社会システム工学実験Ⅱ

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 社会システム工学実験Ⅱ
科目番号 83018 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 経営情報工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 なし
担当教員 松野 成悟,田川 晋也,中村 英人

到達目標

(1)均衡産出高モデルを用いた経済波及効果分析について、説明できる。
(2)ノンパラメトリック法や共分散構造分析について理解できる。
(3)企業価値評価モデルを用いて、企業価値と株式価値を計算できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1産業連関分析を用いて社会事象を分析し、その結果について、考察及び説明ができる。産業連関分析を用いて、社会事象を分析できる。産業連関表の構造や産業連関分析について、説明できる。産業連関表の構造や産業連関分析の用語について、説明できない。
評価項目2ノンパラメトリック法や共分散構造分析を用いて分析し、その結果が考察できる。ノンパラメトリック法や共分散構造分析を用いることができる。ノンパラメトリック法や共分散構造分析について理解できる。ノンパラメトリック法や共分散構造分析について理解できない。
評価項目3適切な企業価値評価モデルを用いて、企業価値と株式価値を計算でき、その意味と運用を説明できる。企業価値評価モデルを用いて、企業価値と株式価値を計算でき、その意味と運用を概ね説明できる。企業価値評価モデルを用いて、企業価値と株式価値を計算できる。企業価値評価モデルを用いて、企業価値と株式価値を計算できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
経営の4大資源として人・モノ・金・情報が存在する。人・モノのつながりや意思決定、統計解析、コンピュータシミュレーションなどの基本を学習し、問題解決能力の向上を目指す。
※実務との関係
・この科目は、地方公共団体において地域経済分析及びSNA統計を担当していた教員がその経験を生かして、産業連関分析について演習形式で授業を行うものである。(中村)
・この科目は企業の情報システム部門でデータの加工や分析などに携わっていた教員が、その経験を生かし、多変量解析手法などについて演習形式で授業を行うものである。(松野)
授業の進め方・方法:
教科書は使用せず、適宜資料を配付する。
また、適宜参考文献を紹介する。
注意点:
学期内に成績を再評価する場合がある。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 産業連関表の基礎 ・産業連関表の歴史、国内における作表状況を、説明できる。
・統計表の構造を、説明できる。(生産額、中間投入、粗付加価値額、中間需要、最終需要)
2週 産業連関分析の基礎 ・産業連関表を用いて、国や地域の産業構造を説明できる。
3週 経済波及効果分析およびモデルの設計 ・レオンチェフ逆行列を用いた経済波及効果分析を、説明できる。
・観光およびイベント実施の分析モデルの概要を、説明できる。
4週 経済波及効果分析およびモデルの設計 ・分析モデルを設計し、産業連関分析ツールを用いて経済波及効果を分析できる。
5週 プレゼンテーション ・実験方法や実験結果とその考察を発表し、他者を説得できる。
6週 パラメトリック手法とノンパラメトリック手法 ・パラメトリック手法とノンパラメトリック手法の違いが理解できる。
・ノンパラメトリック検定の種類が理解できる。
7週 ノンパラメトリック検定 ・3群以上のノンパラメトリック検定法が理解できる。
・多重比較検定(ポストホックテスト)が理解できる。
8週 パス解析 ・パス解析の概要が理解できる。
・観測変数の構造方程式モデリングができる。
・モデルの適合度指標を理解することができる。
4thQ
9週 共分散構造分析 ・古典的な因子分析の概要を理解できる。
・潜在変数の構造方程式モデリングができる。
・モデルの検定ができる。
10週 共分散構造分析およびプレゼンテーション ・適切な指標を用いて、モデル間比較ができる。
・実験方法や実験結果とその考察を発表し、他者を説得できる。
11週 財務諸表から読む企業活動 ・財務諸表の構造と主要な財務諸表を説明できる。
・財務ファンダメンタル分析ができる。
12週 株主資本コストの推定 ・ポートフォリオ理論を説明できる。
・資本コストの概念を説明できる。
・加重平均資本コスト率を算出できる。
13週 企業価値評価モデル ・企業価値と株式価値の意味を説明できる。
・企業価値評価のモデルを説明できる。
14週 企業価値評価 ・価値評価モデルを運用し、企業価値と株式価値の計算ができる。
15週 定期試験は実施しない
16週 プレゼンテーション
全体の学習事項のまとめ
授業改善アンケートの実施
・実験方法や実験結果とその考察を発表し、他者を説得できる。
・全体の学習事項のまとめが理解できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合00000100100
基礎的能力00000100100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000