計測制御工学

科目基礎情報

学校 大島商船高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 計測制御工学
科目番号 0104 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 商船学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 計測:自作プリント,制御:倉田純一,システム制御工学(ISBN-13:978-4-86481-038-8),数理工学社
担当教員 古本 啓二,清水 聖治

到達目標

(1) 計測の基礎、計測機器の原理について理解し、説明できる。
(2) 制御の基礎概念と種々の制御方式について理解し,概略を説明できる。
(3) 制御理論に基づく伝達関数の定義や意味,応答などの計算を理解し,説明できる。
(4) PID制御を舶用機器との関連で理解し,説明できる。
これらの知識を船舶運航の中で生かすことのできるレベルを目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1計測の基礎、計測機器の原理について理解し、説明できる。計測の基礎、計測機器の原理について説明できる。計測の基礎、計測機器の原理について理解できない。
評価項目2基礎概念と種々の制御方式について理解し,概略を説明できる。7割以上できる。6割以上できない。
評価項目3伝達関数の定義や意味,応答などの計算を理解し,説明できる。7割以上できる。6割以上できない。
評価項目4PID制御を理解し,説明できる。7割以上できる。6割以上できない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
計測制御工学の基礎(キーワード:計測器,変換器,フィードバック,伝達関数,応答,安定性,PID制御)について授業する.
授業の進め方・方法:
計測:自作プリントにより、講義し、定期試験の出題範囲とする。
制御:授業形式で行う。理解を深めるために演習・課題等を適宜実施する。
注意点:
各自関数電卓を毎回持参すること。
単に結果を覚えるのではなく,原理や意味を理解するように努力すること。
この科目は船員養成三級海技士(機関)の指定教科である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 目的と範囲 定義と対象範囲
2週 測定値の取り扱い 誤差の評価
3週 計測系 信号と変換
4週 温度計 原理と演習
5週 流量計 原理と演習
6週 圧力計 原理と演習
7週 液面計 原理と演習
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 自動制御の概要とフィードバック制御系の構成 自動制御の概念とフィードバック制御系を構成する要素の働きを理解する。
10週 ラプラス変換と伝達関数 ラプラス変換とその性質を理解する。伝達関数の定義が説明できる。基本要素(比例,微分,積分,一次遅れ)の伝達関数を計算できる。
11週 ブロック線図と過渡応答 ブロック線図の等価変換でシステム全体の伝達関数を求められる。基本的な入力信号に対する時間応答の定義を理解し,計算できる。
12週 周波数応答とボード線図 周波数応答の意味,周波数伝達関数からのゲインと位相の計算を理解する。基本要素のゲイン,位相を計算し,ボード線図を描くことができる。
13週 制御系の安定性と安定判別法,安定余裕 伝達関数の極配置と安定性との関係を理解する。ナイキストの安定判別法を使ってフィードバック制御系の安定判別ができる。
14週 PID制御と補償 PID制御系を構成する基本要素の働きと特性を理解する。
15週 制御のまとめ 制御のまとめと演習
16週 前期期末試験

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合700015105100
基礎的能力0000000
専門的能力700015105100
分野横断的能力0000000