海事法規

科目基礎情報

学校	大島商船高等専門学校	開講年度	2017
授業科目	海事法規
科目番号	0111	科目区分	専門 / 必修
授業形態	授業	単位の種別と単位数	履修単位: 1
開設学科	商船学科	対象学年	5
開設期	後期	週時間数	2
教科書/教材	海技試験六法（海文堂）・自作プリント
担当教員	浦田 清

到達目標

（１）船員法を通して、船員に係わる法令について説明できる。
（２）船舶職員としての資格・免許・試験・講習について説明できる。
（３）海難審判法の概要について説明できる。
（４）船舶安全法について説明できる。
（５）海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律について説明できる。
（６）ＳＯＬＡＳ条約、ＭＡＲＰＯＬ条約などの海事関係条約について説明できる。

ルーブリック

	理想的な到達レベルの目安	標準的な到達レベルの目安	未到達レベルの目安
評価項目1	船員法及び関連規則の制定背景、目的、定義について理解し説明できる。	船員法及び関連法規の目的、定義について理解し説明できる。	船員法及び関連法規を理解できない。
評価項目2	船舶職員及び小型船舶操縦者法の目的を理解し、船舶職員の資格、員数及び海技試験について説明できる。	船舶職員及び小型船舶操縦者法の目的について説明できる。	船舶職員の資格について理解していない。
評価項目3	海難審判における基本原則及び重大な海難について理解し説明できる。	海難審判の対象となる海難について理解し説明できる。	海難審判について理解していない。
評価項目４	船舶の安全に関する法規制定の歴史的背景を理解し、船舶の堪航性について説明できる。	船舶安全法について説明できる。	船舶安全法について理解していない。
評価項目５	海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律の制定背景、目的、定義などについて理解し、説明できる。	海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律の目的、定義について理解し、説明できる。	海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律について理解していない。
評価項目６	ＳＯＬＡＳ条約、ＭＡＲＰＯＬ条約などの海事関係条約と国内法の関係について説明できる。	ＳＯＬＡＳ条約、ＭＡＲＰＯＬ条約などの海事関係条約について説明できる。	ＳＯＬＡＳ条約、ＭＡＲＰＯＬ条約などの海事関係条約について説明できない。

学科の到達目標項目との関係

本校 (1)-b

商船 (2)-a

教育方法等

概要:

海事法には「船舶法」や「船舶安全法」のように船舶に関するものと、「船員法」のように船員に関するものがあり、また「ＳＯＬＡＳ条約」や「ＭＡＲＰＯＬ条約」等の海事関係国際条約もある。これらのうち、船舶機関士として必要なものを取り上げる。
身近なことから法整備の歴史的背景も含め、船舶及び船員を取り巻く法律についての知識を身につけ、これらの知識を活用して船舶の安全運航及び船舶を運用管理する基礎能力を習得することを目的とする。

授業の進め方・方法:

授業は講義を中心とし、必要に応じて、プリントを配布する。
適宜、課題を出すので、期限までに提出のこと。

注意点:

授業には「海技試験六法」を使用するので、必ず持参すること。

授業計画

		週	授業内容	週ごとの到達目標
後期
	3rdQ
		1週	ガイダンス 海事法規基礎	法の構成、種類等について説明できる。
		2週	船員法（１）	海上労働の特殊性、法の目的を説明できる。
		3週	船員法（２）	船長の職務、権限及び労働時間・休日などについて説明できる。
		4週	船員法（３）	船員労働安全衛生規則の安全・衛生について説明できる。
		5週	船舶職員及び小型船舶操縦者法	船舶職員の資格・免許・試験・講習について説明できる
		6週	海難審判法	海難審判法の目的、海難の定義を説明できる。
		7週	船舶安全法（１）	船舶安全法の制定背景、目的について説明できる。
		8週	後期中間試験
	4thQ
		9週	船舶安全法（２）	船舶の検査制度について説明できる。
		10週	船舶安全法（３）	船舶設備規程、船舶機関規則について説明できる。
		11週	船舶安全法（４）	船舶救命設備規則、船舶消防設備規則について説明できる。
		12週	海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律（１）	海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律の制定背景、目的、定義を説明できる。
		13週	海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律（２）	油の排出規制について説明できる。
		14週	海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律（３）	船舶からの排出ガスの放出規制について説明できる。
		15週	海事国際法	ＳＯＬＡＳ条約、ＳＴＣＷ条約、ＭＡＲＰＯＬ条約の締結経緯、目的が説明できる。
		16週	学年末試験

評価割合

	定期試験	レポート	出席状況	授業態度	その他	合計
総合評価割合	70	20	0	10	0	100
基礎的能力	0	0	0	0	0	0
専門的能力	70	20	0	10	0	100
分野横断的能力	0	0	0	0	0	0