技術経営論

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 技術経営論
科目番号 0022 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 経営情報学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 根岸 可奈子

到達目標

・各国特有の技術経営の特徴を説明することができる。
・企業における経営戦略としての技術の役割を説明できる。
・企業における技術経営の事例を分析し考察することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日米およびアジア地域で展開されている技術経営の特徴を説明し、独自の考察を示すことができる。日米およびアジア地域で展開されている技術経営の特徴を説明することができる。技術経営におけるどの国の特徴も説明することができない。
評価項目2学習理論や組織論を踏まえて技術経営における戦略を説明し独自の考察を行うことができる。学習理論や組織論を踏まえて技術経営における戦略を説明することができる。学習理論や組織論に関連した技術経営における戦略に関する用語の説明ができない。
評価項目3技術経営に関する実例を自分で見つけ情報収集を行い分析をし、考察することができる。技術経営に関する実例を自分で見つけ情報収集を行い分析することができる。技術経営の実例とその他の事例の判別がつかない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE (d)-(1) 説明 閉じる
教育目標 (C)② 説明 閉じる

教育方法等

概要:
第一学期開講
技術経営論は、企業内に生まれた技術を経営上どのように活用しているのかについて明らかにする分野です。単に技術があれば企業の成長が見込めるわけではありません。本講義においては、経営の観点から企業の技術活用について事例を用いながら解説します。
授業の進め方・方法:
パワーポイントの資料を中心に授業を進めます。
馴染みにくい分野の話が出てくるため、事例を多く用いますが、各事例が何を示そうとしているのかに留意して読み取ってください。
注意点:
試験の配点が大きめであるが、基本事項の確認が中心となるため、毎回指摘されるポイントを落とさないよう理解するように意識してください。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 講義紹介 講義の進め方や評価方法について説明できる。
2週 日本の技術経営特性 日本企業における技術経営の強みと弱みを説明できる。
3週 アメリカの技術経営特性 アメリカ企業における技術経営の強みと弱みを説明できる。
4週 技術とその発展環境 技術の経路依存性について具体的な例を提示しながら説明することができる。
5週 企業における技術的「関門」 イノベーションを通じて行われる製品開発プロセスおよび各「関門」の特徴を説明できる。
6週 戦略論からみる技術経営 企業の全体戦略のなかで技術がどのように活用されていくのか説明できる。
7週 マーケティング 4Pをベースにしたマーケティング戦略について技術がどのように活用されているのか、また各段階においてはどのような留意点があるのか説明できる。
8週 定期試験
2ndQ
9週 試験返却 自身の学習の成果を確認するとともに、間違っているところがあれば、解説を聞き、自分で直すことができる。
10週 アーキテクチャー 産業構造とアーキテクチャの関係を事例を挙げながら説明できる。
11週 技術移転と海外研究開発 国際的な経営組織内における技術移転の優位性について説明できる。
12週 新技術と倫理的課題 新技術がもたらすメリットとデメリットについて、倫理的側面から議論することができる。
13週 学生による発表1 興味のある企業ないし商品を選択し、その企業における技術経営を説明し課題を取り上げ解決策を提示することができる。
14週 学生による発表2 興味のある企業ないし商品を選択し、その企業における技術経営を説明し課題を取り上げ解決策を提示することができる。
15週 定期試験
16週 試験返却 自身の学習の成果を確認するとともに、間違っているところがあれば、解説を聞き、自分で直すことができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表レポート合計
総合評価割合9055100
基礎的能力400545
専門的能力503053
分野横断的能力0202