海運経済

科目基礎情報

学校 大島商船高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 海運経済
科目番号 0132 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 商船学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 [教科書]1からの経済学,中谷武ほか,碩学舎/[教材]完全図解 海から見た世界経済,山田吉彦,ダイヤモンド社
担当教員

到達目標

海に囲まれた日本の経済・国民生活を支える上において、海運業は非常に重要な役割を担っている。例えば、輸出入貨物の99.7%は海運により輸送されている。本科目においては海運業を中心とした海運経済について学ぶとともに、その関連領域についても理解し、海洋を利用する産業全体について理解する。また、それを学ぶ基礎として、前期中は経済学の基礎的理論について学ぶ。これらの内容について、下記の大きな3項目を到達目標として定める。

到達目標
(1)経済学の基礎的な理論について理解し、詳細に説明できる。
(2)海運業について理解し、詳細に説明できる。
(3)海に関わる産業の関連領域について理解し、詳細の説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1経済学の基礎的理論について理解し、詳細に説明できる経済学の基礎的理論について理解し、基本を説明できる経済学の基礎的理論について理解し、基本を説明できない
評価項目2海運業について理解し、詳細に説明できる海運業について理解し、基本を説明できる海運業について理解し、基本を説明できない
評価項目3海に関わる産業の関連領域について理解し、詳細の説明できる海に関わる産業の関連領域について理解し、基本を説明できる海に関わる産業の関連領域について理解し、基本を説明できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本科目においては経済学の基礎的理論について学ぶとともに、海運経済とその関連領域について学ぶ。
授業の進め方・方法:
講義形式で行い、各試験前にレポートを課す。
注意点:
レポートが評価の半分を占めることから、必ず提出すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 海運経済で学ぶ内容の紹介 海運経済でどのようなことを学ぶか理解できる
2週 経済学の考え方 経済学の考え方を理解する
3週 分業の利益 分業の利益について理解する
4週 需要と供給 需要と供給について理解し、需要曲線、供給曲線を説明できる
5週 価格メカニズム 市場価格とその変化について説明できる
6週 市場の効率性 市場の効率性について理解し、最低販売価格などについて説明できる
7週 市場の失敗と限界 独占、外部効果について説明できる
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 労働市場 労働市場について理解できる
10週 GDPとは何か GDPについて説明できる
11週 GDPの決定 どのようにしてGDPが決まるのか理解できる
12週 消費需要と投資需要 消費需要と投資需要について理解できる
13週 貨幣と金融 貨幣と金融について理解できる
14週 政府の役割 政府の経済的役割について理解できる
15週 外国貿易と為替 外国貿易と為替について理解できる
16週 前期期末試験
後期
3rdQ
1週 世界をつなぐ海 海が最も重要な交易ルートであることについて理解できる
2週 海運業とは 海運業について理解できる
3週 海の利活用:内陸国が持つ権利 海の利活用と内陸国が持つ権利について理解できる
4週 領海と排他的経済水域 領海と排他的経済水域を説明できる
5週 国連海洋法条約 国連海洋法条約について説明できる
6週 日本における海運 日本における海運の概要について理解できる
7週 世界における海運と海洋紛争 世界における海運の概要と海洋紛争について理解できる
8週 後期中間試験
4thQ
9週 海洋資源開発①:石油 石油について説明できる
10週 海洋資源開発②:天然ガスとメタンハイドレート 天然ガスとメタンハイドレートについて説明できる
11週 海洋を利用した産業①:日本の水産業 日本の水産業について理解できる
12週 海洋を利用した産業②:世界の水産業 世界の水産業について理解できる
13週 交通システムとしての海上交通 海上交通について理解できる
14週 フェリー航路とクルーズ船 フェリー航路とクルーズ船について理解できる
15週 離島航路とその維持
離島航路の維持について説明できる
16週 学年末試験

評価割合

試験レポート合計
総合評価割合5050100
基礎的能力000
専門的能力5050100
分野横断的能力000