航路論

科目基礎情報

学校 大島商船高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 航路論
科目番号 0065 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 商船学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 地文航法(長谷川健二・平野研一著、海文堂)、天測計算表(海上保安庁) / 自作プリント
担当教員 岩崎 寛希,跡部 幸

到達目標

(1)航路の意味・種類を理解できる。
(2)沿岸航路における航海当直中に必要な針路法・避険法等の知識を理解し、運用できる。
(3)大洋航路に必要な大圏航路について理解し、航法計算により必要事項を算出できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1航路の意味・種類の双方について理解できる。航路の意味もしくは種類を理解できる。航路の意味・種類の双方を理解できない。
評価項目2沿岸航路における航海当直中に必要な針路法・避険法等の知識を理解し、運用できる。沿岸航路における航海当直中に必要な針路法・避険法等の知識を理解できる。沿岸航路における航海当直中に必要な針路法・避険法等の知識を理解できない。
評価項目3大洋航路に必要な大圏航路について理解し、航法計算により必要事項を算出できる。大洋航路に必要な大圏航路について理解できる。大洋航路に必要な大圏航路について理解できない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
担当(主):村田光明(前半)、岩崎寛希(後半), 担当(副):跡部幸
船舶航行時及び航海計画立案時に、航海士に要求される基礎知識に関する部分について学習する。
練習船等において実習済み事項についても、理論的に理解し知識を深める。
授業の進め方・方法:
・教科書必携。天測計算表及び関数電卓も原則、持参すること。
・国家試験「海技士(航海)」に頻繁に出題される内容であることを理解して履修すること。
注意点:
・関連科目は海運概論、海洋気象学、海上交通法であり、各授業も十分に理解しておくこと。
・航法計算には、三角関数が理解が必要。また、球面三角や球面上の天文三角形の知識が必要。
・当該科目は、船員養成三級海技士(航海)の指定教科である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 航路概要①
航路の発生
航路の意味ら沿岸航路、推薦航路の意味を理解する。
2週 航路概要②
法定航路
港則法・海上交通安全法・港湾法等に定められている航路を理解する。
3週 航路概要③
近海航路と大洋航路
近海航路・大洋航路選定に対する一般的原則を理解する。
4週 航路選定の原則①
水路書誌、水路誌
航路選定の参考書誌について理解する。
5週 航路選定の原則②
沿岸離隔距離
安全確保のための離岸距離確保について理解する。
6週 航路選定の原則③
針路法
沿岸において安全確保のための針路法を理解する。
7週 避険線 航行安全に関する基本的要件について理解する。
避険線設定の意義や設定方法を理解する。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 大圏航路①
基礎解説
大圏航路の基礎を理解する。
10週 大圏航路②
大圏航法計算①
大圏距離、出発・到着針路の計算式を理解して計算できる。
11週 大圏航路③
大圏航法計算②
大圏航路における頂点を求めるとともに大圏航路の特徴を理解する。
12週 大圏航路④
航法計算演習
大圏距離、出発・到着針路、頂点位置を算出する計算力を得る。
13週 大圏航路⑤
集成大圏航路
大圏図等の利用とともに、集成大圏航路の意義を理解する。
14週 大圏航路⑥
大洋航路と航程線航路
大洋航路における航路選定基準について理解する。
15週 まとめ まとめとして、航路計画の原則・沿岸航法・大圏航法・特殊航法について具体的な留意事項を理解し、また算術を用いて航海計画の立案時等に必要な事項の算出ができる。
16週 前期末試験

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合600020200100
基礎的能力0000000
専門的能力600020200100
分野横断的能力0000000