航海英語

科目基礎情報

学校 大島商船高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 航海英語
科目番号 0154 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 商船学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 はじめての船上英会話、ログブックの文例集、IMO標準海事通信用語準拠 海事基礎英語
担当教員 藥師寺 紗織

到達目標

(1)海事通信用語を他者に伝える。また、他者からの情報・要求・質問理解することができる。
(2)船上コミュニケーションにつて発令・復唱・報告等のを英語を用いて行うことができる。
(3)航海日誌に定例記事・出入港記事・航行記事を記入することができる。
(4)航海日誌に記入されている英文を理解することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1海事通信用語を間違う事なく用い、コミュニケーションがとれる。海事通信用語を用い、コミュニケーションがとれる。海事通信用語を確認しながらできる。
評価項目2船上で英語を用いた発令・報告が間違う事なくできる。船上で英語を用いた発令・報告ができる。船上で発令・報告が確認しながらできる。
評価項目3航海日誌に英文を記入する事ができる。80%以上航海日誌に英文を記入する事ができる。正解率が60%-80%航海日誌に英文を記入する事ができる。正解率が60%未満
評価項目4航海日誌の英文を読み取る事ができる航海日誌の英文を資料を用い読み取る事ができる。航海日誌の英文を資料を用い読み取る事ができる。正解率が60%未満

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
航海英語講習(海技免許講習)として開講する。
STCW条約で習得が義務付けられている「標準海事通信用語集Standard Maritime Comunication Phrase(SMCP)」を習熟する。
授業の進め方・方法:
「Onboard English」教科書を使用し、船舶運航時の各状況における英語コミュケーションを教科書を利用し学習する。後に、実際に船上配置につき運航時を想定したロールプレイを行う。
「航海日誌」:取扱いについて理解し、本欄・記事欄・ベルブックの判読と記述を習得する。
「標準海事通信用語集(SMCP)」:SMCPを用いた業務に必要な知識と技能を習得する。
注意点:
・船舶に航海士として乗り組んだ場合に直ぐに利用する船内英会話・航海日誌の記入要領について学習するので、各自が十分に理解しておくことが重要である。
・授業中のノートメモを取る。
・三級海技士(航海)の航海英語講習であるので、欠席のない様に心がける。
・やむを得ない理由で欠席する場合は必ず申し出て、担当教員の指示を受けること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 Onboard English :
Unit 1 (Formation),
SMCPの意義を理解し説明できる。
集合・整列等の指示・報告を英語でできる。
2週 Onboard English :
Unit 2 (PA announcemet)
Unit 3 (Station)
船内の発令(マイク放送)を英語で行うことができる。
部署発令時の指示・報告を英語でできる。
3週 Onboard English :
Unit 4 (Station for leaving port)
出港部署配置での発令・指示・復唱・報告を英語でできる。
4週 Onboard English :
Unit 5 (Station for entering port),
Unit 6 (Station for leaving anchorage)
入港部署配置での発令・指示・復唱・報告を英語でできる。
抜錨部署配置での発令・指示・復唱・報告を英語でできる。
5週 Onboard English :
Unit 7 (Station for anchoring)
Unit 8 (Machinery operation)
投錨部署配置での発令・指示・復唱・報告を英語でできる。
デッキ作業時の発令・指示・復唱・報告を英語でできる。
6週 Onboard English :
Unit 9 (Wheel order)
Unit 10(Own ship's navigational condition)
操舵の発令・指示・復唱・報告を英語でできる。
自船の状態の確認・報告を英語でできる。
7週 Onboard English :
Unit 11(Traffic condition)
当直中の周囲の状況の確認・報告を英語でできる。
8週 前期中間試験 前期中間試験
2ndQ
9週 Review for examination 海事英語の不得意分野を見つけ出し、自ら補填できる。
10週 Onboard English :
Unit 12 (Weather)
気象海象の変化を報告を英語ですることができる。
11週 Onboard English :
Unit 13(Course alternation)
変針時の発令・指示・復唱・報告を英語でできる。
12週 Onboard English :
Unit 14,15 (Briefing on watch hand over)
当直交代時の発令・指示・復唱・報告を英語でできる。
   
13週 Onboard English :
Unit 26 (Communication with a VTS center)
Unit 27 (Communication with other vessels)
陸上や他船との通信を英語でできる。
14週 Onboard English :
Unit 28 (Safety instructions)
船内安全の指示・復唱・報告を英語でできる。
15週 Onboard English :
Unit 29,30,31(Muster station)
操練の発令・指示・復唱・報告を英語でできる。
16週 前期期末試験 前期期末試験
後期
3rdQ
1週 航海日誌:取扱いと記載 航海日誌の取扱いについて説明できる。
各種時間(航海時間・航進時間)について説明できる。
2週 航海日誌:本欄 毎時・隔時欄の記載事項について説明できる。
正午欄の記載事項について説明できる。
3週 航海日誌:記事欄とベルブック(定例記事) 定例記事の説明ができる。
定例記事の判読・記述ができる。
4週 航海日誌:記事欄(出入港記事) 出入港記事の説明ができる。
出入港記事の判読・記述ができる。
5週 航海日誌:記事欄(航過記事・変針記事) 航過・変針記事の説明ができる。
航過・変針記事の判読・記述ができる。
6週 航海日誌:記事欄(気象及び海象記事) 気象・海象記事の説明ができる。
気象・海象記事の判読・記述ができる。
7週 航海日誌:記事欄(特殊航海、荷役、
 船内実務、甲板作業、船渠、故障・海難他)
各種記事の説明ができる。
各種記事の判読・記述ができる。
8週 後期中間試験 後期中間試験
4thQ
9週 標準海事通信用語集(SMCP):総説
 (スペリング、数字、数値の単位、等)
SMCPの基礎的ルール等について説明できる。
10週 標準海事通信用語集(SMCP):総説
 (送受信の手順、訂正・反復、等)
SMCPの基礎的ルール等について説明できる。
11週 標準海事通信用語集(SMCP):
 自船情報の通報
SMCPを用いて、船内・船外との意思疎通ができる。
12週 標準海事通信用語集(SMCP):
 操舵・機関号令、当直引継ぎ
SMCPを用いて、船内・船外との意思疎通ができる。
13週 標準海事通信用語集(SMCP):
 投錨・揚錨・錨泊
SMCPを用いて、船内・船外との意思疎通ができる。
14週 標準海事通信用語集(SMCP):
 水先、VTS交信、メッセージマーカー
SMCPを用いて、船内・船外との意思疎通ができる。
15週 標準海事通信用語集(SMCP):緊急通信、
 安全通信、航行警報
SMCPを用いて、船内・船外との意思疎通ができる。
16週 学年末試験 学年末試験

評価割合

試験提出物授業への参加度合計
総合評価割合801010100
基礎的能力801010100