか説明できる。
3週 5.国際マーケティング
6.グローバルブランド
5.企業が海外進出する際、どのように市場開拓を行うのか、その方法と留意点について説明できる。
6.なぜ企業は商品に「ブランド」をつけるのか、またどのようなブランドが国際的な浸透力をもつのかを中心に説明できる。
4週 7.小テスト
8.試験返却、事例に関する動画視聴
7.第1回から第6回までに学んだことを専門用語を用いて自分で説明できると共に、事例や理論について独自の考察を述べることができる。
8.第1回から第6回までに学んだことがどれだけ理解できているかを確認するとともに、誤って理解していた点や理解していなかった点を学び直し正すことができる。
5週 9.内部化理論とOLI
10.海外研究開発と技術移転
9.内部化理論およびOLIについて専門用語を用い説明す
ることができる。また、どのような条件下であるとどのような進出形態を選択するのかこれら理論に基いて説明することができる。
10.海外研究開発拠点の意義と課題、および海外拠点間の技術移転について説明できる。
6週 11.国際経営組織
12.多国籍企業の社会的責任
11.国際的に拡大、複雑化する組織の過程を説明できる。また、産業や国際化度によって変化する組織形態について、それぞれの特性から説明できる。
12.多国籍企業が負う社会的責任について、それが問われる背景と責任の種類、果たし方を理解する。
7週 13.多国籍企業と国家の関係
14.事例分析
13.多国籍企業は自国の政府だけではなく他国の政府と関係を築かなければならない。その特殊性について理解するとともに考察を述べることができる。
14.日本を代表する多国籍企業の1つ資生堂社の事例を分析することでこれまで学んだことが実践のなかでどのように活かされているのかを説明することができる。
8週 15.定期試験
16.試験解説
15.16.第1回から第14回までに学んだことがどれだけ理解できているかを確認するとともに、誤って理解していた点や理解していなかった点を学び直し正すことができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学経済・ビジネス系分野経営海外直接投資と日本の産業空洞化について説明できる。4
多国籍企業と現地化について説明できる。4
技術移転と海外研究開発について説明できる。4
国際人的資源管理、国際経営組織について説明できる。4
商業流通のグローバル化について説明できる。4

評価割合

試験レポート合計
総合評価割合9010100
基礎的能力50252
専門的能力40444
分野横断的能力044