国語Ⅱ

科目基礎情報

学校 大島商船高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 国語Ⅱ
科目番号 0006 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 商船学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 新編言語文化(東京書籍)
担当教員 大久保 健治

到達目標

1)言語文化の特質や日本と外国文化について理解できる
2)伝統文化への感心を持ち、現在の文化との対比ができる
3)口語国文法を理解し、正確な文章理解ができる
4)定型文などの理解を通じ、情報を他者に伝達ができる
5)敬語法の基礎を理解し、他者とのコミュニケーションを円滑に図れる
6)中古の人々の情感を感得し、豊かな感受性の発揮ができる
7)近現代の小説、随筆を通じ、豊かな文章表現をっ感得できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1言語文化の特質や我が国の文化と外国の文化ついて概略が理解できる。言語文化の特質や我が国の文化と外国の文化について対応理解ができる。日本文化の理解に乏しくまた、漢文などの外国語の特徴が把握できない。
評価項目2伝統的な言語文化への興味・関心を持ち現在の文化との対比ができる。伝統的な言語文化への興味・関心を持ち現在の文化との対比ができの文化との対比がほぼできる。現在文化及び外国の文化との対比などが全くできない。
評価項目3口語国文法を理解し、正確な文章理解ができる。現代文法、国文法をを使用し、作品の大意を大まかに理解できる。文法の理解から文意を読み解くことができない。
評価項目4日本語において重要なコミュニケーションツールである敬語法の基礎を構築できる。人間関係の構築に欠かせない敬語法を正しく理解し使用できる。敬語法の知識を会話の中ですら使用できない。
評価項目5作品を通じ、中古人々の思想、情感を感得し、豊かな感受性の発揮ができる。作品を通じ、中古の人々の思想、情感を感得し、豊かな感受性の育む礎を築ける。感受性を育む努力を怠り、古典の豊かな情感への理解がない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:


授業の進め方・方法:
・講義中、理解が不十分な箇所は、質問等により補足し、習熟の度合いを一定に保つこと。            
・小テスト等、理解の定着を図る教材に、常に努力を欠かさない姿勢で臨むこと。 
注意点:
・提出物を求めた場合、期日を厳守すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 日本語の特徴概説 日本語における漢字、仮名などの複合的な文字体系の原因を理解できる。
2週 日本語の特徴概説 現代文法を理解し、品詞分解などの詳細に接続する説明を自ら行うことができる
3週 日本語の特徴概説 口語文法と文語文法の違いを理解し、文章理解に役立てることができる
4週 「竹取物語」 古典の文章に触れ、中古の世界の世界観を理解できる。
5週 「竹取物語」 活用する言葉用言を理解し、正確な現代語訳を導くことができる。現代文法との比較ができる。
6週 俵万智「さくらさくら」 古典の世界の感性と現代の感性とを比較し、その共存性を理解できる。
7週 俵万智「さくらさくら」 現代短歌の世界に触れ、古典短歌との相違点、感性の違いを理解できる。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 「絵仏師良秀」 古典作品を通じて、敬語法の知識を習得し、正確に分類、説明ができる。
10週 「絵仏師良秀」 日本語でのコミュニケーションに必要な敬語を使って文章に敬語を正確に反映させることができる
11週 「絵仏師良秀」 敬語を理解し、主語を省く場合の文章を補足、類推できる。
12週 芥川龍之介「羅生門」 古典作品を参照しながら、近代小説を読むことで、その重層性を理解できる。
13週 芥川龍之介「羅生門」 近代を代表する作家の文章を読むことを通じ、近代社会、近代文化の概念を理解できる。
14週 江國香織「デユーク」
視点人物を見極め、登場人物の心情を整理できる。
15週 江國香織「デユーク」 現代小説の表現の特徴をつかみ、自らのことばでそれを説明することができる。
16週 前期期末試験
後期
3rdQ
1週 赤木明登「「美しい」ということ」 感覚的な表現を文章化する難しさにふれ、自らも同じ問題を文章化することができる。
2週 清少納言「うつくしきもの」 随筆文における筆者の感性を享受し、現代的な感覚との対照性を表現できる。
3週 清少納言「うつくしきもの」 形容詞、感覚を表す語などを分類し、それを文章として説明できる。
4週 清少納言「春はあけぼの」など 古典作品の冒頭部を鑑賞し、各時代を代表する作品の表現、及び知識を習得できる。
5週 夏目漱石「夢十夜」 近代を代表する作家夏目漱石を扱い、近代社会と古典社会との接続の説明ができる。
6週 夏目漱石「夢十夜」 非現実的な世界を言葉として立ち上げた場合に生じる世界観を感得することができる。
7週 松尾芭蕉「奥の細道」 短歌、俳句などの定型文を把握し、現代の定型文である手紙文などの特質を理解できる。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 和歌の世界 万葉集など和歌の世界観を説明できる。
10週 和歌の世界
現代短歌を通じて、古文短歌との世界観の違いなどを説明することができる。
11週 漢文・故事成語 日本独特の漢文というジャンルを通じて、読みの規則、日本語の特質などを理解できる。
12週 漢文・故事成語 外国語と日本語の違いに注目しながら、漢文の文章を理解把握できる。
13週 三浦哲郎「とんかつ」 敬語、文章の流れなど総合的な情報整理によって本文を説明できる。
14週 三浦哲郎「とんかつ」 小説の語りに注目して、場面における情報を整理し、正確な文章理解ができる。
15週 総合・文章の仕組み、文法の理解の確認 年間で身に付けた知識を通じて、自ら伝えたいことを適切な表現で書き記すことができる。
16週 学年末試験

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合1600202000200
基礎的能力800101000100
専門的能力800101000100
分野横断的能力0000000