パワーエレクトロニクス

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 パワーエレクトロニクス
科目番号 0011 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生産システム工学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 「パワーエレクトロニクス」 堀孝正 編著 (オーム社)
担当教員 碇賀 厚

到達目標

科目の到達目標は、以下の3項目である。
①パワー半導体デバイス、並びに電力変換の基本回路と動作原理を計算式により説明できる
②PWM制御の基本原理とインバータ回路を説明できる
③チョッパ制御の基本原理とチョッパ回路を説明できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目14つの方式の電力変換の基本回路を示し、パワー半導体デバイスの動作特性と計算式により動作原理を説明できる示された電力変換の基本回路について、パワー半導体デバイスの動作特性と計算式により動作原理を説明できる示された電力変換の基本回路とパワー半導体デバイスの動作特性について、計算式により動作原理を説明できる示された電力変換の基本回路とパワー半導体デバイスの動作特性について、計算式により動作原理を説明できない
評価項目2PWM制御の基本原理を理解し、インバータ回路と原理を説明できるPWM制御の基本原理を理解し、示されたインバータ回路と原理を説明できる示されたPWM制御の基本原理により、インバータ回路と原理を説明できる示されたPWM制御の基本原理により、インバータ回路と原理を説明できない
評価項目3チョッパ制御の基本原理を理解し、チョッパ回路と原理を説明できるチョッパ制御の基本原理を理解し、示されたチョッパ回路と原理を説明できる示されたチョッパ制御の基本原理により、チョッパ回路と原理を説明できる示されたチョッパ制御の基本原理により、チョッパ回路と原理を説明できない

学科の到達目標項目との関係

JABEE (d)-(1) 説明 閉じる
教育目標 (D)① 説明 閉じる

教育方法等

概要:
第2学期
電力工学と電子工学、制御工学の融合技術であるパワーエレクトロニクスを産業応用の面から捉えて学習する。電動機の駆動制御、及び発電・送電の電力制御の応用技術の面から、産業応用分野のパワーエレクトロニクスの変遷と要素技術について理解し説明できることを目指す。
授業の進め方・方法:
授業では、先ずパワーエレクトロニクスの電力変換について、デバイスや基本回路などの要素技術を学習する。次に、産業応用技術の代表的な電動機の駆動制御と電力系統の電力制御に関する基礎理論、並びに各電力変換回路と動作原理について学習する。毎回の授業で、パワー半導体デバイスを用いた電力変換の基本回路に関する例題を出題するので、自学自習ではこれを主に復習し理解を深めること。
注意点:
パワーエレクトロニクスは、電気機器と電子回路の他、送配電工学、制御工学、電気回路などの応用技術分野であり、産業応用の核となる技術と言える。最近の技術動向を交えて説明するので、産業応用から見たパワーエレクトロニクスの意義を学んでもらいたい。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 パワーエレクトロニクスと産業応用 パワー半導体デバイスと電気機器、また電気材料に関する産業応用技術の変遷からパワーエレクトロニクスの知識を得る
2週 電力変換の基本方式とその応用 電力変換の4つの方式の基本回路とその動作を説明できる
3週 パワー半導体デバイスの種類と基本特性 パワー半導体デバイスの種類と動作特性を説明できる
4週 単相整流回路 ダイオード並びにサイリスタを用いた単相整流回路とその動作原理を説明できる
5週 三相整流回路 ダイオード並びにサイリスタを用いた三相整流回路とその動作原理を説明できる
6週 インバータの基本回路 インバータの基本回路と三相回路について、動作原理を説明できる
7週 PWMによる波形制御 PWM制御波形生成の原理を説明できる
8週 三相PWMインバータ回路 三相PWMインバータ回路の動作原理と特性を説明できる
2ndQ
9週 サイクロコンバータ回路 三相サイクロコンバータ回路の動作原理を説明できる
10週 交流電動機の駆動制御
一次電圧制御とV/f 制御
三相誘導電動機の駆動制御の基礎理論を説明できる
11週 降圧チョッパ回路 降圧チョッパ回路の動作原理を説明できる
12週 昇圧チョッパ回路 昇圧チョッパ回路の動作原理を説明できる
13週 直流電動機の駆動制御
チョッパ制御とサイリスタコンバータ制御
チョッパ制御とサイリスタコンバータ制御による直流電動機の駆動原理を説明できる
14週 電力系統における有効電力と無効電力の影響 送配電の電気回路において、有効電力と無効電力の影響を説明できる
15週 PWM整流器 アクティブフィルタ回路の動作特性と動作原理を説明できる
16週 定期試験、試験返却 試験問題の解説を通じて理解度を深める

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合60000040100
知識の基本的な理解3000002050
思考・推論・創造への適用力3000001040
汎用的技能00000000
態度・志向性(人間力)000001010
総合的な学習経験と創造的思考力0000000