国語Ⅲ

科目基礎情報

学校 大島商船高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 国語Ⅲ
科目番号 0020 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子機械工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『現代文B』(筑摩書房)
担当教員 大久保 健治

到達目標

1)文章を通じ、作者の思想、情感を感得し、豊かな感受性を発揮できる
2)言葉の多彩さ、豊かさに触れ、自らそれを用いることができる
3)コミュニケーションにおける言葉の大切さを理解し、みずからの言葉で関係性を構築できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1文章を通じ、作者の思想、情感を感得し、豊かな感受性を発揮できる。文章を整理しながら読むことが出来る。文章を理解、整理ができない。
評価項目2言葉の多彩さ、豊かさに触れ、自らそれを用いることができる。 言葉の多彩さ、豊かさに触れ、概略として用いることができる。多彩な言葉に目を向けず、自らの言葉のみに固執する。
評価項目3コミュニケーションにおける言葉の大切さを理解し、みずからの言葉で関係性を構築できる。コミュニケーションにおける言葉の大切さを理解する。言葉を閉塞的な使用のみに限定し、作者の言葉に耳を傾けない。

学科の到達目標項目との関係

本校 (1)-a 説明 閉じる
電子機械 (3)-b 説明 閉じる

教育方法等

概要:
文章を熟読し、作者の思想のみならず、関連知識を学ぶ。
授業の進め方・方法:
講義形式を中心とするが、小テストまたは課題の作成と提出を求める。
注意点:
・講義中、理解が不十分な箇所は、質問等により補足し、習熟の度合いを一定に保つこと。              
・国語の理解を深める漢字テスト等の小テストに対し、高得点をとることを常に意識すること。            
・提出物の期限を厳守すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 中村桃子「ことばがつくる女と男」 キーワードに注目し、筆者が意見を補強するための理由や根拠を理解できる。
2週 中村桃子「ことばがつくる女と男」 ジェンダーの概念を理解し、評論の読みにつなげることができる。
3週 中村桃子ことばがつくる女と男」 ジェンダーレス社会の中での問題点を把握し、言葉にすることができる。
4週 細田衛士「資源はなぜ枯渇するのか」 科学技術の発展の問題点を理解し、人間の思考の在り方を考察できる。
5週 細田衛士「資源はなぜ枯渇するのか」 文章中の数値を把握し、問題点を正確に読み取ることができる。
6週 中島敦「山月記」 近代を代表する作家の作品を鑑賞できる。
7週 中島敦「山月記」 作品中の人物の心情を正確に把握し、言葉として表現できる。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 立川健二「記号論と生のリアリティ」 記号論的な発想を理解し、文章の把握に役立てることができる。
10週 立川健二「記号論と生のリアリティ」 文章より生活上で使用されている記号を類推し発表できる。
11週 若林幹夫「地図の想像力」 近代という時代を意識し、世界に関する影響を理解できる。
12週 若林幹夫「地図の想像力」 具体例と筆者の主張を整理し、全体を把握し要約できる。
13週 夏目漱石「こころ」 人間の煩悩に触れた作品を客観的に考えることができる。
14週 夏目漱石「こころ」 難解な語句や漢字を理解し、文章全体の把握に役立てることができる。
15週 夏目漱石「こころ」 時系列の整理に合わせ、展開の反転を指摘できる。
16週 前期期末試験
後期
3rdQ
1週 立川健二「記号論と生のリアリティ」 言語活動によるコミュニケーションの不安定さを理解できる。
2週 立川健二「記号論と生のリアリティ」 会話の重要性を理解し、適切な言葉の使用法を考えることができる。
3週 立川健二「記号論と生のリアリティ」 抽象的な意見を一般的な意見へとつなげていることを把握できる。
4週 実用の文章 メディアリテラシーについて考察、理解できる。
5週 実用の文章 小論文等を要約する文章把握ができる。
6週 川島慶子「変貌する聖女」 フェミニズム運動を理解し、問題点を指摘することができる。
7週 川島慶子「変貌する聖女」 フェミニズムに関する資料を収集、整理し他者に伝えることができる。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 丸山眞男「である」ことと「する」こと 具体例の対比を整理し、抽象的な考えと接続ができる。
10週 丸山眞男「である」ことと「する」こと 近代的な言葉の発生を、時代背景から読み込むことができる。
11週 丸山眞男「である」ことと「する」こと 難解語句を前後の文脈から類推できる。
12週 岩井克人「広告の形而上学」 メディア情報の危険性を理解し、誤情報が蔓延した場合の問題を把握できる。
13週 岩井克人「広告の形而上学」 数値が言葉として変換される場合の修飾関係を把握できる。
14週 美馬達也「風評というリスク」 数値化できない事象の理解と、現象化を理解することができる。
15週 美馬達也「風評というリスク」 社会問題を調査し、論理的に説明することができる。
16週 学年末試験

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合1400402000200
基礎的能力700201000100
専門的能力700201000100
分野横断的能力0000000