MOT特論

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 MOT特論
科目番号 0007 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 経営情報工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 佐久間信夫編著『よくわかる環境経営』ミネルヴァ書房、2014年。
担当教員 根岸 可奈子

到達目標

・指定教材内におけるMOTに関連する専門用語について理解し説明できる。
・環境問題と技術の関連性について考察することができる。
・自分で企業の事例を作成し客観的に考察することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1MOTに関連する専門用語について正確に説明することができ、関連する事例を挙げることができる。MOTに関連する専門用語について正確に説明することができる。MOTに関連する専門用語について正確に説明することができない。
評価項目2環境問題に対する技術の貢献について、経営学の観点から説明でき、独自の意見を述べることができる。環境問題に対する技術の貢献について、経営学の観点から説明できる。環境問題に対する技術の貢献について、経営学の観点から説明できない。
評価項目3特定のトピックに関して企業の事例を収集、整理し他人に説明できると共に、これについて客観的に考察することができる。特定のトピックに関して企業の事例を収集、整理し他人に説明できる。特定のトピックに関して企業の事例を収集、整理し他人に説明できない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE (d)-(1) 説明 閉じる
教育目標 (C)③ 説明 閉じる

教育方法等

概要:
第三学期開講
MOT特論は既習の技術経営論をベースとしながら、「環境」というキーワードに焦点をあて企業経営の現代的特徴を明らかにします。環境という地球規模で様々なアプローチがなされている課題について、MOTの観点からアプローチを行います。
授業の進め方・方法:
輪読形式を取ります。分担して発表をしてもらいます。その際、考察および疑問点を挙げてもらい、それをベースに議論します。
注意点:
上記したように本講義は輪読形式をとりますので、単に読んだ内容をまとめてくるだけではなく、関連する企業の事例を自分で収集し補完したり、意見を述べるなど積極的な参加を求めます。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 講義内容およびシラバス紹介 本講義の概要、評価方法およびシラバスについて説明できる。
2週 地球環境問題、持続可能性と国際的取り組み 持続可能性に関する企業の取り組みに対する技術の貢献について、説明し考察することができる。
3週 環境規制、CSRと環境問題 環境規制が課されたりCSRが実施されるようになった背景について、説明し独自の意見を述べることができる。
4週 環境経営のフレームワーク、環境マネジメントシステム 様々なマネジメント規格がどのように企業内の技術と関連しているのか説明することができる。
5週 環境リスク、環境戦略 環境戦略に対する技術の貢献について、説明し考察することができる。
6週 環境マーケティング、ライフサイクル・アセスメント LCAに対し実際にどのように活用されているのか自分で調べ紹介し考察を述べることができる。
7週 環境会計と環境監査、環境コミュニケーション 環境会計、監査および環境コミュニケーションについて理解し、具体的な企業の事例を分析することができる。
8週 環境教育、環境ビジネスと環境技術 各社の環境保全費用の総額に占める研究開発費の割合を求めることができる。
4thQ
9週 環境コンサルティングと第三者評価、エコツーリズム 実際の環境報告書をもとに、企業内外の技術がどのように活かされているのかまとめて紹介し独自の考察を述べることができる。
10週 環境金融、環境配慮型製品・サービス グリーン調達や環境適合設計など具体的な項目について、各社の動向を調べ紹介し独自の考察を述べることができる。
11週 低炭素経済・クリーンエネルギー 環境問題と外部不経済の関係について説明できる。
12週 カーボンビジネス、ウォータービジネス 新しいビジネスモデルにおけるメリットとデメリットを説明できる。
13週 生物多様性と企業活動、持続可能な農林業 地域社会や農林業が抱える課題について、技術的側面からどのようなアプローチが可能であるのか考え考察することができる。
14週 事例研究発表 環境問題と技術について具体的な事例を挙げ、考察することができる。
15週 定期試験
16週 試験返却 第1回から第7回までに学んだことがどれだけ理解できているかを確認するとともに、誤って理解していた点や理解していなかった点を学び直し正すことができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表合計
総合評価割合5050100
基礎的能力302050
専門的能力202040
分野横断的能力01010