船舶載貨論

科目基礎情報

学校 大島商船高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 船舶載貨論
科目番号 0059 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 商船学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 自作教材
担当教員 岩崎 寛希

到達目標

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1船体の形状と線図を理解し、船体緒元の意味を把握できる。船体の形状と線図を理解でき、船体緒元の意味をおおよそ把握できる。船体の形状と線図を理解できず、船体緒元の意味を把握しきれない。
評価項目2断面積や排水量、水線面、浮面心を理解できる。断面積や排水量、水線面、浮面心をおおよそ理解できる。断面積や排水量、水線面、浮面心を理解できない。
評価項目3メタセンタ位置、重心位置、重量物の船内移動や積み込みによる重心移動、横傾斜、縦傾斜を理解し、船舶算法例題も演算できる。メタセンタ位置、重心位置、重量物の船内移動や積み込みによる重心移動、横傾斜、縦傾斜をおおよそ理解し、船舶算法例題もおおよそ演算できる。メタセンタ位置、重心位置、重量物の船内移動や積み込みによる重心移動、横傾斜、縦傾斜を理解できず、船舶算法例題も演算できない。

学科の到達目標項目との関係

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商船 (2)-c 説明 閉じる

教育方法等

概要:
船は貨物を積み安全かっ確実に運び、港で卸して連賃を得る。その船としての機能を確保するためにも、建設段階からの載貨量の推定、重心位置の推定、載貨時の横 傾斜(ヒ一ル)、 縦傾斜 (トリム)の推定などが必要となる。また、運航の際には,風波なとの外力による傾斜から船体を立て直す復原力 確保できているかどうかの判断も重要となる。このような′船の姿勢や挙動を把握し推定するための手段が船舶算法であり、この教科ではこの船舶算法を学ふ。
授業の進め方・方法:
本科目では先す、水面下の船体形状を表す線図と船舶算法に必要な諸係数が集約されている排水量等曲線にっいて学ぶ。また、重心や浮心の位置と移動について学び、それらの位置関係によって復原力が生じることを学ぶ。そして荷役にとも.なう横傾斜や縦傾斜の算出法など、船舶の運航や管理の場で役立つ船舶算法にっいて、海技 にも出題されるような例題を解きながら学ぶ。このような船舶算法に習熟することで、安全で確実な船舶運航を実現できるようになる。
注意点:
この教科の内容は、2級海技士(航海)国家試験のうち、運用に関する科目の船舶算法を念頭に置いた内容となっている。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 船体の形状と船図① 船体の形状と船図を理解し、各船舶諸元を割り出すことがてきる。
2週 船体の形状と船図② 船体の形状と船図を理解し、各船舶諸元を割り出すことができる。
3週 断面積の計算、排水容積と排水量、水線表面積と浮面心① 各船舶諸元を理解し、算出できる。
4週 断面積の計算、排水容積と排水量、水線表面積と浮面心② 各船舶諸元を理解し、算出できる。
5週 メタセンタ位置、重心位置 各船舶諸元を理解し、算出できる。
6週 重量物の船内移動による重心移動① 各船舶諸元を理解し、算出できる。
7週 重量物の船内移動による重心移動② 各船舶諸元を理解し、算出できる。
8週 復原カ(初期復原カ)と横メタセンタ、安定性、自由水影響、復原カ曲線① 各船舶諸元を理解し、算出できる。
4thQ
9週 復原カ(初期復原カ)と横メタセンタ、安定性、自由水影響、復原カ曲線② 各船舶諸元を理解し、算出できる。
10週 重心移動による樹傾斜 各船舶諸元を理解し、算出できる。
11週 重量物積載による横傾斜と傾斜試験 各船舶諸元を理解し、算出できる。
12週 重心移動による縦傾斜(トリム)① 各船舶諸元を理解し、算出できる。
13週 重心積載による縦傾斜(トリム)② 各船舶諸元を理解し、算出できる。
14週 船船算法の例題演習① 例題に取り組み、船舶算法を確実に計算できる。
15週 船船算法の例題演習② 例題に取り組み、船舶算法を確実に計算できる。
16週 試験返却とレビュー 授業を振り返り、分らなかかったところをレヒューし、確認、理解する。

評価割合

試験演習課題授業参加態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合1404020000200
総合評価割合702010000100
基礎的能力30101000050
専門的能力4010000050