到達目標
地球環境問題のうち、海洋環境に対する理解を目的とし、環境を構成する要素を理解するために、環境に関連する各種計測器を学び、海洋環境の現状を理解する。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 環境を構成する要素を理解するために、環境に関連する各種計測器を学び、海洋環境の現状を理解および説明出来る
。 | 環境を構成する要素を理解するために、環境に関連する各種計測器を学び、海洋環境の現状を理解出来る。 | 環境を構成する要素を理解するために、環境に関連する各種計測器を学び、海洋環境の現状を理解出来ない。 |
学科の到達目標項目との関係
本校 (1)-a
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商船 (2)-c
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教育方法等
概要:
海技者として、海上災害や海洋汚染の防止や発生時の最適な対処のため、以下の海洋について知識を習得していく。
(1) 海洋物理現象として、海流・潮流・潮汐・風浪・津波等的の発生機構と実際
(2) 海洋と陸域の境界線における、河川水が海洋に与える影響
(3) 海洋表層や気象現象に影響を与える深海の状況
(4) 電子情報機器を用いた海洋環境計測技術の原理や実際
(5) 海洋汚染や海上災害の実際や監視・防止方法地球環境問題のうち、海洋環境に対する理解を目的とし、環境を構成する要素を理解するために、環境に関連する各種計測器を学び、海洋環境の現状を理解する。
(6)水や大気環境の物理・化学的な計測手法、海洋や地球環境に与える影響について学習する。
授業の進め方・方法:
自作プリント、気象庁や海上保安庁等の公開資料により講義し、定期試験の出題範囲とする。
注意点:
中学校、高専1~4年生までに学んだ、数学,物理,化学,地理,力学,電気工学がベースとなる。
航海コースの学生では、航海計器と海洋気象、機関コースの学生ではビルジや排ガス管理が関連分野となる。
航海・機関コース共に、海事法規における海洋汚染等に関連する法律との関連性が高い。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
講義の概要について |
海洋環境と計測の範囲と基礎について理解する
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2週 |
海洋環境の現況概説、海洋の物理および化学環境 |
海洋・沿岸域の環境の変化と予測手法および環境アセスメント、また、光、海色、温度、塩分、密度などについて理解する
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3週 |
海洋における流れ・波 |
海洋の流れ・波の様々な物理現象について理解する
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4週 |
温度・塩濃度計測 |
測定器の種類と原理、水温・塩濃度測定について理解する
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5週 |
光(濁度・クロロフィル濃度)計測 |
測定器の種類と原理、濁度・クロロフィル濃度計測について理解する
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6週 |
流速計測(2) |
超音波式流向流速計測・電磁式流向流速計測の原理について理解する
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7週 |
船舶による海洋汚染 |
船舶に関連した海洋汚染の現状、海洋環境汚染物質、国際条約について理解する
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8週 |
前期中間試験 |
学習内容のまとめ
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4thQ |
9週 |
水の化学・水質検査 |
水の性質、地球での循環、水質汚濁などの測定法について理解する。
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10週 |
大気汚染・大気検査 |
大気汚染の要因およびその測定法について理解する。
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11週 |
酸性雨 |
降水のpH、緩衝作用および酸性雨対策技術について理解する。
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12週 |
炭素サイクル |
炭素の保管庫について理解する。
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13週 |
地球温暖化 |
温室効果ガスによる気温の上昇効果について理解する。
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14週 |
環境修復技術 |
環境修復の概念および修復法について理解する。
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15週 |
海洋環境保全 |
環境保全のモニタリングについて理解する。
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16週 |
前期末試験 |
学習内容のまとめ
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評価割合
| 試験 | 課題 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 20 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 30 |
専門的能力 | 50 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 60 |
分野横断的能力 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 |