MOT入門

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 MOT入門
科目番号 73008 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 物質工学専攻 対象学年 専1
開設期 3rd-Q 週時間数 4
教科書/教材 講義資料をPDFにて配布する(各自でダウンロード)。
担当教員 中村 英人

到達目標

①MOT(技術経営)の用語や定義、基本的なフレームワークを、説明できる。
②ビジネス・エコシステム及びプラットフォームビジネスについて、説明できる。
③MOT(技術経営)の事例を見つけ出し、分析・考察することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1ケーススタディ企業におけるMOT(技術経営)の特徴に対して、独自の考察を示すことができる。ケーススタディ企業におけるMOT(技術経営)の特徴を、MOTの用語や定義、基本的なフレームワークを用いて、説明できる。MOT(技術経営)の用語や定義、基本的なフレームワークを、説明できる。MOT(技術経営)の用語や定義、基本的なフレームワークを、説明できない。
評価項目2ケーススタディ企業の特徴を、ビジネス・エコシステム及びプラットフォームビジネスの視点で捉え、独自の考察を示すことができる。ケーススタディ企業の特徴を、ビジネス・エコシステム及びプラットフォームビジネスの視点から説明できる。ビジネス・エコシステム及びプラットフォームビジネスに関連する用語ついて、説明できる。ビジネス・エコシステム及びプラットフォームビジネスに関連する用語ついて、説明できない。
評価項目3MOT(技術経営)に関する実例を自分で見つけ情報収集を行い分析をし、考察することができる。MOT(技術経営)に関する事例を自分で見つけ情報収集を行い、分析することができる。MOT(技術経営)に関する事例を自分で見つけ、情報収集を行うことができる。MOT(技術経営)の事例と、その他の事例の判別がつかない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
MOT(技術経営)について既知の知識を整理するとともに,新たな知識の獲得に努めます。また,他の学問領域との関連性を理解し,具体的な事例について,技術と経営の2つの視点から考察できるようにします。
※実務との関係
この科目は、企業及び地方公共団体において情報システム構築や経済分析を担当した経験を持ち、さらに、MOT(技術経営修士(専門職))の学位を有する教員が、その実務経験と知識を活かして、企業や官公庁の技術マネジメントの歴史や現状、課題等の事例を踏まえた技術経営論について、講義形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
教科書は用いず,適宜講義資料を配付します。
この科目は学修単位のため、事前・事後学習として、ケーススタディのディスカッションの前提となる資料の読み込み、確認レポートを実施します。
注意点:
講義ではケーススタディによるディスカッションを行います。積極的な参加を求めます。
受講者の人数により、事例研究の内容の見直しを行う場合があります。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 1.MOTをめぐる経緯
2.イノベーション
1.MOT(技術経営)の意義,成立の経緯について説明できる。
2.技術の成果を商品化する過程及び3つの関門について説明できる。
2週 3.オープン・イノベーション
4.ビジネス・エコシステム
3.オープン・イノベーションの概念・枠組み・メリット・デメリットについて説明できる。
4.ビジネス・エコシステムの概念・枠組みについて説明できる。
3週 5.プラットフォーム・ビジネス
6.事例研究①:グローバル化と日本企業
5.プラットフォーム企業の概念・枠組み、成長の要因について説明できる。
6.市場のグローバル化及び生産のグローバル化について説明できる。
4週 7.事例研究②:コンピュータ産業
8.事例研究③:半導体産業
7.コンピュータ産業の進展を、技術のSカーブ分析を用いて説明できる。
8.半導体産業の歴史について説明できる。
5週 9.事例研究④:半導体産業
10.事例研究⑤:文房具業界(マスキングテープ)
9.わが国の半導体産業が衰退した要因を考察し、説明できる。
10.事例企業における、ユーザー・イノベーションを説明できる。
6週 11.事例研究⑥:時計産業
12.事例研究⑦:ゲーム産業
11.事例企業における、マーケティングの特徴を説明できる。
12.事例企業における、マーケティングの特徴を説明できる。
7週 13.事例研究⑧:医療機器産業(X線画像診断システム)
14.政府の技術政策
13.富士フィルム の事例を通じて、同社の競争優位について説明できる。
14.政府の技術政策について説明できる。
8週 15.論文研究①
16.論文研究②
社会経済におけるMOTに関連した事例を自ら探し,これまでに学習した内容を踏まえて,批判的に検証を行う。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

レポート発表合計
総合評価割合5050100
知識の基本的な理解【知識・記憶、理解レベル 】202040
思考・推論・創造への適用力【適用、分析レベル】202040
汎用的技能【論理的思考力】000
態度・志向性(人間力)000
総合的な学習経験と創造的思考力101020