操船論

科目基礎情報

学校 大島商船高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 操船論
科目番号 0041 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 商船学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 操船の基礎【二訂版】橋本進,矢吹英雄,岡崎忠胤著,海文堂出版)
担当教員 村田 光明

到達目標

(1)船体や舵,プロペラなどによって決定される船舶の操縦性能が説明できる。
(2)風や波,潮流,余裕水深などの外的要因によって決定される船舶の操縦性能変化が説明できる。
(3)錨に関する基礎的な知識を学び多様な利用法の検討および決定ができる。
(4)出入港操船方法および岸壁,ブイ係留の方法が検討,決定できる。
(5)狭水道や荒天時など特殊な条件で行うべき操船が理解できる。

 上記5事項が可能になることを目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1船体や舵,プロペラなどによって決定される船舶の操縦性能が説明できる。船体や舵,プロペラなどによって決定される船舶の操縦性能が理解できる。船体や舵,プロペラなどによって決定される船舶の操縦性能が理解できない。
評価項目2風や波,潮流,余裕水深などの外的要因によって決定される船舶の操縦性能変化が説明できる。風や波,潮流,余裕水深などの外的要因によって決定される船舶の操縦性能変化が理解できる。風や波,潮流,余裕水深などの外的要因によって決定される船舶の操縦性能変化が理解できない。
評価項目3錨に関する基礎的な知識を学び多様な利用法の検討および決定ができる。錨に関する基礎的な知識を学び多様な利用法が理解できる。錨に関する基礎的な知識を学び多様な利用法が理解できない。
評価項目4出入港操船方法および岸壁,ブイ係留の方法が検討,決定できる。出入港操船方法および岸壁,ブイ係留の方法が検討できる。出入港操船方法および岸壁,ブイ係留の方法が検討できない。
評価項目5狭水道や荒天時など特殊な条件で行うべき操船が理解,検討できる。狭水道や荒天時など特殊な条件で行うべき操船が理解できる。狭水道や荒天時など特殊な条件で行うべき操船が理解できない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
・海技士資格を用いて乗り組む船舶は,一般的に直接制御ではなく間接制御を用いている。
・間接制御を用いるため,感性による操縦のみならず,操船のための理論や知識が必要になる。
・様々な船種や船型の船舶を乗船経験なしに操縦できるようになるため,船舶の挙動に関する知識や運用方法をこの授業で覚え,説明できるようになる必要がある。
授業の進め方・方法:
教科書を中心に基礎理論を解説し,日本船主協会などが公表するデータから実践例を習熟する。
注意点:
専門科目であり、これまで勉強してきた化学,物理,数学の知識が土台として必要になる。
理解が曖昧な学生は復習を行っておくこと。
予習復習に教科書を韋編三絶することを推奨する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 舵に働く力 舵に働く力を理解できる
2週 操縦運動方程式 操縦運動方程式を理解できる
3週 操縦性指数 操縦性指数を理解できる
4週 旋回運動と旋回圏 旋回運動と旋回圏を理解できる
5週 旋回中の速力低下と横傾斜 旋回中の速力低下と横傾斜を理解できる
6週 旋回試験およびZ操縦試験
旋回試験およびZ操縦試験の方法を解説,理解できる
7週 流体力学基礎 水力学の基礎について理解できる
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 旋回試験、Z操縦試験と操縦性能指数 旋回試験、Z操縦試験と操縦性能指数の関係を解説,理解できる
10週 スパイラル試験 スパイラル試験方法について理解できる
11週 右回り1軸船の回頭特性 右回り1軸船の回頭特性を理解できる
12週 抵抗と馬力 抵抗と馬力を理解できる
13週 速力の種類と速力試験
速力の種類と速力試験を理解できる
14週 操縦性能と速力 操縦性能と速力に関するこれまでのまとめ,および実践への応用ができる
15週 停止惰力、発動惰力 停止惰力、発動惰力を理解できる
16週 前期期末試験

評価割合

試験課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力0000000
専門的能力80200000100
分野横断的能力0000000