原価計算論Ⅰ

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 原価計算論Ⅰ
科目番号 0019 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 経営情報学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 前期:4
教科書/教材 原価計算 岩崎勇
担当教員 田川 晋也

到達目標

1.原価計算の目的について説明できる。
2.原価の計算を行うのに必要な理論を説明できる。
3.原価計算の計算問題をができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1原価計算の目的について説明できる。原価計算の目的について概ね説明できる。原価計算の目的について大抵説明できる。原価計算の目的についてほぼ説明できない。
評価項目2原価の計算を行うのに必要な理論を説明できる。原価の計算を行うのに必要な理論を概ね説明できる。原価の計算を行うのに必要な理論を大抵説明できる。原価の計算を行うのに必要な理論をほぼ説明できない。
評価項目3原価計算の計算問題を ができる。原価計算の計算問題が概ね程度できる。原価計算の計算問題が程大抵できる。原価計算の計算問題がほぼできない。

学科の到達目標項目との関係

教育目標 (C)② 説明 閉じる

教育方法等

概要:
1学期に開講。この講義では、製造業で用いられる簿記である工業簿記と製品原価の計算方法について学ぶ。また、原価計算で算定された原価情報を会社経営の意思決定に利用する方法についても学ぶ。原価計算論Ⅰでは、主に製品原価の計算の仕方について学ぶ。
授業の進め方・方法:
専門科目に入ると、初めて聞く内容が増えてきて理解するのも大変になります。この講座では、教科書に出てくる難解な内容をできるだけかみくだいて説明したり、身の回りの具体的なものに例えて説明することを心がけて授業を行う予定です。進む進度もすこしゆっくりめに設定しています。
注意点:
1・2年生の頃に学習した商業簿記について復習しておくこと。授業の時は、必ず電卓を持参すること。関数電卓ではなく、簿記用の電卓を準備すること。授業中は、寝ない。しゃべらない。メリハリが必要です。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
工業簿記、原価計算
・シラバスから学習の意義、授業の進め方、評価方法を理解できる。
・工業簿記手続きの一巡を理解できる。
・原価の意味、原価計算の目的について理解で
きる。
2週 費目別原価計算① ・材料の分類と購入・出庫の仕訳が理解できる。
・材料元帳の記帳が理解できる
3週 費目別原価計算② ・予定価格法が理解できる。
・賃金の分類と支払、消費の仕訳が理解できる。
4週 費目別原価計算③ ・予定賃率を用いた賃金の処理が理解できる。
・経費の分類と消費の仕訳が理解できる
5週 個別原価計算① ・原価計算表と製造勘定の関係を理解できる。
・製造間接費の配賦計算を理解できる。
6週 個別原価計算② ・製造間接費の予定配賦を理解できる。
7週 個別原価計算③ ・仕損品の処理を理解できる。
8週 部門別原価計算① ・部門の意義、分類ができる。
・部門共通費の配賦計算を理解できる
2ndQ
9週 部門別原価計算② ・補助部門費の配賦計算を理解できる。
10週 部門別原価計算③ ・製造部門費の予定配賦計算について理解できる。
11週 総合原価計算①
・単純総合原価計算
・月末仕掛品原価の計算を理解できる。
・加工進捗度の意味を理解できる。
・先入先出法による計算を理解できる。
12週 総合原価計算②・等級別原価計算
・総平均法による計算を理解できる。
・等価係数を理解できる。
13週 総合原価計算③・組別総合原価計算 ・組直接費、組間接費を理解できる。・副産物の処理を理解できる。
14週 総合原価計算④・工程別総合原価計算 ・2つの工程の計算ができる。
・仕損が発生した場合の計算ができる。
15週 定期試験
16週 答案返却・解答解説
全体の学習事項のまとめ
授業改善アンケートの実施
・試験問題の解説を通じて、間違った箇所を理解できる。
・全体の学習事項のまとめが理解できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合70000030100
知識の基本的な理解70000030100
思考・推論・創造への適用力0000000
汎用的技能0000000
態度・志向性(人間力)0000000
総合的な学習経験と創造的思考力0000000