実験実習

科目基礎情報

学校 大島商船高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 実験実習
科目番号 0003 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 商船学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 はじめての船しごと(海文堂)、キャリアデザインノート
担当教員 千葉 元,石田 依子,久保田 崇,木村 安宏,前畑 航平,森脇 千春,村田 光明,清水 聖治,朴 鍾徳,小林 孝一朗,渡邊 武,松村 哲太,寺田 将也,中村 泰裕,浦田 数馬,杉本 昌弘,山口 伸弥

到達目標

海・船に必要な知識・技能を実践的に学ぶ。この実習の目的は海に慣れ親しむことも重要であり、以下の項目を到達目標に掲げる。
(1)カッターの構造を理解し漕走することが出来る。
(2)ロープワークの基本的な作業を行うことができる。
(3)航海系実務(索具の構造等について)について理解できる。
(4)通信(国際旗りゅう信号等や識別語)について理解できる。
(5)潮汐計算をすることができる。
(6)甲板機械(係船索関連機器)等の取り扱いができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1カッターの構造を理解し説明できる。また上手に漕走することができる。カッターの構造を理解し漕走することができる。カッターの構造を理解できず漕走もまともにできない。
評価項目2複雑なロープワーク作業を行うことができる。ロープワークの基本的な作業を行うことができる。ロープワークの基本的な作業を行うことができない。
評価項目3潮汐を解説できる。また潮汐計算をすることができる。潮汐計算をすることができる。潮汐計算をすることができない。
評価項目4国際旗りゅう信号や識別語を暗記できる。国際旗りゅう信号や識別語を理解できる。国際旗りゅう信号や識別語を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
海・船に関する登竜門となる知識・技能を身につける実習である。海に関する知識や技能は「盗んで覚える。」と言われるくらい、見て、実践するといった反復練習をして身につけなければならない。より実践的な技能を上手く身につけるためには、学ぼうとする積極的な姿勢が鍵となる。
授業の進め方・方法:
基本的には、机上で知識を学び、フィールドで実践する実習である。またグループ単位の行動は必須であるため、各人に役割が常に与えられるため、リーダーシップを持ち、実習に臨むことが重要である。
注意点:
安全のために服装の乱れが無いよう心掛ける。また洋上は特に危険と隣り合わせなので気を抜かないようにすること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション 実習時の服装や必需品を知り、心構え等を身につける。
2週 キャリアデザイン 海技従事者(国家資格)等について理解している。
3週 キャリアデザイン 船員になるためのキャリアについて理解している。
4週 カッター実習 カッターの概要(分類、各部名称等)を理解している。
5週 カッター実習 カッターの使用(注意事項、配員等)を理解している。
6週 カッター実習 カッターの入出艇(出艇準備、号令各種)を習得する。
7週 講義①(操船と運用) 操船、運用についての基礎知識を習得する。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 カッター実習(とう漕)、ロープワーク カッターの漕ぎ方を身に付け、連続して漕ぎ続けられる。
基本的なロープワークを習得している。
10週 カッター実習(とう漕)、ロープワーク カッターの漕ぎ方を身に付け、連続して漕ぎ続けられる。
基本的なロープワークを習得している。
11週 カッター実習(操艇)、ロープワーク 艇長(艇指揮者)として、カッター等の操縦ができる。
基本的なロープワークを習得している。
12週 カッター実習(操艇)、ロープワーク 艇長(艇指揮者)として、カッター等の操縦ができる。
基本的なロープワークを習得している。
13週 カッター実習(操艇)、ロープワーク 艇長(艇指揮者)として、カッター等の操縦ができる。
基本的なロープワークを習得している。
14週 救命艇実習 救命艇の概要と構造を知り、取り扱いについて理解している。
15週 講義②(通信) 無線通信の基礎知識を身につける。
通信士関連の資格等について理解している。
16週 前期期末試験
後期
3rdQ
1週 航海系実務 航海系実務(結索技業等)について、習得する。
2週 航海系実務 航海系実務(結索技業等)について、習得する。
3週 航海系実務 航海系実務(結索技業等)について、習得する。
4週 通信実習 国際信号旗等の識別ができ、通信方法を習得する。
5週 通信実習 国際信号旗等の識別ができ、通信方法を習得する。
6週 通信実習 国際信号旗等の識別ができ、通信方法を習得する。
7週 講義③(通信) 無線通信の基礎知識を身につける。
音声通話の基礎技術を身につける。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 チャートワーク(潮汐と潮流) 潮汐・潮流の計算法を習得できる。
10週 チャートワーク(潮汐と潮流) 潮汐・潮流の計算法を習得できる。
11週 チャートワーク(潮汐と潮流) 潮汐・潮流の計算法を習得できる。
12週 甲板機械取扱い(ホーサー取扱い) ホーサーの取扱いや危険事項を理解できる。
ホーサーの取扱いを実践的に行える。
13週 甲板機械取扱い(ホーサー取扱い) ホーサーの取扱いや危険事項を理解できる。
ホーサーの取扱いを実践的に行える。
14週 復習(習熟確認) カッター、結索、通信等について理解する。
15週 テスト(習熟確認) カッター、結索、通信等について理解している。
16週 学年末試験

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合400200040100
基礎的能力0000000
専門的能力400200040100
分野横断的能力0000000