国語Ⅳ

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 国語Ⅳ
科目番号 0001 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 経営情報学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 プリント、「理科系の作文技術」木下是雄(中公新書)
担当教員 薄井 信治

到達目標

読者を意識した、パラグラフライティングを教えていく。各演習課題について、アウトラインを作るポイントをつかませ、実際に作文に書くときの注意事項を理解して作文を書かせる。

①演習課題について、アウトラインを作ることができる。
②アウトラインをもとに、論理的で平易な文章で作文を書くことができる。
③アウトラインをもとに、説得力ある文章で作文を書くことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1アウトラインが合格し、作文にとりかかることができる。(アウトラインのサポーティングセンテンスが具体的でエピソードになっている)アウトラインが合格し、作文にとりかかることができる。(トピックセンテンスがつながり、サポーティングセンテンスがトピックを十分サポートしている)期限までにトピックセンテンスのきちんとしたアウトライン用紙を提出できる。期限までにアウトライン用紙を提出することができない。
評価項目2パラグラフ構成を筋道の通ったものにできる。サポーティングセンテンスでトピックをサポートできる。パラグラフ内のセンテンスを正しく構成できる。トピックセンテンスを正しい位置に置けず、トピックを明確にできない。
評価項目3具体例をエピソードにできる。具体例を複数のセンテンスで書ける。(抽象的に、具体例が列挙してある)1センテンス程度の具体例が書ける。具体例が書けない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE (f) 説明 閉じる
教育目標 (G)① 説明 閉じる

教育方法等

概要:
授業では、テクニカルライテングにつながるパラグラフライティングを扱う。主としてPREP形式で構成する方法を活用する。
授業の進め方・方法:
講義+演習。次回の課題についてアウトラインの作り方を説明する。提出されたアウトラインを修正させた後に原稿用紙を渡し、授業時間内に書き上げさせる。
注意点:
課題に沿ったアウトラインを作成し、授業の前日までに提出することが大前提である。チェックを受けたアウトラインが合格レベルに到達するまで、作文にはとりかかれない。授業で説明を受けた、パラグラフ構成のヒントを利用し、早めにアウトラインを提出してもらいたい。真摯に作文に取り組み、論理的で分かりやすい文章が書けるように努力をして欲しい。

授業では、作文の書き方だけではなく、自己分析の仕方、問題解決の方法も扱います。アウトラインを書くことで、自己分析をし、これからの自分がどうあるべきかを考えてください。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンスおよび課題1の説明 授業の進め方、アウトラインの作り方、800字の作文の書き方を理解できる。課題1のアウトライン作成の注意事項を理解できる。
2週 課題2の説明
課題1の作文
課題2のアウトライン作成の注意事項を理解できる。課題1「自分の弱点とそれをどうなおすか」のアウトラインを完成させ、作文が書ける。
3週 課題3の説明
課題2の作文
課題3のアウトライン作成の注意事項を理解できる。課題2「学校での勉強を会社でどう生かすか」のアウトラインを完成させ、作文が書ける。
4週 課題4の説明
課題3の作文
課題4のアウトライン作成の注意事項を理解できる。課題3「学生生活で得たものは何か、それを会社でどう生かせるのか」のアウトラインを完成させ、作文が書ける。
5週 課題5の説明
課題4の作文
課題5のアウトライン作成の注意事項を理解できる。課題4「私が会社で一番やりたい仕事」のアウトラインを完成させ、作文が書ける。
6週 課題6の説明
課題5の作文
課題6と課題7のアウトライン作成の注意事項を理解できる。課題5「今までに一番苦労して手に入れたもの」のアウトラインを完成させ、作文が書ける。
7週 課題6の作文
課題7のアウトライン
課題6「挫折した経験とそこからどうやって立ち直ったか」のアウトラインを完成させ、作文が書ける。
課題7のアウトラインを完成できる。
8週 定期試験 課題7「自己を語る」の作文が書ける。
4thQ
9週 試験返却
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8
代表的な文学作品を読み、人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わうとともに、その効果について説明できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8
文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8
文学作品について、鑑賞の方法を理解できる。また、代表的な文学作品について、日本文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8
鑑賞にもとづく批評的な文章の執筆や文学的な文章(詩歌、小説など)の創作をとおして、感受性を培うことができる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8
読書習慣の形成をとおして感受性を培い、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に生かすことができる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8
現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を適切に活用して表現できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8
代表的な古文・漢文を読み、言葉や表現方法の特徴をふまえて人物・情景などを理解し、人間・社会・自然などについて考えを深めたり広げたりすることができる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8
古文・漢文について、音読・朗読もしくは暗唱することにより、特有のリズムや韻などを味わうことができる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8
代表的な古文・漢文について、日本文学史および中国文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。また、それらに親しもうとすることができる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8
教材として取り上げた作品について、用いられている言葉の現代の言葉とのつながりや、時代背景などに関する古文・漢文の基礎的知識を習得できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8
情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8
他者の口頭によるものを含む表現について、客観的に評価するとともに建設的に助言し、多角的な理解力、柔軟な発想・思考力の涵養に努めるとともに、自己の表現の向上に資することができる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8
相手の意見を理解して要約し、他者の視点を尊重しつつ、建設的かつ論理的に自らの考えを構築し、合意形成にむけて口頭によるコミュニケーションをとることができる。また、自らのコミュニケーションスキルを改善する方法を習得できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8
社会で使用される言葉を始め広く日本語を習得し、その意味や用法を理解できる。また、それらを適切に用い、社会的コミュニケーションとして実践できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8

評価割合

試験小テスト合計
総合評価割合2080100
知識の基本的な理解104050
思考・推論・創造への適用力52025
汎用的技能【論理的思考力】52025
態度・志向性(人間性)000
総合的な学習経験と創造的思考力000