経済学Ⅱ

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 経済学Ⅱ
科目番号 0017 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 経営情報学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 飯田幸裕、岩田幸訓「入門経済学」創生社
担当教員 岸川 善紀

到達目標

(1)国民経済計算、GDPなどの概念を理解でき、財市場での均衡国民所得が導き出せる
(2)財市場、貨幣市場の同時的均衡条件を理解でき財政政策、金融政策の効果について説明できる
(3)財、貨幣、労働市場の同時的均衡条件について理解でき、物価水準がどのように決まるか理解できる
(4)開放経済下での国民所得、国際収支について理解できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1IS曲線導出のための諸関数について説明でき、IS曲線導出の過程を説明できる財市場での均衡条件を説明でき、国民所得のコントロールの仕組みを理解し説明できる国民経済計算やGDPの概念を理解し、説明できる国民経済計算やGDPの概念を理解するための各用語が理解できない
評価項目2LM曲線導出のための諸関数について説明でき、LM曲線導出の過程を説明できる財政政策、金融政策がどのように効果を発揮するか理解し、説明できるIS-LM分析により、均衡国民所得を導出する過程を説明できるIS-LM分析についての数式を使った問題で均衡国民所得を導出する方法を理解できない
評価項目3インフレーション、デフレーションなどの経済の諸問題の特徴を理解し説明できる総需要-総供給分析による均衡条件を図を用いることで説明できる。物価水準の導出過程が分かる労働市場の特徴を通常の財市場と比較して、その違いを説明できるマクロ経済を構成する諸市場について其々の特徴を理解できな
評価項目4変動相場制による国際収支への影響を理解し説明できる変動相場制の特徴を理解し説明できる諸外国が取引をすることによる利点を比較優位の考えから理解できる比較優位の概念を理解できず、2国2財モデルでの問題の解き方を理解できない

学科の到達目標項目との関係

JABEE (e) 説明 閉じる
教育目標 (C)① 説明 閉じる

教育方法等

概要:
第4学期に開講する科目である。
本講義では、マクロ経済学について学ぶ。
授業の進め方・方法:
講義形式で授業を行う。授業はテキストのみならず配布の資料を用いて行うが、用語の理解を早めるために該当するテキストの範囲を予習することを求める。演習問題では数式を使った問題を中心に行う。レポートでは、提出要件に従った適切な形式になっているか提出前の自己点検を求める。
注意点:
経済学Ⅰ,Ⅱで行うミクロ経済学、マクロ経済学は経済活動をある種のモデルとして捉え、現実の経済を視るための道具となるものです。その考え方をなるべく適切に説明するために複雑で難しい言葉となりがちなのと、数式を使ったモデルが出てきますので、文理両方の力を鍛えてください。
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到達目標①:IS曲線の導出は試験ならびにレポートで評価する(25%)
到達目標②:LM曲線の導出は試験ならびにレポートで評価する(20%)
到達目標③:IS-LM分析ならびにAD-AS分析は試験ならびにレポートで評価する(30%)
到達目標④:開放経済下での国民所得、国際収支は試験ならびにレポートで評価する(25%)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス マクロ経済学の視座について説明を聞き、その全体像を概要として理解できる
2週 国民経済とGDP① マクロ経済の主要な経済主体(企業、家計、政府)の役割と経済的価値に関する諸概念が理解できる
3週 国民経済とGDP② 三面等価の原則、国民所得などの概念が理解できる
4週 財市場の均衡 消費関数、貯蓄関数などを理解し、経済循環の基本が理解できる
5週 財市場の均衡 財市場における均衡国民所得の決定について理解できる
6週 財市場の均衡 IS曲線の導出過程について理解できる
7週 貨幣市場 貨幣市場について理解でき、貨幣の需要、貨幣の機能について理解できる
8週 貨幣市場 貨幣市場の均衡について理解できLM曲線を導出できる
4thQ
9週 IS-LM分析 IS-LM分析より、財市場と貨幣市場の同時的均衡の導出過程について理解できる
10週 金融政策と財政政策 金融政策、財政政策の効果について理解できる
11週 AD-AS分析 総需要曲線について理解できる
労働市場の均衡条件について理解できる
12週 AD-AS分析 総供給曲線の導出過程について理解できる
13週 AD-AS分析 物価の水準、フィリップス曲線などについて理解でき
インフレーション、デフレーションの諸概念が理解できる
14週 開放経済における国際収支 開放経済における国際収支に関する諸概念、知識について理解できる
15週 定期試験 試験を行う
16週 まとめ 本講義のまとめを行う

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
知識の基本的な理解 【知識・記憶、理解レベル】5010000060
思考・推論・創造への 適用力 【適用、分析レベル】2020000040
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