有機合成化学

学校	宇部工業高等専門学校	開講年度	令和05年度 (2023年度)
授業科目	有機合成化学
科目番号	72008	科目区分	専門 / 選択
授業形態	講義	単位の種別と単位数	学修単位: 2
開設学科	物質工学専攻	対象学年	専2
開設期	3rd-Q	週時間数	4
教科書/教材	日本薬学会編　知っておきたい有機化学１００（薬学会編、東京化学同人）
担当教員	廣原志保

有機合成化学は、様々な有機反応機構を理解した上で、目的物の合成を行うための多段階反応を組み立てることができることを到達目標とする。そこで以下の点を到達目標とする。
①　様々な有機化合物の合成法を理解する。
②　目的の化合物を合成する反応経路を立てることができる。
③　有機化合物の同定ができる。

	理想的な到達レベルの目安	標準的な到達レベルの目安	未到達レベルの目安
様々な有機化合物の合成法を理解する。	論理的に有機化合物の合成法を全て理解する。	有機化合物の合成法を3/5理解する。	論理的に有機化合物の合成法が理解できていない。
目的の化合物を合成する反応経路を立てることができる。	反応経路を組み立てることが全てできる。	反応経路を3/5組み立てることができる。	反応経路を組み立てることができない。
有機化合物の同定ができる。	有機化合物の同定が全てできる。	有機化合物が3/5同定できる。	有機化合物の同定できない。

概要:

この教科を通して、より多くの有機反応を学び自らが目的化合物を合成する反応経路を立てることができる。

授業の進め方・方法:

予習および復習をすること。確認として定期的に小テスト、レポートを課す。
講義の内容は様々な有機化合物の合成法を系統だてて理解し、目的化合物の合成を行うための多段階反応式が書けるようになる。

注意点:

アクティブラーニング	ICT 利用	遠隔授業対応	実務経験のある教員による授業

		週	授業内容	週ごとの到達目標
後期
	3rdQ
		1週	有機反応の基礎１	電子効果、酸性度・塩基性度、電子効果を理解し説明できる。置換基効果、酸化還元電位について理解し説明できる。
		2週	有機反応の基礎2	複雑な有機化合物の立体構造（立体異性体、立体配座と配置、R,S表示）を理解する。
		3週	求核置換反応、脱離反応、付加反応	求核置換反応、脱離反応、付加反応の反応機構、反応式が書ける。
		4週	カルボニル、カルボン酸、カルボン酸誘導体の反応	カルボニル、カルボン酸、カルボン酸誘導体の反応機構、反応式が書ける。
		5週	芳香族、複素環化合物の反応	芳香族、複素環化合物の反応機構、反応式が書ける。
		6週	酸化反応、還元反応	酸化反応、還元反応の反応機構、反応式が書ける。
		7週	転移反応、遷移金属触媒反応	転移反応、遷移金属触媒反応の反応機構、反応式が書ける。
		8週	テストとまとめ	テスト解説とまとめの解説。

分類		分野	学習内容	学習内容の到達目標	到達レベル	授業週