MOT入門

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 MOT入門
科目番号 62001 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生産システム工学専攻 対象学年 専2
開設期 3rd-Q 週時間数 4
教科書/教材 講義資料をPDFにて配布する(各自でダウンロード)
担当教員 岸川 善紀,中村 英人

到達目標

・MOT(技術経営)の意義について理解する。
・MOT(技術経営)に関わる用語を理解し,説明できるようにする。
・MOT(技術経営)に関わる事例を考察し,説明できるようにする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1MOTの意義について正確に説明することができ、関連する事例を挙げることができる。MOTの意義について、正確に説明することができる。MOTの意義について、正確に説明することができない。
評価項目2MOTに関連する用語について正確に説明することができ、関連する事例を挙げることができる。MOTに関連する用語について、正確に説明することができる。MOTに関連する用語について、正確に説明することができない。
評価項目3MOTに関連する事例を収集・整理し、他人に説明できると共に、これについて客観的に考察することができる。MOTに関連する事例を収集・整理し、他人に説明できる。MOTに関連する事例について、他人に説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
MOT(技術経営)について既知の知識を整理するとともに,新たな知識の獲得に努めます。また,他の学問領域との関連性を理解し,具体的な事例について,技術と経営の2つの視点から考察できるようにします。
※実務との関係
この科目は、企業及び官公庁で情報システム構築並びに地域経済分析を担当していた教員がその経験を生かして、企業や官公庁の現状と課題をテーマにして、技術経営論の視点から講義形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
教科書は用いず,適宜講義資料を配付します。
注意点:
講義ではケーススタディによるディスカッションを行います。積極的な参加を求めます。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 1.MOTをめぐる経緯
2.イノベーション
1.MOT(技術経営)の意義,成立の経緯について説明できる。
2.技術の成果を商品化する過程及び3つの関門について説明できる。
2週 3.オープン・イノベーション
4.ビジネス・エコシステム
3.オープン・イノベーションの概念・枠組み・メリット・デメリットについて説明できる。
4.ビジネス・エコシステムの概念・枠組みについて説明できる。
3週 5.プラットフォーム・ビジネス
6.事例研究①:グローバル化と日本企業
5.プラットフォーム企業の概念・枠組み、成長の要因について説明できる。
6.市場のグローバル化及び生産のグローバル化について説明できる。
4週 7.事例研究②:コンピュータ産業
8.事例研究③:半導体産業
7.コンピュータ産業の進展を、技術のSカーブ分析を用いて説明できる。
8.半導体産業の歴史について説明できる。
5週 9.事例研究④:半導体産業
10.事例研究⑤:文房具業界(マスキングテープ)
9.わが国の半導体産業が衰退した要因を考察し、説明できる。
10.事例企業における、ユーザー・イノベーションを説明できる。
6週 11.事例研究⑥:時計産業
12.事例研究⑦:ゲーム産業
11.事例企業における、マーケティングの特徴を説明できる。
12.事例企業における、マーケティングの特徴を説明できる。
7週 13.事例研究⑧:建設機械産業(KOMTRAX)
14.政府の技術政策
13.コマツKOMTRAXの事例を通じて、同社の競争優位について説明できる。
14.政府の技術政策について説明できる。
8週 15.論文研究①
16.論文研究②
社会経済におけるMOTに関連した事例を自ら探し,これまでに学習した内容を踏まえて,批判的に検証を行う。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

レポート発表合計
総合評価割合5050100
基礎的能力202040
専門的能力202040
分野横断的能力101020