統計学特論

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 統計学特論
科目番号 81014 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 経営情報工学専攻 対象学年 専1
開設期 4th-Q 週時間数 4
教科書/教材 松原望「入門確率過程」東京図書
担当教員 岸川 善紀

到達目標

(1)確率の定義や基本概念を理解でき、主要な確率分布についてその性質やどのような自然現象、経済事象で用いられるか理解できること
(2)金融工学への応用を意識し、ポートフォリオ選択など確率をもちいた応用問題が解けること

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限のレベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1現実の経済データなどから関連する確率分布を発見することができる各種確率分布がどのような自然現象、経済事象に対応するものか理解できる各種確率分布について数式ならびに特徴を理解し、説明できる確率分布についての理解が十分ではない
評価項目2ポートフォリオ問題など確率変数を用いた応用問題を解くことができる確率変数、確率過程に関する特徴を説明する問題を解くことができる確率過程、ランダムウォークについてその特性を説明できる確率変数、確率過程の理解が十分ではない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
第4学期に開講される科目である。
本講義では金融工学をはじめとする経済データの予測などでその考え方を用いられる、確率変数について学ぶ。
授業の進め方・方法:
講義形式で授業を進める。株価など経済データの予測をはじめとした時系列データの予測・制御には、その統計データが表す確率分布についての理解が必要である。本講義では金融工学などの分野で用いられる確率変数の理解を中心とする。座学による確率分布の特性の理解ならびに数式を利用した演習が中心となる
注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
4thQ
9週 ガイダンス
確率の基本①
本講義の概要を説明する
確率の意味,確率の定義,条件付き確率
10週 確率の基本②
確率分布について①
期待値と分散,標準偏差
離散分布,二項分布
11週 確率分布について②
確率分布について③
連続分布,正規分布
二項分布と正規分布の関係
12週 確率分布について④
モーメント母関数
ポワソン分布,指数分布
中心極限定理の始まり,モーメント母関数
13週 多次元確率変数①
多次元確率変数②
共分散と相関係数,同時確率分布
ポートフォリオ選択への応用
14週 多次元確率変数
ランダム・ウォーク
2変数正規分布
ランダム・ウォーク,マルチンゲール性
15週 中心極限定理
ブラウン運動
大数の法則、中心極限定理
ブラウン運動とは,ブラウン運動の定義
16週 定期試験
めとめ
試験を行う
本講義のまとめをおこなう

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
知識の基本的な理解 【知識・記憶、理解レベル】5010000060
思考・推論・創造への 適用力 【適用、分析レベル】2020000040
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