工学特論Ⅱ

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 工学特論Ⅱ
科目番号 0019 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 物質工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 後期:4
教科書/教材
担当教員 一田 啓介,三澤 秀明,三谷 芳弘,小倉 薫,島袋 勝弥,福地 賢治

到達目標

これからの技術者は、工学的な観点から実務問題を理解でき、それに対応できる能力が要求される。さらに専門分野だけではなく、他分野と融合・複合した知識や技術が求まられている。工学特論Ⅱでは学内外から各分野(機械工学、電気工学、制御情報工学、物質工学、その他の分野)の講師を招き、研究や最近の話題について講義を受け、自分の専門分野だけでなく他分野についても、技術の現状や展望および実務上の問題点や課題について理解でき、説明できることが到達目標である。また特許について意義や必要性などが理解でき、既存の特許について調べることができるこも到達目標である。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1他分野の技術の現状や展望および実務上の問題点や課題について理解し説明でき、レポートの課題について幅広い情報を収集し、まとめることができる。他分野の技術の現状や展望および実務上の問題点や課題について理解し説明でき、レポートの課題について必要な情報を収集し、まとめることができる。他分野の技術の現状や展望および実務上の問題点や課題について理解し説明でき、レポートの課題をまとめることができる。他分野の技術の現状や展望および実務上の問題点や課題について理解できない。
評価項目2特許について意義や必要性などが理解でき、他分野の先行技術等について調べることができる。特許について意義や必要性などが理解でき、自分の専門分野の先行技術等について調べることができる。特許について意義や必要性などが理解でき、既存の特許について調べることができる。特許について意義や必要性が理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
第3学期開講
学内外から各分野(機械工学,電気工学,制御情報工学,物質工学,その他の分野)の講師を招き,研究や最近の話題について講義を行う.また,特許やその他情勢に応じたテーマで講義を行う.
授業の進め方・方法:
講義毎に指示されるレポートについては、提出締切を守り必ず提出するようにすること。また、講義を受講していないのに、レポートの課題だけを後で聞いてレポートを提出することは認められないので注意すること。
注意点:
レポートのみの評価となっているので、レポートが提出されないとその回の評価点は0点となります。だれがどのレポートを出していないといった管理はしないので、毎回締め切りを守ってレポートを提出するようにして下さい。

到達目標①:レポート(各分野の技術等)により評価する。(80%)
到達目標②:レポート(特許制度の概要)により評価する。(20%)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 専攻科:授業概要説明
(一田准教授)「非線形システムの制御法について」
内容(4時間:2コマ連続)
ある制御対象について制御を行う場合,微分方程式を用いて厳密にシステムを表現すれば,その制御対象は非線形システムとなることが多い.ここでは線形システムと非線形システムの違いについて説明を行い,これらを制御するための手法について考える.
自分の専門分野だけでなく他分野についても、技術の現状や展望および実務上の問題点や課題について理解でき、説明できる。講義毎に指示された内容のレポートを作成できる。
2週 (三澤准教授)「ソフトコンピューティング技術について」
内容(4時間:2コマ連続)
人間や生物に学んだ柔軟な情報処理の方法であるソフトコンピューティング技術(ニューラルネットワーク,ファジィ理論,進化計算など)について,ニューラルネットワークを中心にその概要を説明する.
3週 (長峯准教授)「技術者の英語表記Webサイトからの情報収集について」
内容(4時間:2コマ連続)
技術者が海外渡航する際に行う、英語表記Webサイトからの事前情報収集などを学習する.
4週 (高田准教授)「界面・コロイド科学の基礎と応用について」
内容(4時間:2コマ連続)
モノとモノの境界を界面という.また媒体中に微粒子が分散している系をコロイドという.界面やコロイドは身のまわりに多く存在している.はじめに,界面やコロイドの基礎を学び,それがどのように社会に生かされているのか考える.
5週 (野本助教)「水処理について」
内容(4時間:2コマ連続)
水処理は、機械、電気、制御、化学、生物、経済性と、一つの装置の中で様々な知識が必要とされる分野の一つである.また、どの様な作業場にも必ず水処理装置は存在する.水処理装置の設計を例に、各分野の知識が融合し、一つの「物」ができあがることを見ながら、異分野の知識の必要性を学ぶ.
6週 (外部講師)「原子力教育について」
内容(4時間:2コマ連続)
原子力開発の歴史,原子力発電所のしくみ,福島事故の原因,安全対策等を概観し,原子力の特質,安全の基本,必要性を理解する.また,六ヶ所サイクル施設の操業,建設状況を概観し,放射性廃棄物の最終処分について考える.
7週 (外部講師)「特許制度の概要」
内容(4時間:2コマ連続)
特許制度の目的及び特許要件を解説し,企業活動における特許権の重要性を理解する.また,発明は必ずしも最先端技術である必要はなく,身近にも発明のネタがあることを理解する.
特許について意義や必要性などが理解でき、説明できる。また、既存の特許について調べることができる。講義で指示された内容のレポートを作成できる。
8週 専攻科:まとめ、授業評価アンケート
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

レポート合計
総合評価割合100100
知識の基本的な理解5050
汎用的技能5050