経済学Ⅰ

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 経済学Ⅰ
科目番号 0016 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 経営情報学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 飯田幸裕、岩田幸訓「入門経済学」創生社
担当教員 岸川 善紀

到達目標

(1)消費者理論について理解し、市場の需要曲線の導出過程を説明できる
(2)生産者理論について理解し、市場の供給曲線の導出過程を説明できる
(3) (1)(2)をもとに市場の均衡条件を説明できる。
(4) (3)における均衡条件を達成できない市場の失敗の場合について説明できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1個人の需要曲線の導出過程を通じて、市場の需要曲線導出までの過程を説明できる市場の需要曲線の特徴を図を用いて説明できる個人の需要を決定する条件となる要素を理解し数式モデルで説明できる個人の需要を決定する条件となる要素の数式モデルについて説明できない
評価項目2個別企業の供給曲線を導出し、市場の供給曲線導出までの過程を説明できる市場の供給曲線の特徴を図を用いて説明できる個別企業の供給量を決定する要素を理解し数式モデルで説明できる個別企業の供給を決定する条件となる要素の数式モデルについて説明できない
評価項目3完全競争市場でない場合の社会的総余剰の変化について図などを用いて説明できる社会的総余剰の考え方を理解し、簡単なモデルでその大きさを求めることができる市場の均衡条件を図を用いて説明できる図を用いた市場の均衡点を導出することができない
評価項目4市場の失敗における政府の役割を理解し、説明できる公共財などの特徴を適切に理解し、説明できる市場の失敗とはどのようなものか理解し、代表的なケースを説明できる市場の失敗のケースを説明できない

学科の到達目標項目との関係

JABEE (e) 説明 閉じる
教育目標 (C)① 説明 閉じる

教育方法等

概要:
第3学期に開講する科目です。
ミクロ経済学について学びます。
授業の進め方・方法:
講義形式で授業を進める。授業はテキストのみならず配布の資料を用いて行うが、用語の理解を早めるために該当するテキストの範囲を予習することを求める。演習問題では数式を使った問題を中心に行う。レポートでは、提出要件に従った適切な形式になっているか提出前の自己点検を求める。
注意点:
経済学Ⅰ,Ⅱで行うミクロ経済学、マクロ経済学は経済活動をある種のモデルとして捉え、現実の経済を視るための道具となるものです。その考え方をなるべく適切に説明するために複雑で難しい言葉となりがちなのと、数式を使ったモデルが出てきますので、文理両方の力を鍛えてください。
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到達目標①:消費者理論の理解は試験ならびにレポートで評価する(25%)
到達目標②:生産者理論の理解は試験ならびにレポートで評価する(20%)
到達目標③:市場の均衡条件の理解は試験ならびにレポートで評価する(30%)
到達目標④:市場の失敗や厚生経済学に関する理解は試験ならびにレポートで評価する(25%)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス ミクロ経済学の視座について説明を聞き、その全体像がおぼろげながらわかる
2週 消費者理論① 消費者行動理論について、概要ならびに消費者行動を決定する要素が何か理解できる
3週 消費者理論② 予算制約下での効用最大化について理解できる
4週 消費者理論③ 個人の需要曲線の導出ならびに市場の需要曲線の導出方法が理解できる
5週 生産者理論① 企業行動に基づく生産者理論の概要を理解し、企業が何に基づいて生産量を決定するのかその要素について分かる
6週 生産者理論② 平均費用、平均可変費用、限界費用などについて理解できる
7週 生産者理論③ 1企業の供給曲線の導出について理解し、市場の供給曲線をの導出過程が理解できる
8週 市場均衡① 完全競争市場における市場均衡の導出過程を理解できる
4thQ
9週 市場均衡② 独占・寡占などのケースについて理解できる
10週 厚生経済学① 生産者余剰・消費者余剰の概念が分かる
11週 厚生経済学② 簡単なモデルをケースに社会的総余剰の大きさを求めることができる
12週 厚生経済学③ 2財モデルをベースにパレート最適性について理解する
13週 市場の失敗① 市場の失敗のケースについて理解できる
14週 市場の失敗② 市場の失敗のケースにおける政府の役割について理解する
15週 定期試験 試験を行う
16週 まとめ 本講義のまとめを行う

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
知識の基本的な理解 【知識・記憶、理解レベル】4010000050
思考・推論・創造への 適用力 【適用、分析レベル】3020000050
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