海上交通法

科目基礎情報

学校 大島商船高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 海上交通法
科目番号 0043 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 商船学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 図説「海上衝突予防法 11訂版」・図説「海上交通安全法 9訂版」・図説「港則法 2訂版」(成山堂書店)・自作プリント
担当教員 中村 泰裕

到達目標

(1)海上衝突予防法に関する基礎知識を学び、安全に航行するための基礎知識を習得する。
(2)海上交通安全法に関する知識を学び、東京湾・伊勢湾・瀬戸内海に設置された航路を安全に航行するための知識を習得する。
(3)港則法に関する知識を学び、港則法が適用される港で安全に航行するための知識を習得する。 

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1安全に航行するための操船を積極的に行うことができる。安全に航行するための操船を理解している。安全に航行することができない。
評価項目2海上交通安全法適用海域で安全に航行するための操船を行うことができる。 海上交通安全法の目的と適用海域を理解している。 海上交通安全法の目的を理解していない。
評価項目3港則法適用海域で安全に航行するための操船を行うことができる。 港則法の目的を理解している。港則法の目的を理解していない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
海上衝突予防法を基本として安全に航行するための航法を体得し、海上交通安全法・港則法で規定された特別な海域での航法を理解する。
授業の進め方・方法:
授業形式で行なう。避航操船の実態から適用される航法を能動的に選択する。
注意点:
(1)海上衝突予防法はIMOで制定された国際法規である。(2)海上交通安全法は、海上衝突予防法第10条「分離通行方式」に基づいた国内法である。
(3)港則法は、日本国内の港則法適用港にのみ適用される。 (4)海技士(航海)の試験科目「法規」に出題される科目である。
(5)この科目は、船舶職員養成施設の第1種3級海技士(航海)養成施設の指定科目である。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 海上衝突予防法【総則】
目的・適用船舶・定義
本法の適用海域、適用船舶及び用語の定義を理解する。
2週 海上衝突予防法【航法】
見張り・安全な速力・衝突のおそれ
衝突を避けるための基本動作を学び、事故回避方法を理解する。
3週 海上衝突予防法【航法】
見張り・安全な速力・衝突のおそれ・衝突を避けるための動作
衝突を避けるための基本動作を明確に理解する。
4週 海上衝突予防法【航法】
狭い水道等・分離通行帯方式における航法
特別な航法の規定を理解する。
5週 海上衝突予防法【航法】
追越し船・行会い船・横切り船の航法
基本的な見合い関係での避航方法を理解する。
6週 海上衝突予防法【航法】
避航船・保持船の航法
衝突を避けるために行わなければならない動作を理解する。
7週 海上衝突予防法【航法】
各種船舶間の航法・視界制限状態における船舶の航法
状態の異なる船舶間での避航方法を理解する。
8週 前期中間試験 安全に航行するための基本ルールを理解する。
2ndQ
9週 海上衝突予防法【灯火及び形象物】
定義・灯火の視認距離・航行中の動力船
灯火及び形象物のルールを理解する。
10週 海上衝突予防法【灯火及び形象物】
漁ろうに従事している船舶・運転不自由船及び操縦性能制限船
動力船以外の灯火及び形象物のルールを理解する。
11週 海上衝突予防法【灯火及び形象物】
喫水制限船・水先船・錨泊中の船舶及び乗り揚げている船舶
動力船以外の灯火及び形象物のルールを理解する
12週 海上衝突予防法【音響信号及び発光信号】
船信号及び警告信号
自船の意図をできる限り早期に、かつ明確に知らせるための手段を理解する。
13週 海上衝突予防法【まとめ 1】
衝突を避けるための基本ルールを再確認する。
14週 海上衝突予防法【まとめ 2】 実際の衝突事例から再発防止策をたて安全に航行する手段を理解する。
15週 海上衝突予防法【補則】
切迫した危険のある特殊な状況
これまでのルールによらないで、安全に航行する手段を理解する。
16週 前期末試験 海上衝突予防法を遵守し安全に航行するための手段を理解する。
後期
3rdQ
1週 海上交通安全法【総則】
船舶交通の安全を図るために特別に制定された航路を知る
東京湾・伊勢湾・瀬戸内海での船舶交通ルールであることを理解する。
2週 海上交通安全法【交通方法】
航路ごとの航法
海上交通安全法適用航路の名称及び位置を理解する。
3週 海上交通安全法【交通方法】
航路における一般航法・航路航行義務
海上交通安全法が適用される2船間の避航に関する航法の特例を理解する。
4週 海上交通安全法【交通方法】
追越し船の場合の信号・追越しの禁止
船舶交通がふくそうする海域での、注意喚起方法を理解する。
5週 海上交通安全法【交通方法】
進路を知らせるための措置・航路の横断の方法・びょう泊の禁止等
船舶交通がふくそう海域での、衝突を避けるための特別なルールを理解する。
6週 海上交通安全法【交通方法】
航路ごとの航法
海上交通安全法が適用される11航路の特徴を理解する。
7週 海上交通安全法【交通方法】
特殊な船舶の航路における交通方法の特則
巨大船等が安全に航行できるように決められたルールを理解する。
8週 後期中間試験 海上交通安全法適用海域での安全に航行するための手段を理解する。
4thQ
9週 港則法【総則】
法律の目的・港およびその区域・定義
港則法の目的と特定港を理解する。
10週 港則法【入出港及び停泊】
入出港の届出・錨地等
港則法の出入港や停泊の制限等の港内ルールを説明できる。
11週 港則法【航路及び航法】
航路及び航法 1
港則法適用海域で衝突を避けるための動作を理解する。
12週 港則法【航路及び航法】
航路及び航法 2
港則法適用海域で衝突を避けるための動作の理解を深める。
13週 港則法【灯火等・雑則】
港則法の汽笛の制限や漁ろうの制限等の港内ルールを説明できる。
14週 海上交通三法の総まとめ 1 安全に航行するためのルールの適用範囲を理解する。
15週 海上交通三法の総まとめ 2
安全に航行するためのルール遵守と安全運航の意義を理解する。
16週 学年末試験 海上交通三法を遵守し、安全に航行するための手段を理解する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学商船系分野(航海)航海法規海上衝突予防法の概要、及び法律の目的を説明できる。4前1,前2,前8
海上衝突予防法の基本原則を説明できる。4前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8
海上衝突予防法の航法や船舶が表示すべき灯火形象物、及び各種信号を説明できる。4前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16
他法令との関係を説明できる。4前13,前14,前15,前16,後14,後15
海上交通安全法の概要、及び法律の目的を説明できる。4後1,後8
海上交通安全法の適用海域、及び交通方法(一般的航法)を説明できる。4後2,後3,後4,後5,後6,後8
海上交通安全法の航路ごとの航法を説明できる。4後2,後3,後4,後5,後6,後8
他法令との関係を説明できる。4後7,後8,後14,後15,後16
港則法の概要、及び法律の目的を説明できる。4後9
港則法の適用範囲、及び交通方法を説明できる。4後10
港則法の航路及び航法を説明できる。4後11,後12,後13,後14,後15,後16
他法令との関係を説明できる。4後15,後16

評価割合

定期試験小テスト出席状況授業態度合計
総合評価割合502020100100
基礎的能力000000
専門的能力502020100100
分野横断的能力000000