到達目標
この授業では、熱機関で利用される燃料油および潤滑油について、油の種類や特徴、石油から精製する方法、流体潤滑、混合潤滑、境界潤滑などの潤滑基礎理論などを講義し、それらを理解することにより、舶用機関システムの設計、運用に役立てるための基礎知識を身につけることを目標とする。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 石油製品の組成と性質について説明できる。 | 石油製品の組成と性質について理解できる。 | 石油製品の組成と性質について理解できない。 |
評価項目2 | ガソリンとディーゼル燃料油の特徴の違いについて説明できる。 | ガソリンとディーゼル燃料油の特徴の違いについて理解できる。 | ガソリンとディーゼル燃料油の特徴の違いについて理解できない。 |
評価項目3 | 潤滑油の役割について説明できる。 | 潤滑油の役割について理解できる。 | 潤滑油の役割について理解できない。 |
学科の到達目標項目との関係
本校 (1)-c
説明
閉じる
商船 (2)-a
説明
閉じる
教育方法等
概要:
燃料油と潤滑油の種類の理解を目的とし、石油精製により生成される燃料油と潤滑油の規格、特性及び用途を説明する。
授業の進め方・方法:
基本的に板書形式で授業を進める。必要に応じて、動画資料や現物を用いて具体的に説明をする。
注意点:
授業の属性・履修上の区分
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
総論・石油の精製 |
燃料油や潤滑油がどのように作り出されるか説明できる。
|
2週 |
石油の化学 |
炭化水素の構造や形式によって石油を分類できる。
|
3週 |
ガス、ガソリン、灯油 |
各種燃料油の特性について理解できる。
|
4週 |
ディーゼル燃料油 |
ディーゼル燃料油の必要な特性について説明できる。
|
5週 |
軽油・重油 |
軽油および重油の性質と種類について理解できる。
|
6週 |
燃料添加剤 |
燃料添加剤の性質と種類について理解できる。
|
7週 |
燃料油の取り扱い |
燃料油に関するトラブルの対策法を理解できる。
|
8週 |
前期中間試験 |
|
2ndQ |
9週 |
潤滑理論1 |
トライボロジーの定義と意義について理解できる。
|
10週 |
潤滑理論2 |
潤滑形態について理解し、ストライベック線図を描くことができる。
|
11週 |
内燃機関用潤滑油 |
エンジンの種類に応じて適切な潤滑油を選定できる。
|
12週 |
潤滑油添加剤
|
潤滑油添加剤の性質と種類について理解できる。
|
13週 |
各種潤滑油 |
各種潤滑油の性質と種類について理解できる。
|
14週 |
グリース |
グリースの性質と種類について理解できる。
|
15週 |
潤滑油の取り扱い |
潤滑油に関するトラブルの対策法を理解できる。
|
16週 |
前期末試験 |
|
評価割合
| 試験 | レポート・演習課題 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 30 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 70 | 30 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 |