海上交通法

科目基礎情報

学校 大島商船高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 海上交通法
科目番号 0139 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 商船学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 図説「海上衝突予防法」・図説「海上交通安全法」・図説「港則法」(成山堂書店)・自作プリント
担当教員 中村 泰裕

到達目標

(1)海上衝突予防法に関する基礎知識を学び、海上での安全航行を行なう事ができる基礎知識を習得する。
(2)海上交通安全法に関する知識を学び、東る基礎知識を習得する。京湾・伊勢湾・瀬戸内海に設置された航路を航行するための知識を習得する。
(3)港則法に関する知識を学び、港則法が適用された港の入出港の手続き、航路における航法を習得する。 

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1海上衝突予防法に関する基礎知識を学び、海上での安全航行を行なう事ができる基礎知識を習得することができる。海上衝突予防法に関する基礎知識を学び、海上での安全航行を行なう事ができる基礎知識を習得することができる。 海上衝突予防法に関する基礎知識を学び、海上での安全航行を行なう事ができる基礎知識を習得することができない。
評価項目2海上交通安全法に関する知識を学び、東京湾・伊勢湾・瀬戸内海に設置された航路を航行するための知識を習得することができる。 海上交通安全法に関する知識を学び、東京湾・伊勢湾・瀬戸内海に設置された航路を航行するための知識を習得することができる。 海上交通安全法に関する知識を学び、東京湾・伊勢湾・瀬戸内海に設置された航路を航行するための知識を習得することができない。
評価項目3港則法に関する知識を学び、港則法が適用された港の入出港の手続き、航路における航法を習得することができる。 港則法に関する知識を学び、港則法が適用された港の入出港の手続き、航路における航法を習得することができる。 港則法に関する知識を学び、港則法が適用された港の入出港の手続き、航路における航法を習得することができない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
海上衝突予防法・海上交通安全法・港則法の総合的な航法の適用に関する応用的な知識を習得し、海上を航行する時の総合的な法の適用を習得する。
授業の進め方・方法:
授業形式で行なう。なお、自作プリントを使用した「PowerPoint」による授業を行なう。
注意点:
(1)海上衝突予防法はIMOで制定された国際法規である。(2)海上交通安全法は、海上衝突予防法第10条「分離通行方式」に基づいた国内法である。
(3)港則法は、日本国内の港則法適用港にのみ適用される。 (4)海技士(航海)の試験科目「法規」に、頻繁に出題される科目である。
(5)この科目は、船舶職員養成施設の第1種3級海技士(航海)養成施設の指定科目である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 海上衝突予防法【総則】
目的・適用船舶・定義
海上衝突予防法の目的・適用船舶・定義を説明できる。
2週 海上衝突予防法【航法】(航行規則)
見張り・安全な速力
海上衝突予防法の見張り・安全な速力を説明できる。
3週 海上衝突予防法【航法】(航行規則)
衝突のおそれ・衝突を避けるための動作
海上衝突予防法の衝突のおそれ・衝突を避けるための動作を説明できる。
4週 海上衝突予防法【航法】(航行規則)
狭い水道等・分離通行帯方式における航法
海上衝突予防法の狭い水道等・分離通行帯方式における航法を説明できる。
5週 海上衝突予防法【航法】(操船規則)
適用船舶・帆船の航法・追い越し船の航法
海上衝突予防法の適用船舶・帆船の航法・追い越し船の航法を説明できる。
6週 海上衝突予防法【航法】(操船規則)
行き会い船の航法・横切り船の航法
海上衝突予防法の行き会い船の航法・横切り船の航法を説明できる。
7週 海上衝突予防法【航法】(操船規則)
避航船の航法・保持船の航法・各種船舶間の航法
海上衝突予防法の避航船の航法・保持船の航法・各種船舶間の航法を説明できる。
8週 前期中間試験 1週から7週までの内容を理解している。
2ndQ
9週 海上衝突予防法【航法】(航行規則)
視界制限状態における船舶の航法
海上衝突予防法の視界制限状態における船舶の航法を説明できる。
10週 海上衝突予防法【灯火及び形象物】
灯火形象物の通則・定義・灯火の視認距離
海上衝突予防法の灯火形象物の通則・定義・灯火の視認距離を説明できる。
11週 海上衝突予防法【灯火及び形象物】
航行中の動力船・航行中の曳航船等・航行中の帆船等
海上衝突予防法の航行中船舶の灯火を説明できる。
12週 海上衝突予防法【灯火及び形象物】
漁ろうに従事している船舶・運転不自由船及び操縦性能制限船
海上衝突予防法の漁ろうに従事している船舶・運転不自由船等の航行中船舶の灯火を説明できる。
13週 海上衝突予防法【灯火及び形象物】
喫水制限船・水先船・錨泊中の船舶及び乗り揚げている船舶・水上航空機等
海上衝突予防法の喫水制限船・錨泊中の船舶及び乗り揚げている船舶等の灯火を説明できる。
14週 海上衝突予防法【音響信号及び発行信号】
定義・音響信号設備・操船信号及び警告信号・視界制限状態における音響信号・注意喚起信号・遭難信号
海上衝突予防法の音響信号及び発光信号の定義及び使用方法を説明できる。
15週 海上衝突予防法【補足】
切迫した危険のある特殊な状況・注意等を怠ることについての責任・他の法令による航法等についてのこの法律の規定の適用等・この法律の規定の特例等
海上衝突予防法の切迫した危険のある特殊な状況などを説明できる。
16週 前期末試験 9週から15週までの内容を理解している。
後期
3rdQ
1週 海上交通安全法【総則】
目的及び適用海域・定義
海上交通安全法の目的・適用海域・定義を説明できる。
2週 海上交通安全法【交通方法】
航路における一般的航法
海上交通安全法の航路における一般的航法を説明できる。
3週 海上交通安全法【交通方法】
浦賀水道および中ノ瀬航路・伊良湖水道航路の航法
海上交通安全法の浦賀水道および中ノ瀬航路・伊良湖水道航路の航法を説明できる。
4週 海上交通安全法【交通方法】
明石海峡航路・備讃瀬戸東航路・宇高東西航路の航法
海上交通安全法の明石海峡航路・備讃瀬戸東航路・宇高東西航路の航法を説明できる。
5週 海上交通安全法【交通方法】
備讃瀬戸北航路および南航路・水島航路の航法
海上交通安全法の備讃瀬戸北航路および南航路・水島航路の航法を説明できる。
6週 海上交通安全法【交通方法】
来島航路の航法・特殊な船舶の航路における交通方法の特則
海上交通安全法の来島航路の航法・特殊な船舶の航路における交通方法を説明できる。
7週 海上交通安全法【交通方法】
航路以外の海域における航法・危険防止のための交通制限等・灯火等・船舶の安全な航行を援助するための措置
海上交通安全法の通報制度等を説明できる。
8週 後期中間試験 1週から7週までの内容を理解している。
4thQ
9週 港則法【総則】
法律の目的・港および区域・定義
港則法の目的・港および区域・定義を説明できる。
10週 港則法【入出港及び停泊】
入出港の届出・錨地・移動の制限・修繕及び係船・係留等の制限・移動命令・停泊の制限
港則法の出入港や停泊の制限等の港内ルールを説明できる。
11週 港則法【航路及び航法】
航路・航路内の投錨等の禁止・航法・航路外待機の指示・防波堤入口付近の航法・速力制限等
港則法の航路における航法や速力制限等の港内ルールを説明できる。
12週 港則法【危険物・水路の保全】
爆発物等・停泊場所指定・荷役運搬・廃物及び散乱物等に関する規則・海難発生時の措置・除去命令
港則法の水路の保全等の港内ルールを説明できる。
13週 港則法【灯火等・雑則】
汽笛の制限・私設信号の許可・火災警報・進水の制限・漁ろうの制限・喫煙等の制限・船舶交通の制限等
港則法の汽笛の制限や漁ろうの制限等の港内ルールを説明できる。
14週 海上衝突予防法の適用実態 船舶運航実態における海上衝突予防法適用の考え方を理解する。
15週 海上交通安全法・港則法の適用実態 船舶運航実態における海上交通安全法・港則法適用の考え方を理解する。
16週 学年末試験 9週から15週までの内容を理解している。

評価割合

定期試験レポート出席状況授業態度その他合計
総合評価割合501015250100
基礎的能力000000
専門的能力501015250100
分野横断的能力000000